上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

写真新世紀展

2004年12月12日 18時15分23秒 | 放言
昨日は都写美で写真新世紀展を見てきた。
立派な冊子に嬉しくなって愛蔵するばかりだった写真新世紀誌を、今日は珍しく熟読してしまった。
みなさん何を撮ってるの?。何を言おうとしているの?。

上北沢暗室の本格始動にあたりそのコンテンツを考えるとき、これまでの写真趣味において「何が言いたいのか」「何がしたいのか」に明快な答えがいまだ用意できずにいるゆえに、「何を撮ってらっしゃる?」と問われたときの答えにも窮する。いざ聞かれたら、趣味=favorite pastimeと割り切って即物的に答えているのだが、しかしこれだけ続いてきたからには、何が撮りたいのかはそのときどきでそれなりにはある訳で、またそれに対する満足不満足次への抱負もまた、そのときどきでそれなりにあることは確か。その共通項の言語化が「答え」なのだろうと思う。共通項を探る作業とは即ち、ある切り口を見いだすこと。それで、みなさん、どんな切り口で語ってらっしゃるのかと手近に現れた写真新世紀誌をまずは貪ってみたところ。

で、どうだったか。
そうそう!まさにこれ!なんてことがたやすく見つかるわけがないのは当然のこと。

/物としての写真ではなく、データに置き換わりながら、たち現れて、言葉みたいだと思ってしまうことさえあるような状況に自覚的だった作品に目が惹かれた、目の欲求が満たされた/他の作品の多くがどこかで見たイメージでバランスをとってしまって、落としどころがあることが気になった/絵柄よりもそれを求めた写真家の気持ちや考え方が大事なのでは/
鈴木理策の審査評は具体的だ。実感はできないが。個別の入賞作品に対して、まだまだ、とも言っているのが、理策デジタル観を知るヒントか。
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