徳島に住むカメさんのつぶやき

 さながらカメさんのような一老人が、小さな池(徳島県の片田舎)から覗き見た世の中の出来事や心象風景などを書き留めたもの。

薄くなった頭髪は、自分で刈る

2018年01月16日 | 随想
 現役時代は、頭からはみ出すほどの生き生きとした黒髪? が生えていたものである。
当然ながら、一ヶ月に一回くらいは理髪店に行っていた。

 ところが退職後、いつの間にかその黒髪が白髪交じりとなり、そのうえ量も少なくなって
頭への関心も薄らいだ。

 その結果、理髪店に行くのが面倒になり、無精ひげならぬ無精髪が勝手気ままに伸び放題。
特に長く伸びた髪だけハサミで切り取り、それでOKという始末。

 そんなカメさん見かねたのか? いつの頃からか、妻が電気バリカンで刈り込んでくれる
ようになっていた。
 おそらく、もう20年にも及ぶのではなかろうか。

 もう終生、その調子で行くものと思い込んでいたところへ、最近になってまたまた大きな
変化が現れた。
 
 ただでさえ少ない髪が一段と減り、妻が「もう私の手には負えない。格好がつかない」と
いうわけである。

 さあ、どうするか? 現役時代のように理髪店に行くか。それとも伸びるに任せて、適当に
ハサミで切り取るか。

 だが巷に氾濫する“高齢者心得帳”には、いの一番に「高齢者こそ、身だしなみに気を付け
なければならない。さもないと、だらしのない日々を送ることになる」と書いてある。

 そこで、カメさんは考えた。
よし、それなら自分で刈ろう! 貧乏学生だった頃には手動のバリカンを器用に使い、自分で
刈り込んだものである。

 ましてや今は、便利な電気バリカンがある。出来ない、ということはない。
昔の手動バリカンは、頭の地肌から刈り取るポイントまでの長さは手加減一つ。“トラ狩り”に
なるのは当たり前、という代物だった。

 その点、今の電気バリカンは流石に凄い。刈刃の前に、髪の長さを一定にするためのカバーが
取り付けられる。
 これさえあれば、目に見えない後頭部も、トラ狩りにする恐れはない(と 思う)。

 ということで試してみたが、これが結構難しい。
だが、自分の頭で試すほかに方法はない。まさか、他人の頭でテストするわけにも参るまい。

 昨日は、そんな自己流理髪? を始めてからの三回目。
そして今日のこと、ある会合に出席したが、誰一人カメさんの頭に注目する人はいなかった。

 と、いうことは、後頭部も含めて綺麗に刈れていたに違いない。

 ちなみに、先日買ってきた「Healthy Aging 東大が考える 100歳までの人生設計」にも、
「髪とヒゲ」という項目があり、次のように書かれている。

 『髪とヒゲの処理はシニア男性の悩みのタネ。薄毛やハゲ、白髪をどうするか。ヒゲも毎朝きちん
と剃るのは面倒だ。
 薄毛の人は、定年をきっかけに、思い切って短く刈り込んでしまったり、剃ってしまうのも良い。
短く刈り込んでしまえば、理髪店に行かなくとも、電動ヘアカッターを使って自分で手入れできる』

 いやー、東大の先生方も言いますな!我が意を得たり、とはこのことである。
これからは、終生この手で行こう!!



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