「オリンピックで日本人選手の活躍を見れば、内閣の支持率も回復する」と
いう菅首相の目論見は、完全に外れたようだ。
NHKが今夜発表した世論調査によれば、菅内閣の支持率は前回よりも4%
下がって(日本人選手のメダルラッシュにもかかわらず)28%になったそう
である。
数日前に朝日新聞が発表した調査結果も同じく28%で、どうやらこの辺が
菅首相への「支持」の実態ということだろう。
政治の世界では、「内閣支持率が30%を切ると危険水域」と言われるが、
政権に批判的な朝日新聞読者のみならず、NHKの調査でも28%というのは
国民から事実上の「不信任」を宣告されたようなものだろう。
まあ 確かに、菅首相は国民受けしないよね。表情が乏しい上に、口下手と
来た。
広島の平和記念式典では❝原稿の読み飛ばし❞をやらかすし、長崎では式典に
遅刻と来れば、もう何をかいわんや!
かてて加えて、コロナ患者の入院対象者を制限するなんて「愚策」を宣言。
国民から❝総スカン❞を食らうと、慌てて「説明」を変更。
その他諸々の政策迷走には、愛想が尽きる。と いうものだろう。
が、ここまで言うと、ちょっと気の毒にもなってくる。
菅首相は菅首相で、一生懸命やっていること自体は認めよう。それこそ、日夜
奮励努力しておられることだろう。
だが、如何せん。国民への発信力が、気の毒なほど不足している。
菅首相には、有能な❝取り巻き❞が居ないのか?
「言う事を聞かない官僚は飛ばす」なんて言うから、まことの❝忠臣❞が育たない
のか。
いずれにしても、菅内閣の命運は衆院選次第ということになるが、今の政界で
安心して投票できる政党があるのか、どうか・・・・
はなはだ心もとない、と いうのが実情だろう。
はて さて、困ったものである。