第４３話 「ジローの最後かダーク全滅か!?」

ダーク破壊部隊　白骨ムササビ　登場

ジローは変身できないまま白骨ムササビと戦う。


ミツ子は手術を終えたが光明寺博士の意識は戻らない。
涙を流すミツ子。その涙が光明寺博士の頬を濡らす。
その瞬間、光明寺博士は意識を取り戻した。

一方、白骨ムササビとの戦いで傷ついたジロー。
さすがにチェンジできなくては歯が立たない。
光明寺博士に外れていた変身回路を修理してもらう。
自責の念に駆られるミツ子。


そして、再びダークに捕らえられた光明寺一家。

そこにギターの音色が響いた。


「ジロー君、治ってくれたか。」

治したのは博士じゃないですか。

「ダークの首領プロフェッサー・ギル！
　いよいよ最後の時が来たようだな！」


「悪魔の笛」を吹こうとするギル。
ジローは笛を破壊。追いつめられたギル。


そこへ白骨ムササビが登場。
ジローとの最後の戦いが始まった。

チェーンジ！


スイッチオン・ワン・ツー・スリー！


大車輪投げ！


あばら火の玉で反撃する白骨ムササビ。
軽い身のこなしでかわすキカイダー。


デーン・ジ・エーンド!!


ぱりーん！

ドカーン！


残るはプロフェッサー・ギルのみ。
ギルはダーク基地の自爆装置を作動させた。


炎に包まれるダーク基地。狂気の科学者の最期。


逃げまどうアンドロイドマンたち。


基地を脱出した光明寺博士たちの眼前でダーク基地は大爆発！


ダークとの長く苦しかった戦いが終わったのだ。

スイスへ旅立つ準備をする光明寺博士一家。
ジローは博士に別れを告げる。


「博士、ミツ子さん達には何も言わずに行きます」

「私も君の良心回路を完全にしてやれなかったことが心残りだ。」

「いえ、ボクはこのままが良いんです。欠点の多い人造人間のままで。
　完全な機械にはなりたくありません。」

「ジロー君。いろいろと苦労をかけたなあ。」

「とても為になりました。」

「で、これからやはり修業に出るのか？」

「全国を回って不完全な良心回路に負けない精神力を身につけてきます。」

ジローは博士に励まされ光明寺邸をあとにした。


東京国際空港。ハンペンが見送りにやってきた。
しかし、ジローは来ない。
博士一家を乗せたジェット機を見送るジロー。

ミツ子の姿がオーバーラップする。

飛行機が飛び去ったあとジローはサイドカーを発進させた。


プロフェッサー・ギルの率いる巨大な悪の組織ダークは、
キカイダーによって全滅した。
光明寺博士の身体はもとに戻り、ミツ子・マサルの姉弟と共に
幸せな生活を送るべくスイスへ旅立った。


そして、ジローは今日から明日へそして未来へ向かって、力強く自分の道を進む。

頑張れキカイダー。さようならジロー。


人造人間キカイダー全４３話。これにて終了～。
次回からはもちろん！兄さん登場です。