あしたはきっと特撮日和

かめ吉の特撮レビューです!
野球ブログ「あしたはきっとやってくるさ!」もよろしく

昭和特撮ヒーロー列伝「大鉄人17」

2012-03-19 00:15:48 | 昭和特撮ヒーロー列伝
20年ぶりの東映実写ロボットものです。

【放映】1977年3月10日~1977年11月11日

【話数】全35回(カラー)

【原作】石森章太郎

【制作】東映

『ジャイアントロボ』から20年。
東映が送る特撮巨大ロボットヒーロー。
その名は「17(ワンセブン)」

佐原博士が開発した超コンピューター「ブレイン」。
自我と超生産能力を持つ。目的は地球環境を守る為。
そのブレインが地球を守る為に出した結論。

「人類は地球に有害」

ブレインは人類滅亡こそが地球の為と行動開始。
次々と巨大ロボットを作り始めた。
その17番目のロボットが「17」である。
17はブレイン同様自我を持っていた。
ただ、出した結論は全く逆。

「人類は地球に有益で必要」

ブレインは反逆分子である17を封印。
そしてブレインの人類抹殺攻撃が開始された。
その襲撃で家族を失った南三郎は17を発見。
17を解放し、パートナーとなった。
かくして17とブレインの戦いが始まったのだ。

「人類こそが地球の敵」に石森イズムを感じる。
科学の進歩が逆に人類を追い詰めるという。
そういえばブレインのデザインは一ッ目の脳。
ストロンガー最終話の大首領を彷彿とさせる。

17は敵対するブレインが作り出したもの。
これはBF団に作られた『ジャイアントロボ』も同じ。
ただ、ジャイアントロボは大作少年の命令で動いた。
操縦者によって善にも悪にもなる存在。
(最終話では自我を持ったようにもとれるが)

17と三郎はあくまで「パートナーシップ」で繋がる。
巨大だがロボット刑事とかキカイダーっぽい。
途中から小林恭治氏の声で喋り始めるし。
『スペクトルマン』の「ネヴュラ」みたいだったが。

兄弟ロボ18(ワンエイト)が中盤で登場。
これは17のNGデザイン。
18と心を交わそうとする勇のドラマも良かった。
第26話では17の為、ハーケンキラーを押さえる。
実を犠牲にして17のグラビトンを受け爆死。
泣けるねぇ~。

後半は第2のブレイン「ビッグエンゼル」編。
その開発を巡る攻防も見応えがあった。
ビッグエンゼルが示したブレインを破壊する作戦。
「三郎が操縦して17を激突させる」こと。
ブレインは半径2キロ以内のコンピューターを操れる。
そのため、三郎の操縦が必要だったのだ。
まるで特攻か人間魚雷である。

死の覚悟をして出撃する三郎と17。
まさに特攻を開始した瞬間、17は三郎を射出。
自らの巨体を激突させブレインを破壊した。

そういえば『魔人バンダー』も最後は特攻だった。
そして、バロン王子は号泣していた。
空を見上げる三郎の目に涙はなかった。
ただ、共に戦ったパートナーへの感謝があるだけだった。

戦後32年、やはり時代は変わっていたのだなあ。

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 宇宙刑事ギャバン 第12話... | トップ | 宇宙刑事ギャバン 第13話... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タイトル (影の王子)
2012-03-19 21:52:01
石ノ森章太郎先生によると
鉄人28号の
2-1=1
8-1=7
で17だそうです。

そういえば、ロビンちゃんもライダーマンもミスターKもいましたね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

昭和特撮ヒーロー列伝」カテゴリの最新記事