第１話 「ミラーマン誕生」

アイアン　登場

１９８０年代。地球の各地で異常な現象が頻発していた。
新聞社から連絡を受けたカメラマン鏡京太郎。
デスク（村上不二夫）は竜巻で街が吹っ飛んだことを告げた。
京太郎は御手洗博士の自宅に
御手洗博士が地球の危機を訴えて数年が経った。
博士は地球を防衛するためにＳＧＭを組織した。
ＳＧＭとはサイエンス・ガード・メンバーのことである。

各国で大旋風が発生していた。
現場で写真を撮っていた京太郎は鏡を見つける。
その鏡のおかげで間一髪助かった京太郎。
奇妙な叫び声を聞き、シャッターを切る。
壁に鏡の破片を投げつけると緑の液体が噴き出した。

そこへやってきたＳＧＭの藤本。
液体からは放射能が検出、そして謎の飛行物体。
二人はＳＧＭの本部へ報告に戻った。
二人が去ったあと、壁から謎の男が姿を現し倒れ込んだ。
男は緑の炎に包まれ姿を消した。

「ボク、今日、鏡に助けられたんです。」

そう言う京太郎に目を伏せる御手洗博士。

母親のことを話すという御手洗博士。
京太郎の母はある事情で博士に京太郎を託したのだ。

「君のお父さんを殺した連中が君の命まで狙ったのだ。」
「父は誰に殺されたんですか!?」
「侵略者に・・・。君のお父さんは、
　侵略者からこの地球を守るために二次元の世界から来たのだ。」

そして、京太郎自身の真実が語られた。

「君は人間であっても普通の人間ではない。
　二次元の世界のミラーマンの血が流れているのだ。」
「ミラーマン・・・。」
「君はミラーマンだ。」

堪らず自室に駆け込む京太郎。

「違う、違う！ボクはミラーマンじゃない。普通の人間だ！」

京太郎が鏡に手を当ててみるとスッと吸い込まれた。
思わず後ずさる京太郎。
そのまま鏡に向かうと鏡の中に入っていった。

そこで京太郎は父の声を聞いた。

「京太郎。お前は私の子だ。ミラーマンの子だ。
　いや、今日からお前がミラーマンなのだ。
　お前に私の形見を与えよう。
　お前は私の遺志を継いでミラーマンとして生きるのだ。
　ミラーマン、戦え！
　この愛する地球に恐ろしい魔の手を伸ばしている、
　侵入者・インベーダーと戦え。
　お前の命はそのためにあるのだ！」

「違う！ボクはミラーマンじゃない、ミラーマンじゃない！」

鏡から飛びだした京太郎の手には父の形見が。

「違う違う！ボクはミラーマンじゃない！普通の人間だ！」

京太郎の左手は鏡で切れ、血が出ていた。

「血だって赤いぞ。見ろ・・・普通の人間だ。
　ミラーマンじゃない！ちきしょう・・・。」

そう言いながらもその手には「父の形見」が・・・。
複雑な表情の京太郎。

ＳＧＭでは宇宙船をキャッチし、防衛隊へ緊急連絡。
あくまでＳＧＭは情報提供者であり戦闘集団ではない。
このあたりがリアルですなあ。

そのころ、御手洗邸に侵入者。
物音に気づいた京太郎。
侵入者は写真のネガを奪って逃げた。
あとを追う京太郎。

宇宙船の出現場所に現れたその男。
宇宙船からの光線を浴び、怪獣化。
全身金色の鋼鉄竜アイアンの姿となった。
初期の怪獣たちはすべてインベーターの変身である。

現場に到着した京太郎。ＳＧＭのメンバーがピンチ。
駆けつけようとして京太郎にまた父の声が！

「京太郎！今こそお前が地球の平和のために、
　ミラーマンになるのだ！」

車のサイドミラーに向かって変身！








掛け声は今回、「スパーク！」のみ。　

最初の戦いなのでどこか戸惑いのあるミラーマン。
ディフェンスミラーくらいしか使えない。

アイアンの光線をはね返して爆発させる。
ここで同じような不自然な爆発シーン。
編集ミスでしょうか。シーンが重複しています。

というわけで下手くそな戦いでたちまち劣勢に。
ここでまた父のアドバイス。

「ミラーマン！お前には武器がある。
　ミラーナイフだ！ミラーナイフを使うのだ！
　手を伸ばせ、手を！」

言われるままにミラーナイフを発射！

アイアンの顔面に炸裂！
クルクル回って仰向けにダウンするアイアン。
緑の体液を流し、やがて緑の炎に包まれた。
宇宙船は飛び去っていった。

ミラーマンの戦いがこうして始まったのです。

ウルトラシリーズとは違った魅力溢れる作品。
これからレビューするのが楽しみです！