なかなか進まない、”デヴィッド・ボウイ”特集です!?
このままでは、最後まで記事にするには1年がかりになるかも?でも何とか最後までまとめて行きたいところです。
今回は、12作品目の「ヒーローズ」(1977年)です。
俗に言う『ベルリン3部作』の第2弾ですが、私は、あまり『3部作』にこだわりません。
どちらかといえば、「ロウ」を進化させ、ついに”家元ボウイ流”を極めた作品だと思います。
この「ヒーローズ」をもってして、ボウイの変化の旅は終わり、その後は、”家元ボウイ流”を磨いて、世に広めながら、自身の作品を残して行ったように思います。
このアルバムに込められた”エネルギーの塊”は、どこからきたのでしょうかね?
テンションが高すぎて、神経が擦り切れそうです。
A面
1曲目「Beauty And The Beast」
ピアノの単音から始まります。どんどん高まる緊張感!このテンションの高さはなんだろう?半端じゃない・・・ギターでは、ロバート・フィリップが参加しています。
2曲目「Joe The Lion」
ギターのノイズから始まるノリノリの曲!冒頭から「ジョーのライオン」って叫んでいるボウイのボーカルが凄い!
3曲目「”Heroes”」
ロック史上の輝く最高の楽曲!このスタジオテイクは、本当に素晴らしい!また、この曲を、ライヴ・エイドの映像で観たときの感動は今でも忘れません!これぞ地球を代表する曲だ!ボウイは宇宙に向けてこの曲を歌っているのだと感じました。
4曲目「Sons Of The Silent Age」
ボウイのサクソホンがイントロにからみます。サビのヒステリックな歌声が初期のボウイを思い起こされます。ソフトに唸るギターはフィりップ先生ですかね!
5曲目「Blackout」
重く派手なダンサンブルな曲です。中間から曲調が変わりどんどんと加速して暴走車のようになります。ここでのシンセ演奏はブライアン・イーノ!
B面
1曲目「V-2 Schneider」
長い暗いイントロを抜け出して、明るいソウルなノリに変化します。やがて唸りから、コーラスが始まりますが、それもだんだんと終わります。
2曲目「Sense Of Doubt」
3曲目「Moss Garden」
4曲目「Neukoin」
前作『LOW』の「Warszawa」のような作風です。とても静かで重く神秘的な曲です。宇宙の彼方に佇んでいる錯覚を受けながら、
途中での日本風の琴の音色から、どこかの寺院で座禅を組んで瞑想している気持ちすら味わえます。
いつの間にか3曲目に入ります。和訳すると”苔の庭”です。でもなんだか苔のジャングルの迷い込んだイメージです。
ラッパのクレージーな音色とシンセの絡みが怖いです。
5曲目「The Secret Life Of Arabia」
やっと深い苔から解放された気分に浸ります。POPは曲に救われます。”シークレット・シークレット”と歌われているアラビアの生活とは・・・
以上、短い感想の記事です。
B面のインストの曲の切れ間がわかりません?おそらく、曲の感じで、この部分が「Moss Garden」だなと思いつつ・・・
では、また