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【田中角栄は無罪だった?!田中角栄はアメリカにハメられた…東京地検「ロッキード事件」】安倍派が逮捕されない理由~東京地検特捜部は米国GHQ主導で設立~

2023-03-14 07:45:38 | 日記

【田中角栄は無罪だった?!田中角栄はアメリカにハメられた…東京地検「ロッキード事件」】安倍派が逮捕されない理由~東京地検特捜部は米国GHQ主導で設立~

 

 

 

■田中角栄はなぜ葬られたのか? ――人気作家が徹底取材で挑んだノンフィクション大作『ロッキード』

本の話(文藝春秋)2021.01.13 真山 仁

https://books.bunshun.jp/articles/-/6031


~~~


1976年7月、今太閤といわれた田中角栄・前総理(当時)が東京地検特捜部に電撃的に逮捕され、日本中に衝撃を与えた「ロッキード事件」。


「思い返せば、あれはなんだったのかと思う事件です。事件が最高裁に上がる前から、深い霧の中を歩いているような感覚が、ずっと拭えなかった」


法律家とは、細部の用語や文言にも、細心の注意を払う。

ましてや、園部は最高裁判事にまで上り詰めた法律家の中の法律家だ。

にもかかわらず、彼の口から飛び出したロッキード事件の印象は、信じられないほど曖昧であった。


あれほど社会を揺るがした事件が、なぜ、そんな漠然とした表現になるのか。

だが、園部としては「そうとしか言い様がない」事件だったのだという。


戦後最大の疑獄事件と言われたロッキード事件を裁いた一人の法律家をして「深い霧の中を歩いているような感覚が、ずっと拭えなかった」とは、どういうことだろうか。


それこそが、今なお多くのジャーナリストや歴史家が「もしかして、真相はまだ、明かされていないのではないか」と、迷宮に挑む理由なのかも知れない。


ロッキード事件は、今や四〇年以上も前の歴史的事実であり、事件名こそ有名であるものの、その概要を理解していない人も意外と多い。


田中角栄は、総理在任中に、米国の航空機メーカー、ロッキード社からの賄賂を受け取り、全日空に同社の「トライスター」を購入するように口利きをした罪を問われた。

その際、ロッキード社の代理人である丸紅から合計で五億円の賄賂を受け取ったとして外為法違反で逮捕、外為法違反と受託収賄罪で起訴され、遂に有罪と認定された。


事件のきっかけは、アメリカ上院外交委員会多国籍企業小委員会の公聴会での、ロッキード社のアーチボルド・コーチャン副会長による証言だった。

そこで彼は、自社機売り込みのために、日本の政府高官に、総額約三〇億円の賄賂をばらまいたと言ったのだ。


この段階では、角栄はおろか誰一人として政治家の名は明かされなかったにもかかわらず、メディアは、沸騰した。

新聞は一面から二面、三面、そして社会面、第二社会面まで、「ロッキード事件」で埋め尽くされた。

テレビも、NHK、民放関係なく、ニュースは四六時中この事件ばかり取り上げた。


このニュースが日本社会にもたらした衝撃度の大きさを想像するのは、事件から四〇年以上が経過した今となっては、難しいかも知れない。


当時は、大きな事業やプロジェクトは、大物国会議員の「口利き」がなければ、実現しなかった。

業者と国会議員を繋ぐ役目として、「闇の紳士」や、フィクサーと呼ばれる人物が暗躍しているが、それはビジネスを円滑に進めるための“商習慣”で、強いて問題に取り上げるようなものではなかった。

にもかかわらずいきなり右翼の大物と言われた児玉誉士夫や政商・小佐野賢治ら“必要悪”の仕事が“汚職”であると米国の公式の場で糾弾されたのだ。


しかも、ロッキード社が使った賄賂額は、三〇億円。前年の七五年末に、公訴時効となった「三億円事件」でさえ、庶民には一生拝めない巨額を犯人は手にしたと羨望まじりで語られたというのに、その十倍もの額が、賄賂として日本の政界に流れたと知って、国民は驚愕し、同時に激怒する。


それに比べれば、安倍晋三前総理の“犯罪”として取り沙汰されている「モリカケ問題」や、「IR汚職」など、問題とされている金額だけで言えば、事件と呼ぶのはおこがましいレベルだ。


そのうえ、事件捜査は「異例」の連続だった。

賄賂の金額は「ピーナツ」や「ピーシズ」という符丁で表わされ、CIAの関与、さらには、ロッキード社幹部からの証言を引き出すため、日本に法規定のない「嘱託尋問」が行われるなど、検察や裁判官でさえ、前代未聞の事態に向き合わねばならなかった。


今では当たり前になった疑惑の渦中にある人物を証人喚問し、テレビ中継するのが始まったのも、この事件からだ。


証人の一人、小佐野賢治が、何を尋ねられても「記憶にございません」と返し、それは当時の流行語にもなった。


そして、眠れる獅子と揶揄されていた東京地検特捜部はこの事件によって名誉挽回し、ロッキード事件における元首相の逮捕は特捜部の金字塔として、今も燦然と輝いている。


その一方で、「田中角栄は嵌(は)められた」という主張が、根強く語り継がれている。

大物議員は、誰も捕まらない──。

それが、当時の日本の政治の常識だった。


ましてや、総理在職中の罪が問われるなど、たとえ全ての証拠が揃っていても、立件など非現実的だと考えられていた。


総理大臣経験者が逮捕されるのは、与党であり続ける自民党にとって大打撃だ。

つまり、角栄の逮捕は、自民党の名誉と政権維持にかかわる。

だから、あらゆる手を使ってでも、闇に葬るもの──。


事件が発覚した七六年の日本中がそのような感覚を持っていた。

何しろ、中学二年生の私でも、そう理解していたのだから。


にもかかわらず、角栄の罪は白日の下に晒され、逮捕・起訴された。

そして、私は、「不可解な事件」として記憶した。


また、角栄が他の大物政治家と比べて低学歴の叩き上げだったから、罪に問われても、周囲が助けてくれなかったのではないかとも言われた。

吉田茂以降、総理と言えば、ほぼ東京大学卒業と決まっていたからだ。


また、アメリカが、経済成長著しい日本にお灸を据えたという意見にも、「そうかも知れない」と思った。

角栄の対中関係やエネルギー政策が、アメリカのエスタブリッシュメントの機嫌を損ねたという説は、今なお根強い。


ところが、近年になって、政治家としての角栄が再評価される。

「決断と実行」を推し進めた突破力、さらには、地方再生やエネルギー問題に対する危機感など、今の政治家にはない魅力が現代人を惹きつけた。


しかし、「ロッキード事件において田中角栄は、本当に有罪だったのだろうか」という疑問に切り込むメディアは少なかった。


令和の世に角栄のような政治家を待望するのであれば、彼の負の部分であるロッキード事件を再検証するべきではないのだろうか。


「昭和を正しく検証できないのに、現代を語れるのだろうか」という疑問が、私には常にある。


そして、昭和の総括の一つとして、真っ先に浮かんだのが、「ロッキード事件」だったのだ。


自民党の長期政権の功罪、金権政治、日米関係、政治と検察庁の関係、さらには熱しやすく冷めやすい国民感情等々。

それは、まさに日本の現代史を象徴する事件だった。


ならば、全ての先入観を捨てて事件を再検証する必要がある。

尤(もっと)も、事件から四〇年以上が経過した今、できることは限られている。


角栄のみならず、丸紅で逮捕された幹部、児玉誉士夫や小佐野賢治、さらには、東京地検特捜部で陣頭指揮を執り、角栄を逮捕した吉永祐介以下、多くの関係者が鬼籍に入っている。


それでも無謀を顧みず、膨大な資料と、生存者の取材によって、ロッキード事件を、ゼロから再構築してみようと考えたのだ。


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田中角栄はなぜ葬られたのか? ――人気作家が徹底取材で挑んだノンフィクション大作『ロッキード』
本の話(文藝春秋)2021.01.13 真山 仁
https://books.bunshun.jp/articles/-/6031

 

 

 

 


■角栄逮捕から45年、ロッキード事件とは何だったのか

福岡の経済メディア NetIB-News 2021年6月9日

https://www.data-max.co.jp/article/42116


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田中角栄の逮捕から7月27日で45年になるロッキード事件。

近年は角栄ブームが起こり、逮捕の背景に陰謀の存在を疑う声も根強いが、あの事件は結局何だったのか。

多数の関係者を取材し、事件を再検証したノンフィクション『ロッキード』(文藝春秋)が話題の小説家・真山仁氏に話を聞いた。


<ロッキード事件>

政治家の田中角栄が1976年7月、総理大臣在任中に丸紅を通じ、米国の航空機メーカー・ロッキードから5億円を受け取った容疑で逮捕され、同社の航空機購入を全日空に働きかけた容疑も加えて起訴された事件。
角栄は無実を訴えながら裁判で1、2審ともに有罪とされ、最高裁に上告中に死亡し、公訴棄却となった。

 

・世に伝わる角栄像には脚色された話も多い


――なぜ今、ロッキード事件について書こうと思ったのですか?


真山仁氏(以下、真山) 平成の30年は「失われた30年」でした。
昭和に始まったバブルが崩壊し、その後始末をしないといけなかったからです。
しかし、その昭和がどんな時代だったかはほとんど総括できていません。
政治や経済を巻き込んだ大きな事件を検証することで、昭和を考え直したいと思っていました。
そして頭に浮かんだのがロッキード事件でした。

 

――小説として書くことは考えなかったのですか?


真山 ロッキード事件にはすでに膨大な証言、資料があるので、小説で書くのは「逃げ」だと思いました。
この事件を書くなら、ノンフィクションしかあり得ませんでした。

 

――著書では、事件の検証以前に事件のあらましも詳細に書かれていますね。


真山 ロッキード事件について正確に知っている人は意外と少ないためです。
たとえば、角栄が逮捕されたのは金脈問題で総理大臣を辞めた後ですが、そうではなく、総理大臣だったときに逮捕されたと思っている人が多い。
そういう状態で、この事件のこの事実はこういうことだったと説明しても、読者にわかってもらえません。
まずはどういう事件だったかを詳しく書く必要がありました。

 

――角栄に関する記述も人物評伝のように詳細ですね。


真山 角栄は「金権政治家」の代名詞のように言われています。
しかし、世に伝わる角栄像には脚色されたような話も多いのです。
角栄の生い立ちや政治家になった経緯、政治家としての実績など事実をきちんと踏まえたうえで、本当に「金権政治家」や「闇将軍」と呼ばれるべき存在だったのかを検証しないといけないと考えたのです。
資料を読み込むだけでなく、週刊文春での連載当時は角栄の生家を訪れて取材もしました。

 

・「角栄=悪い人」であれば、溜飲が下がる雰囲気だった

 

――著書では、最高裁が刑事免責を約束し、米国の裁判所で米国の検事が行ったロッキードの副会長コーチャンへの嘱託尋問をはじめ、捜査や裁判の問題が数多く指摘されています。
これらの問題は当時、なぜまかり通ったのでしょうか?

 

真山 当時の三木武夫政権は角栄を批判するほど支持率が上がる状況で、主任検事だった東京地検特捜部の吉永祐介さんは上昇志向が強く、米国も日本の検察に協力的でした。
角栄は不運が重なったのです。
そもそも、角栄が金脈問題で総理大臣を辞めていなければ、あるいは、ロッキードと関わりのあったニクソンがウォーターゲート事件で米国大統領を辞任していなければ、あんなことは起きなかったでしょう。
ただ、何より大きかったのは、日本全体が「角栄=悪い人」であれば、溜飲が下がる雰囲気になっていたことです。

 

――元凶は世論だと?

 

真山 世論は怪物なので、世論操作をした人自身が世論に逆らえなくなることがあります。
たとえば、第二次世界対戦の日本がそうでした。
軍部の人たちは、本当は米国に勝てると思っていないのに、「戦争するしかない」と世論を煽って戦争を始め、結局は世論に押されて戦争をやめられなくなりました。
ロッキード事件も同じです。
検察とメディアが世論を煽り、自分たちの正当性を訴えて突っ走るうちに、検察自身が止まれなくなったのです。

 

――事件の当事者の多くは鬼籍に入っていますが、「この人が存命ならば話を聞いてみたかった」と思う人はいましたか?


真山 やはり一番は角栄です。
仮に角栄が生きていて、腹を割って取材に応えてくれるまで時間を使えるならば、「一体どこで、何が原因で、自分が人身御供にされたとわかりましたか?」と聞いてみたいです。
角栄は検察に「丸紅からワイロをもらっただろう」と追及されても、本当に何のことかわからなかったと思うのです。
周りで毎日たくさんのお金が動いていた人ですから。

 

・米国での嘱託尋問に関して最高裁は判断を保留


――事件を検証し、角栄以外でも印象に残った人はいますか?


真山 印象が変わった人はたくさんいますが、なかでも全日空の社長だった若狭得治さんは尊敬に値する人です。
もともとは運輸省で事務次官を務めたエリート官僚で、国をどうするかということしか頭にない人という印象を受けました。

 

――若狭さんも事件の証人で国会に呼ばれたときに、偽証したとして有罪判決を受けましたが、若狭さんの裁判にも問題があったようですね。
ただ、本人は法廷外でほとんど弁解していないようですが?

 

真山 若狭さんは、自分に「疑惑の人」というイメージが残っても、国を守るためなら沈黙するという人のようでした。
「国のためなら毒を飲んでも前に進むんだ」という矜持がありました。
一方で、全日空を日本でトップクラスのエアラインにした実力も秀でています。

 

――著書では、従来のロッキード事件報道には出てこなかった全日空関係者の証言が多数出てきますね。

 

真山 これまで全日空はロッキード事件の取材にほとんど応じておらず、丸紅以上に何があったかはわからないままでした。
そこで、とにかく全日空の当時の幹部の話を聞こうと考えました。
そして最初にお会いできたのが、現在も同社の相談役を務める方でした。
こちらがどれだけ真剣かを伝えたところ、協力を得られ、当時を知る全日空の人たちに話を聞けたのです。

 

――この事件で当時もっと追及されるべきだったと思われた問題はありますか?


真山 捜査や報道にも問題はありましたが、最も問題が大きかったのは裁判です。
厚労省の村木厚子さんが逮捕された郵便不正事件では、裁判で検察側の証人がみんな、「検察に強要されて嘘の調書をとられました」と証言し、村木さんは無罪になりました。
ロッキード事件の裁判でも検察側の証人たちは同じことを言っているのです。
「思っていないことを調書に書かれ、署名させられました」と。
しかし、裁判官は「証人たちは罪を逃れるために嘘をついている」と認めませんでした。
取り調べで厳しく追い詰められると、誰だってやっていないことでも自白してしまいます。
また、刑事訴訟では裁判の証言が供述調書より優先されるとあるのに、裁判所は認めなかったのです。

 

――くだんの米国での嘱託尋問を認めたのも裁判官でしたね。


真山 最高裁が「罪に問いません」と約束して嘱託尋問が行われ、角栄や丸紅の元会長・檜山廣さんは1、2審で嘱託尋問の調書を決め手に有罪とされたのに、最高裁は檜山さんたちの上告審で嘱託尋問を違法だと認定しました。
それでも、檜山さんたちが取り調べで自白したからと有罪にしたのです。


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角栄逮捕から45年、ロッキード事件とは何だったのか
福岡の経済メディア NetIB-News 2021年6月9日
https://www.data-max.co.jp/article/42116

 

 

 

 

 

■「いま裁判をすれば無罪になるだろう」なぜ田中角栄は悪人と言われるのか

日本社会を変えようとした「巨悪」

PRESIDENT Online 2021/03/04 真山仁

https://president.jp/articles/-/43624


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田中角栄元首相は、今も根強い人気を誇る。

それはなぜか。長編ノンフィクション『ロッキード』(文藝春秋)を出した作家の真山仁氏は「いまは政治家を好き嫌いや善悪で見る傾向がある。

ただ本来、政治家の評価は、結果を出したかどうか。

その点で言えば、角栄は結果を出した」という――。(第1回/全3回)

 

・元総理大臣の逮捕、忘れられない当時の違和感


田中角栄に改めて注目した理由を教えてください。


田中角栄が総理大臣に就任したのは、私がちょうど10歳だった1972年です。

幼い頃から政治や社会問題に関心を持っていた私にとって、角栄の存在感は特別でした。


角栄は「今太閤」「コンピューター付きブルドーザー」などと呼ばれ、内閣支持率は62%に達しました。

戦後以降では突出した支持率を記録しました。


当時も政治家と言えば、世襲か、名門大卒の高級官僚出身がほとんどで、角栄のように高等小学校卒は珍しかった。

角栄は学業優秀でしたが、父の借金があり、進学を諦めざるをえなかった。


貧しい環境に育ちながら戦中に建設会社を興して戦後のどさくさに成り上がり、庶民階級として、はじめて総理大臣にまで上り詰めた。


私の両親もそうでしたが、庶民たちは、自らの才覚だけを頼りにのし上がった角栄に対する憧れや畏敬の念、そしてシンパシーを感じていたのだと思います。


しかしわずか4年後、昭和最大の疑獄であるロッキード事件で逮捕されてしまった。

中学1年生だった私は、違和感を覚えました。


ロッキード社の元社長のコーチャンが「飛行機を購入してもらうために、日本の政治家や官僚にわいろを渡した」と証言した。

アメリカ人の彼は罪を逃れたにもかかわらず、なぜ日本の総理が逮捕されるのか。

何かがおかしいと子ども心に憤ったのを覚えています。


なによりも数年前に「今太閤」「平民宰相」とあれだけ持ち上げていた首相を、手のひらを返したように、貶めるのか、と。

オイルショックやインフレで国民の不満がたまっていたとはいえ、世論の恐ろしさを意識した、はじめての経験だった気がします。

 

・戦後のいけにえのように葬られた政治家


あれから45年が経ちますが、日本社会は変わっていない。


菅政権を見てください。

角栄と菅首相を同列には扱いたくはありませんが、あえて言えば政権発足時、支持率64%を記録したものの、コロナ対策の失敗が響き、すぐに30%台前半にまで落ち込んでしまった。

「パンケーキおじさん」がこの体たらくです。


昭和の時代からずっと、同じことが繰り返されている……。

以前からそんな問題意識を持っていました。


平成が終わり、令和がはじまろうとしていた2年ほど前、メディアから平成とはどんな時代だったのか、総括してほしいという依頼がいくつかありました。

私は平成とは、昭和の後始末をした30年だったと考えています。


では、昭和とはどんな時代だったのか。

高度経済成長とは何だったのか。


なぜ、バブルが起き、崩壊してしまったのか。

われわれは戦後、どんな過ちを犯したのか。

過ちの責任は誰がとったのか……。


平成を総括する前に、昭和ときちんと向き合う必要がある。

戦後の高度経済成長期に育った私にとって、昭和という時代は小説家としてもとても重要なテーマだったのです。


デビュー作の『ハゲタカ』でも、昭和という時代をカネという面から考えてみたいと思いました。

昔から日本の政財界は、カネにまみれていた。

けれど、そのやり取りは他人に見られないようテーブルの下で行われていた。


それが高度経済成長、バブルを経て、ハゲタカファンドが登場し、テーブルの上に札束を露骨に積み上げるようになった。

『ハゲタカ』で描いたのは、昭和がもたらしたひとつの現実です。


昭和という時代と改めて向き合おうと考えたとき、真っ先に思い浮かんだのが、戦後のいけにえのように葬られた田中角栄と、違和感がずっと拭えなかったロッキード事件だったのです。


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「いま裁判をすれば無罪になるだろう」なぜ田中角栄は悪人と言われるのか
日本社会を変えようとした「巨悪」
PRESIDENT Online 2021/03/04 真山仁
https://president.jp/articles/-/43624

 

 

 

 

■田中角栄はアメリカにハメられた…今明かされる「ロッキード事件」の真相

現代ビジネス 2020.11.15 春名幹男

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/77216


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田中角栄はなぜ葬られたのか。

ここでその理由を解明しなければならない。


長年にわたる取材で、実は田中角栄は、日中国交正常化以後、首相在任中の外交課題で繰り返しキッシンジャーらの激しい怒りの対象になっていたことが分かった。

怒りは雲散霧消することなく、憎しみに深化していったとみられる。


キッシンジャーが、田中の外交に復讐していたことも分かった。

その事実は、今に至るも、日本の外務省にもまったく知られていない。

 

・アメリカ国務長官の恐ろしい謀略


ロッキード事件は、国際政治スキャンダルでもあった。

英語ではこの事件は「スキャンダル」とも呼ばれている。


ここでは、「事件」と「スキャンダル」を分けて考えてみたい。

「事件」の方の動機、例えば贈賄の動機は立証済みであり、ここでは追及しない。


ここで探るのは、政治家としての田中を葬った、国際的な「スキャンダル」の動機である。

田中が“被害者”となったスキャンダルに、殺人事件の捜査手法を当てはめてみたい。


殺人事件の捜査なら、(1)殺害の凶器、(2)殺害の方法、(3)動機について、証拠を認定することが必要不可欠となる。


(1)田中を葬った凶器とは、「Tanaka」もしくは「PM(首相)」などと明記した証拠文書である。


(2)方法とは、その文書を日本側に引き渡し、刑事捜査を可能にした手続き。

つまり、「キッシンジャー意見書」と日米司法当局間の文書引き渡し協定だ。


文書は、意見書に基づき、米証券取引委員会(SEC)に渡され、日米協定に従い、最終的に東京地検に渡った。


その結果、東京地検による贈収賄罪事件の捜査が可能になった。

キッシンジャーはその際、自ら実行行為に参画したわけではなく、補助的な役割を演じただけだった。


しかし、スキャンダルも、(3)動機が証拠付けられなければ成り立たない。

その動機は、刑事事件の動機ではなく、田中を政治的に葬るという動機である。


既述の通り、(1)を含む文書を(2)が示す方向で、最終的に東京地検に届くよう導く役割を演じたキーマンは、事件発覚時の米国務長官ヘンリー・キッシンジャーだった。


残された課題は、キッシンジャーにどんな「動機」があったのか、なかったのかを確認することである。

 

・「田中外交」への嫌悪感


私とほぼ同じ時期に、米国政府文書を取材していた朝日新聞の奥山俊宏も、キッシンジャーが田中に対して「痛烈な皮肉の言葉を浴びせた」ことを文書で読んでいた。


しかし、発見した文書の数が少なかったせいか、キッシンジャーが田中を嫌った真の理由には到達しなかったようだ。

「キッシンジャーの田中への軽蔑の念が少なからず影響した」あるいは「キッシンジャーは、政策ではなく、その人格の側面から田中を蛇蝎のごとく嫌って……」などと、個人的な感情の問題に帰してしまっている(注2)。


確かに、キッシンジャー発言には感情的な言葉が多々見られる。

しかし、2人は公人同士であり、政策や外交戦略に絡む対立が出発点で、それに個人的葛藤が付随したのだ。


田中を葬ることにつながる、キッシンジャーの「動機」を示す文書記録は多数残されていた。

対立は「日中国交正常化」から、日本の「中東政策」、「日ソ関係」などの外交分野に広がっていた。

 

・眠っていた極秘資料


筆者は、ロッキード事件の取材を15年前、まさに「動機」を突き止める作業から始めた。

ある刺激的な秘密文書の存在を、長年の畏友が教えてくれたのがきっかけだった。


「国家安全保障文書館(ナシヨナル・セキユリテイ・アーカイブ)」という、民間調査機関の上級アナリストを務めるウィリアム・バー。2005年10月のことだ。


その前年に、彼のドキュメンタリーがABCテレビ番組「機密解除・ニクソンの中国訪問」で放映され、エミー賞ニュース・ドキュメンタリー調査部門賞を受賞していた。


彼が日本を訪れ、赤坂で食事をした際に、「驚くべき文書を発見した」と明かしてくれた。


その機密文書は翌2006年5月、国家安全保障文書館のホームページにアップされた。

テーマは「ニクソン―フォード政権時代の秘密外交を詳述する2100件のキッシンジャー『会談録』文書」の一つだった。今も、ネット上の同じページに掲載されている(注3)。


筆者をロッキード事件取材に駆り立てたこの文書は、1972年8月31日付で、「トップシークレット/センシティブ/特定アイズオンリー」と指定された「会談録」だ。

「アイズオンリー」とは、配布後に回収される文書で、機密度が非常に高い。

 

・キッシンジャーの激しい「怒り」


キッシンジャー大統領補佐官は、その中で、田中角栄とみられる日本人らを烈火の如く「ジャップは上前をはねやがった」と罵っている。


キッシンジャーはなぜ、そんなに怒っていたのか。

「上前をはねた」とは、一体どういう意味なのか。疑問が募った。


この文書こそ、まさにキッシンジャーの激しい「怒り」を示した文書だったのだ。

しかも、田中による日中国交正常化を厳しく非難した言葉だった。


この文書からスタートして、米国立公文書館やニクソン大統領図書館、フォード大統領図書館などで、田中首相在任中の米国の文書を渉猟した。

長年の取材で分かったのは、キッシンジャーとニクソン大統領が、政治家田中の外交政策を嫌悪していたことだった。


「日中国交正常化」だけではなかった。

第四次中東戦争に伴う石油ショックで、田中は日本外交の軸を「アラブ寄り」に転換し、さらに独自の日ソ外交を進めた。

日ソ外交で、田中は今も知られていない復讐をされていた。


興味深いのは、田中自身を含めて、日本政府側は当時も今も、こうした米側の思考と外交をほとんど認識していないことだ。


ただ、日本の「アラブ寄り外交」への転換について、田中とキッシンジャーは激論を闘わせており、田中も米側の意向を十分理解したに違いない。


三木清ではないが、キッシンジャーの怒りは度重なり、「復讐心」を持つほどのレベルに達していったのである。


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田中角栄はアメリカにハメられた…今明かされる「ロッキード事件」の真相
現代ビジネス 2020.11.15 春名幹男
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/77216

 

 

 

■「米の虎の尾を踏んだ」(田中角栄のふろしき)小長秘書官の証言

日本経済新聞 2018年3月19日 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28206730W8A310C1905S00/


~~~


黒塗りリムジンの公用車でさっそうと現れた因縁の男の名前はヘンリー・キッシンジャー。

ニクソン大統領の訪中など70年代の米外交を主導した男だ。


この日、キッシンジャーは国務省長官として初登庁、正面ロビーでは約50人の事務員たちが出迎えた。

世界が注目する米外交を立案する主役のポジションを射止めたキッシンジャーを万雷の拍手がたたえた。


しかし、キッシンジャー初登庁の日に角栄とメスメルがかわした握手は、日本とフランスで歩調を合わせ米国に対抗軸を打ち出すことを意味した。

大西洋を挟んだワシントンの向こう岸で、米一極支配のエネルギー供給体制を突き崩す日本とフランスの構想が動きだしたのだった。


このあと、次第に対立していく角栄とキッシンジャーの関係を考えれば、実に暗示的だった。


ただ、すでにこの時点でキッシンジャーの角栄に対する感情はかなりこじれていた。


伏線は72年8月31日。この日、ニクソンの大統領補佐官を務めていたキッシンジャーは、首相になったばかりの角栄と米大統領ニクソンとのハワイ会談に同席する。

そして日本が中国と国交正常化を目指し準備を進めていることを知らされるのだった。


「最悪だ」。

ほんの7カ月前までニクソンの電撃訪中を演出、得意の絶頂にあったキッシンジャーだ。

その上を行く角栄の素早い動きに中国外交の主導権を奪われ、不満を漏らした。


確かにキッシンジャーが不満を持つのも分からないではない。

角栄の日中国交正常化は米国を完全に逆撫(な)でした。


当時、米国はベトナム戦争で経済が疲弊、ソ連と中国の双方を敵に回して置くのが難しくなりつつあった。

そこでまずは中国から切り崩し、米国主導で中国を国際社会に引き入れるシナリオを描いたのだった。


キッシンジャーは71年7月、パキスタンから中国入りし極秘裏に首相だった周恩来と会談、10月には「米国は『台湾は中国の一部である』とする中国側の主張に反対をしない」ところまで話し合いを進めた。

そしてその上でニクソンの電撃的訪中。

キッシンジャーが周到に進めた準備が見事、実を結んだ。


ただ、キッシンジャーの頭のなかでは米国と中国の国交正常化はさらに後だった。

もっと順を追い、時間をかけ段階的に進めていく算段だった。


ところが角栄はこのキッシンジャーのシナリオを一気に飛び越え日本と中国との間で国交を正常化してしまった。

当然、キッシンジャーの角栄に対する心証は良いはずがなかった。


もちろんこの時、角栄はフランスとのエネルギー会談の真っ最中。

キッシンジャーの登場に心を配る余裕はなかった。


のるかそるか。フランス首相、メスメルの出方に全神経を集中させていた。

何せ角栄が長年、悲願としてきた「エネルギーのメジャー支配への風穴」が本当にあけられるかもしれないのだ。


幸運なことに交渉相手のフランスは日本とがっぷり四つに組みたがっていた。

メスメルは日本とフランスはエネルギー事情が似ていることを理由に特別な関係を結びたいと言ってきていた。


日本も本音のところではフランスとは組みたい。

問題はどこまで組むか。


角栄は慎重だった。

まず、いったん「日本はある特定国との関係を強化するのではなくあらゆる国と等距離のエネルギー政策をとる」とフランスをかわす。

そのうえで「近東など第三国での石油の共同開発」「ウラン鉱石の開発」について合意した。


すでにこの時、石油開発では東カリマンタン、北スマトラ、アブダビ、コロンビアなどでプロジェクトが動いていた。

いくつかは日仏で共同開発する方向で進んでおり、近東など第三国での石油共同開発もこの方式を踏襲すればよかった。


ウラン鉱石もそう。

ニジェールでの天然ウラン開発については日本とフランスの間で話が動き始めていた。


角栄はそうした動きをつぶさに把握していた。

「ここまで踏み出して問題ない」。

メスメルと手を握った。


ここまではよかった。

角栄もここで止めておけばよかった。


しかし、メスメルが突っ込んできた。

濃縮ウランの分野でも手を組もうと持ち掛けてきた。


ちょうどこの時、フランスはイタリア、スペイン、ベルギー、スウェーデンと共同でガス拡散方式による濃縮ウランの加工工場の建設準備に入っていた。

メスメルは「これに日本も入らないか」と誘ってきたのだった。


米国との同盟関係にある日本にとってとても乗れない話。

ガス拡散方式によるウラン濃縮は場合によっては核兵器の製造にまでつながるからだ。


天然ウランに0.7%しか含まれない「235」はその濃度を3~5%にまで高めるところでとどまれば原子力発電の燃料。

しかし、これをさらに100%にまで高めるとウラン型核爆弾の材料となる。


だからこれまで日本はウラン濃縮は全面的に米国に委託してきていた。

さすがの角栄もここは踏みとどまった。


「日本の原子力政策は対米協調を基軸としており、先の日米首脳会談でも濃縮ウランの『第4工場』を日米合弁で建設することになっている」


しかし、メスメルは食い下がってきた。

「では、フランスが加工する濃縮ウランを日本が買い取るのはどうだ」。

これに対する角栄の言葉に周囲は息をのんだ。


「どの程度か量は言えないが、将来濃縮ウランの加工をフランスに委託する用意がある」


「この言葉が米国の虎の尾を踏んだのでは……」。

小長は今、そう思う。


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「米の虎の尾を踏んだ」(田中角栄のふろしき)小長秘書官の証言
日本経済新聞 2018年3月19日 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28206730W8A310C1905S00/

 

 

 

 

■特別捜査部(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


「隠退蔵物資事件を契機にGHQ主導で設立された「隠匿退蔵物資事件捜査部」が前身」


・東京地方検察庁特別捜査部


「東京地検特捜部が連合国軍による占領下で、旧日本軍が貯蔵していた隠退蔵物資を摘発してGHQの管理下に置くことを目的に設置された「隠匿退蔵物資事件捜査部」としてスタートした経緯や特捜部エリートに駐米大使館の一等書記官経験者が多いことから、「アメリカの影響を受けている」とする見方がある。また、捜査対象が歴史的に木曜クラブの流れを汲む平成研究会系列(田中派―竹下派―小渕派―橋本派―津島派)の政治家に集中する一方で、党風刷新連盟を興りとする清和政策研究会系列(福田派―安倍派―森派―町村派―細田派)の政治家は多くが免れていることから、「捜査対象が偏っているのではないか?」という主張がある」


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E9%83%A8

 

 

 

 

 

■安倍総理が絶対に逮捕されない理由

報道ニュースドットコム

https://www.hodonews.com/kiji/201803171/


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・安倍総理が絶対に逮捕されない理由

反米派の国会議員が逮捕または急死する一方で、安倍総理のように親米派の国会議員は逮捕されません。


・反米派は逮捕されるが、親米派は逮捕されない


安倍総理が絶対に逮捕されない理由について、結論から述べますが、アメリカの要求に忠実に従う、いわゆる「親米派」だからです。


るいネット「清和会に対立した経世会の末路」で紹介されていますが、経世会(反米派)の政治家は急死しているか逮捕されているにもかかわらず、清和会(親米派)の政治家は逮捕されることなく生きています。


(田中派)田中角栄 逮捕 ロッキード事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)竹下登  失脚 リクルート事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)金丸信  失脚逮捕 佐川急便献金・脱税 (←東京地検特捜部&国税) 
(経世会)中村喜四郎 逮捕   ゼネコン汚職 (←東京地検特捜部)
(経世会)小渕恵三 (急死)(←ミステリー)
(経世会)鈴木宗男 逮捕 斡旋収賄 (←東京地検特捜部)
(経世会)橋本龍太郎 議員辞職 日歯連贈賄事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)小沢一郎  西松不正献金事件 (←東京地検特捜部)
(経世会)二階俊博  西松不正献金事件 (←東京地検特捜部)

(清和会)岸信介    安泰
(清和会)福田赳夫   安泰
(清和会)安倍晋太郎  安泰
(清和会)森喜朗    安泰
(清和会)三塚博    安泰
(清和会)塩川正十郎  安泰
(清和会)小泉純一郎  安泰
(清和会)尾身幸次   安泰

(出典:るいネット)”

 

森友学園や加計学園の問題において、証言や証拠があるため、安倍総理の逮捕や起訴をすることは可能ですが、なぜか警察や検察は動きません。


明確な証拠がないまま強制起訴をされて、後に裁判で無罪となった小沢一郎議員とは大違いです。


・米国債を売ろうとした政治家は急死した


記事「米国債を売ろうとした政治家は殺された」で紹介しましたが、米国債を売ろうとしただけで急死した政治家がいます。


それは中川昭一元財務大臣であり、彼は米国債100兆円を売ろうとしていました。

しかし、G7の記者会見で酔った姿で現れ、メディアから批判され、選挙で負けて、急死しました。


記者会見の前に酔うのは不自然であり、選挙に負けたり、急死するのも不自然です。

 

・日本は世界1位の米国債保有国へ


一方、安倍政権になってから、日本は米国債の大量に購入し、一時期、中国を抜いて世界1位の米国債保有国となりました。


安倍総理のように、アメリカに忠実に従う政治家は、逮捕されることも、急死することもありません。

さらに、支持率も高く、選挙も勝ち続けており、反米派とは大違いです。


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安倍総理が絶対に逮捕されない理由
報道ニュースドットコム
https://www.hodonews.com/kiji/201803171/

 

 

 

 

■自民党「経世会」「清和会」と「東京地検特捜部」

2010年11月15日 杉並からの情報発信です

https://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/bfabae9403e66dbef6d82b1597072d3d


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■ 自民党「経世会」「清和会」と「東京地検特捜部」

以下の二つのリストを比較してください。


①「経世会」政治家


(田中派)田中角栄 逮捕・起訴 ロッキード事件(←東京地検特捜部)

(経世会)竹下登  失脚 リクルート事件(←東京地検特捜部)

(経世会)金丸信  逮捕・起訴 佐川急便献金・脱税(←東京地検特捜部&国税) 

(経世会)中村喜四郎 逮捕・起訴 ゼネコン汚職 (←東京地検特捜部)

(経世会)小渕恵三 (急死)(←ミステリー)

(経世会)鈴木宗男  懲役2年実刑、追徴金1100万円 斡旋収賄他 (←東京地検特捜部)

(経世会)橋本龍太郎 議員辞職 日歯連贈賄事件(←東京地検特捜部)

(経世会)村岡兼造  懲役10か月執行猶予3年 日歯連贈賄事件(←東京地検特捜部)

(経世会)二階俊博  政策秘書が虚偽記載で略式起訴罰金100万円 西松不正献金事件(←東京地検特捜部)

(経世会)石井一   村木厚子元厚労省局長が逮捕・起訴・無罪判決 郵便不正事件 (←大阪地検特捜部)

(経世会)小沢一郎  強制起訴 陸山会土地購入 (←東京地検特捜部)

 

②「清和会」政治家

(清和会)岸信介    安泰

(清和会) 佐藤栄作   安泰

(清和会)福田赳夫   安泰

(中曽根派)中曽根康弘 安泰

(清和会)安倍晋太郎  安泰

(宏池会)宮沢喜一   安泰

(清和会)森 喜朗    安泰

(清和会)三塚 博   安泰

(清和会)塩川正十郎  安泰

(清和会)小泉純一郎  安泰

(民間) 竹中平蔵     安泰

(清和会)尾身幸次   安泰

(清和会) 安部晋三    安泰

(清和会) 福田康夫   安泰

(麻生派) 麻生太郎    安泰

(清和会) 中川秀直    安泰

(清和会) 町村 信孝   安泰

(清和会) 渡辺美智雄 安泰

(清和会) 渡辺喜美 安泰 (みんなの党)

(清和会) 石原慎太郎 安泰

(清和会) 石原伸晃 安泰

 

この二つのリストを比較すると直ぐわかりますが、東京地検特捜部が「国策捜査」をでっち上げて逮捕・起訴・弾圧した政治家はすべて田中角栄元首相 の流れを汲む自民党「経世会」の政治家たちだと言う事です。


東京地検特捜部が100名の検察官と一年以上の年月と30億円以上の税金を使って行った「国策捜査」でも起訴出来なかった小沢一郎元民主党代表 は、「第二の検察」である「東京第五検察審査会」の二度の「起訴相当」議決で「強制起訴」され現在起訴手続き中です。


小沢一郎元民主党代表もまた「経世会」の流れをくむ政治家なのです。

対照的に岸信介元首相の流れを汲む「清和会」の政治家たちは誰一人として「国策捜査」で摘発されずに全員が「安泰」です。


なぜこれほどまでに露骨に色分けされているのでしょうか?

それは「清和会」をつくった岸信介元首相と「経世会」をつくったの田中角栄元首相がとった「米国との関係」「既成支配勢力との関係」の違いに根本 原因があると思われます。


「清和会」の岸信介元首相と米国との関係は対等や従属どころの話ではなく、彼は米国CIAに金で雇われた米国の利益代理人=エージェントだったの です。


このことは日本の大手マスコミは一切報道しませんが、岸信介元首相が米国CIAに雇われたエージェントであったことは情報公開された米国務省資料 や米公文書館資料ですでに証明されていることです。


ピューリッツア賞受賞のティム・ワイナー・ニューヨークタイムズ記者が書いた『CIA秘録上』(文藝春秋社)の第12章「自民党への秘密献金」に 詳しく書かれていますのでぜひお読みください。


他方「経世会」をつくった田中角栄元首相は1972年夏電撃的に中国を訪問して「日中国交正常化」を実現しました。

また米石油メジャーの独占支配に抗し日本独自のエネルギーや資源の確保に向けて積極的に「日の丸外交」を展開したのです。


同じ時期「米中国交正常化」を秘密裏に計画していたニクソン米大統領の特別補佐官キッシンジャーは田中角栄氏に先を越されたことに烈火のごとく怒り、「ジャップは最悪の裏切り者」と口汚くののしったと解禁された米公文書に書かれています。


「ジャップは最悪の裏切り者」 72年にキッシンジャー氏 共同通信 2006/5/26(http://www.asyura2.com/0601/senkyo22/msg/475.html 阿修羅掲示板より) 

 

戦後の日本は見かけは独立国ですが実体は米国の植民地そのものであり続けてきたと思います。

日本人が営々として築いてきた富は米国と日本人エージェントに収奪され続けてきたのです。


日本人の生活は米国と日本人エージェントに破壊され人権が侵害され続けてきたのです。

米国支配層は米国の利益を第一に考える対米従属の「清和会」政治家から首相と閣僚を選び自民党政権と自公政権をつくってきました。


田中角栄氏のように米国の意向にそわない日本の国益を第一に考える独立系の「経世会」政治家が国民の広範な支持で首相となり非米的な独自政策を実 行し始めたとたん、米国支配層はCIAや日本の公安警察が集めた個人秘密情報を基にして東京地検特捜部に「国策捜査」を指示して逮捕・起訴するのです。


東京地検特捜部は占領軍(GHQ)が1947年に隠退蔵物資専門の「隠匿退蔵物資事件捜査部」を東京地検内につくったのが発端であり,今でも米国 CIAの指揮・命令下にあるのです


読売新聞を創立した正力松太郎氏はコード名「podam」「pojacpot-1」を持つCIAエージェントであったように、日本の大手マスコミ もまた米国CIAの影響下にありますので東京地検特捜部の「国策捜査」に全面協力し「世論誘導」して「何も知らない国民」をだましてきたのです。


東京地検特捜部による小沢一郎元民主党代表に対する異常とも言える二度の「国策捜査」や「東京第五審査会」を使った「強制起訴」の背景には、米国 と日本人エージェントの「小沢つぶし」と「民主党政権転覆」によって「新たな日本の支配・搾取体制」を確立する明確な目的があるのです。


「対等な日米関係」「東アジア共同体構想」「国民生活が第一」「官僚支配打破」「市場原理主義反対」を政権公約にした小沢一郎元民主党代表は、米 国支配層と日本人エージェントにとって自分たちが戦後作り上げてきた日本支配と搾取の構造を根本から破壊する危険人物とみなして弾圧してきたのです。


我々がもし小沢一郎元民主党代表を守り小沢新政権を樹立できなければ、日本の民主主義、主権在民、反戦平和、国民生活は根本から破壊され戦前の悪 夢が再来するでしょう。


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自民党「経世会」「清和会」と「東京地検特捜部」
2010年11月15日 杉並からの情報発信です
https://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/bfabae9403e66dbef6d82b1597072d3d

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


■「日本は政治的“ピグミー”だ」ロッキード事件の裏側で田中角栄への侮蔑を重ねたリチャード・ニクソン

文藝春秋 2020/10/30 『ロッキード疑獄 角栄ヲ葬リ巨悪ヲ逃ス』(春名幹男)より

https://bunshun.jp/articles/-/40998

 

 

■ロッキード事件の「真の巨悪」は田中角栄ではなかった

米高官・CIAを後ろ盾に暗躍した「元戦犯容疑者」たちを徹底究明

クーリエ・ジャポン(講談社) 2020.10.31

https://courrier.jp/news/archives/216989/

 

 


■ロッキード事件の“もみ消し”をアメリカ政府に頼んだ中曽根康弘 

~自民党幹事長はなぜ総理を裏切ったのか~

週刊文春(2021/02/06)

https://bunshun.jp/articles/-/43199

 

 

 

■なぜ日本は壊れていったのか…「ロッキード・リクルート事件」の真相

現代ビジネス(講談社)2021.03.23

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/81104

 

 

 

■「日中国交回復は裏安保」  角栄さんの肉声の意味と真意

日本記者クラブ 2017年10月(小田敏三)

「日本が敗戦から立ち直り、経済繁栄を成し遂げたら、いずれ米国から軍備の増強を迫られる。その前に中国との国交正常化が大事だ」

https://www.jnpc.or.jp/journal/interviews/34889

 

 

 


■【ロッキード事件】「この事件には陰謀が絡まっている。底が深すぎるし、奇々怪々だ」(産経ニュース 2016)

米国の政権は自分の思い通りになると思っていた日本を、日中国交正常化や資源外交などで独自の道に進めようとした田中を追い落とそうとした。

石井一

https://www.sankei.com/premium/news/160723/prm1607230016-n1.html

 

 


■検察は安倍首相を逮捕しない…「検察庁法改正」の根本的問題と今後

・排除すべき政治家とそうでない政治家

「GHQがらみの複雑な事件」「特捜の誕生秘話」

週刊現代(講談社)2020.05.21 

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72724

 

 

 

 

■安倍政権による検察庁法改正問題は立法・行政・司法の三権すべてを破壊する国家の危機<山尾志桜里氏>

ハーバー・ビジネス・オンライン 2020.05.22

https://hbol.jp/pc/219597/?cx_clicks_last_artmdl=next_art

 

 

 

■詩織さんの不服を却下 アベ友「不起訴」検察審査会の疑惑

日刊ゲンダイ:2019/12/25

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/266700

 

 


■検事長人事案を官邸に蹴られた… 前代未聞の人事介入は検察の独立性を揺るがす

東京新聞 2020年2月11日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/17876

 

 


■コロナの陰で、安倍官邸「やり放題の官僚人事」

~国民の目が逸れているのをいいことに~

・当の官僚も「おかしい」と警告

・警察庁でも、どさくさに紛れ…

・カジノ関連でも「由々しき人事」

週刊現代(講談社)2020.03.31

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71481

 

 

■安倍総理の分身「官邸官僚」が霞が関を牛耳る

~省庁幹部680人の人事を握っている~

「安倍政権が新設した「内閣人事局」が、1府12省庁の幹部680人の人事を握っている」

「忖度による様々な不正が」

PRESIDENT 2019年9月13日号

https://president.jp/articles/-/29853

 

 

 

■安倍政権の執着が招いた黒川元検事長人事騒動の本質

~権力についての見識と自制心を欠く安倍政権の現実~

・長官人事で内閣法制局を「制圧」

論座(朝日新聞)2020年05月24日

https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020052400002.html

 

 

 


■検察・警察はいつまで安倍政権への「忖度捜査」を続けるのか

「人事権で「霞ヶ関」を支配した。さらに検察・警察を牛耳ることで、“身内”には恩を売り、逆らったものには容赦なく対処」

週刊現代(講談社)2017.07.06

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52209

 

 

 

■背筋も凍る「警察官僚」600人の正体──

~安倍政権を護る「権力と情報の盾」~

『特権キャリア警察官 日本を支配する600人の野望』

(著:時任 兼作)朝香裕(2018.06.19)

https://news.kodansha.co.jp/6212

楽天ブックス 
https://a.r10.to/h697W6

 

 

 

■ありえない手口で安倍首相が″お友達″を検察トップに!

「圧倒的な情報収集力を持つ警察と、強制捜査や身柄拘束が可能で、刑事裁判で99%以上の有罪率を誇る検察の権力が、政権に都合のいい形で使われる」

livedoorニュース(2020年5月12日)

https://news.livedoor.com/article/detail/18248121/

 

 

 

■安倍官邸主導で検察人事に介入か、繰り返される首相への忖度劇

「安倍に対する官僚たちの「忖度劇」の開幕」

「再び政治と検察の距離感が問われる問題が表面化した。官邸主導とみられる検察人事への介入問題」

週刊ダイヤモンド 2020.2.28

https://diamond.jp/articles/-/230174

 

 


■安倍政権時代の「官邸ポリス」が“論功行賞”で警察組織2トップに昇格の不気味

「安倍前首相の秘書官を務めていた“安倍親衛隊”でもある。さらには、警察庁も年末にトップが交代して、安倍氏と親密な元「官邸ポリス」が長官に就きそうなのだ。」

日刊ゲンダイ 2021/09/12

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/294620

 

 

 

■20代女性と早朝ゴルフで「暴走ひき殺し」超有名弁護士・78歳の転落

週刊現代 2018.03.15

https://gendai.media/articles/-/54650?imp=0

 

 

 

■安倍晋三祖父・岸信介とCIAの密接な関係 自民党にも金の流れ?

週刊朝日 2013/05/17

https://dot.asahi.com/wa/2013051700001.html?page=1

 

 

 

■岸、児玉、笹川にCIA。統一教会と自民を繋いだ「黒幕」たちの魂胆

まぐまぐニュース 2022.08.10

https://www.mag2.com/p/news/548142

 

 

 

■CIAに支配され続けた日本政治の基本構造

「摘発される人・されない人」

「対米隷属路線を日本政治に定着させたのが岸信介元首相」

「財務省、警察庁、検察庁である悪徳ペンタゴンの中心に米国と自民党清和政策研究会が位置」

植草一秀(2010年1月21日)

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/cia-a85b.html