2008年8月12日 (火) 「ロックロックこんにちは in 仙台」 (at Zepp Sendai)
東京からの新幹線を降りた瞬間に、涼しげな乾いた風を感じる。お店の人に聞いたら、七夕が終わってからこんな日が続いているとか。「いつもはお盆が終わってからこんなふうに涼しくなるのに、ちょっと早いですね、今年は」ということでした。
うーん、ちょっと生き返る…。そのぶん?、今夜のロックロックは熱いかな、と期待が高まる。根拠のない発言だ…。
★トップバッターの役割200パーセント果たしてくれたフラカン
トップバッターは「ピッタリ」のフラワーカンパニーズ。最初からいつもながらの「飛ばしすぎ? 大丈夫? 若くないんだし」という全力疾走なパフォーマンス。
圭介さん、2曲目が終わったとこでひと言、「疲れた」って。あとでグレートさんが「あれ、冗談かと思ってたけど、ホントに疲れてる?」って(笑)。「ノドから血が出そうだもん」という言葉が冗談には聞こえなかったよ。
セットリストはほかのところで見ていただきたいんだけど、私がわかったのでは「アイム・オールライト」「最高の夏」「深夜高速」「真冬の盆踊り」。タイトルが違っていたらすみません。「ヨサホイ♪」はやっぱり盛り上がりました。全曲、客を煽りっぱなし、というくらいのパワーだし。
新曲はライブ会場のみ発売中という「この胸の中だけ」。秋にリリースされるアルバムには収録されるらしい。少年時代の自分との対話がまっすぐすぎて恥ずかしいんだけど、それをヘンなキドリもなくストレートに言われちゃうと、ちょっと胸キュン。何かを越えて、どこかに到達して、でもそれに気づかぬふりで爆走し続ける男たちのバンドです。
MCでは、スピッツとの長きにわたる交友とロックロック三回目の出演を素直に喜んで、スピッツとフラカンの共通点をあげていました。
①バンド歴が長いこと(スピッツ21年、フラカン19年)。「知らなかった? 水面下で続いてたんだよ」という発言あり。水面下って…(笑)。
②メンバーチェンジしていないこと。
③ボーカルのキーが高いこと。だけど、スピッツの場合は楽に(高音が)出せるけど、フラカンの場合はノドから血が出るらしい。
④どちらのボーカルも「シャイ」「デリケート」らしい。そうか??
極めつけは、
⑤どちらのバンドもベーシストがヘンな動きをすること。スピッツの場合はライブの後半でヘンなスイッチが入るけど(場内爆笑)、フラカンの場合は始終スイッチが入ったままらしい。最近はスピッツのベースのスイッチも「入ったまま」という噂もあるけど(あ、これは私の見解です)。
ロックロック仙台の初日を全力で盛り上げてくれました。
★メジャーデビューも間近らしいtacica
二番手はtacica。はずかしいくらい不勉強だったのですが(予習ゼロ)、帰ってからいろいろアクセスして、北海道出身の今ド注目の3ピースバンドなんですね。
爆音の中から聞こえてきたボーカルの声に「ん? バンプのボーカルに似てる?」、疾走感のあるサウンドに「ちょっとバンプっぽい?」、かすかに耳に落ちた歌詞の切れ端に「内省的かも? やっぱりひょっとして…」と感じたんだけど、これもすでにファンや今のインディーズシーンに詳しい人の間では論争があるようで…。
ココで「黄色いカラス」を聴いてきたけど、私はやっぱりBUMP OF CHICKENの匂いを感じてしまう。でも心にグサリと残る非常に濃密な曲。イイです!
どういう方向に進んでいくのか知らないけど、バンプのように若者の危うい心をつかんで放さないバンドになる可能性は大なのではないかな、と。
ちょっと変わったリフのリズムの不協和音がヘンに心地よく、骨太なサウンドも聴き応えあり。
秋?にはメジャーデビューという情報もあります。ファンはどんな気持ちでそれを待っているのかな。
スピッツがメジャーデビューする、と知ったときのことを思い出します。今と違って、インディーズはあくまでインディーズだったし(今はインディーズでも全国ネットな感じですから)。楽しみだけど、ちょっと複雑、という感じだったかなあ(ちょっと遠い目…)。
ボーカルは木訥としたMCとシャイな感じがなかなかで、客席にはすでに熱い女の子のファンが群れていました。さすが!
★「ずっと出たかった」って、MONKEY MAJIK
MONKEY MAJIKはCDを購入したりダウンロードしたりしているアーティストではないんだけど、「あ、ここ、聴いたことある」という曲が多いのでびっくり。
ココで見て、CMのタイアップだったんだなと納得。改めて、シンプルで優しいメロディー、英語と日本語の歌詞の行ったり来たりの心地よさを知る。
曲名がわかったものは、「Around The World」(ドラマ「西遊記テーマ曲)、「fly」、「あいたくて」(ビールのCM)、「空はまるで」(CM曲)。とくに「空はまるで」ははじめて彼らを知った曲なのでうれしかった。
今放映中のドラマ「なんどーなつ」の主題歌「ただ ありがとう」も披露してくれた。
ツートップのボーカルが両者ともアコギをもっているというのは、なんかおもしろい。
仙台出身のバンドらしく、すごく温かい声援が印象的だったな。日本語はだいぶ上手になったそうです。
日本に来て最初に聴いたのがスピッツの曲で、それからずっとファン。だから、このロックロックこんにちは仙台に呼んでくれないかなあ、と待っていたとか。すっごくうれしいけど緊張しているって。
リハーサルのときにスピッツがいて、メッチャ緊張したそうです。
柔らかい雰囲気、お客を包み込む懐の深さ、わかりやすいメロディ…、ゆったいといい時間が流れました。
★この夏最後のスピッツもやっぱり熱かったです!
最初にセットリストを書いておきます。以下のとおり。
1.バニーガール
2.渚
3.ロビンソン
4.群青
5.LA・LA・LA LOVE SONG(カバー)
6.名前をつけてやる
7.8823
8.メモリーズ・カスタム
9.僕のギター
Encore
Na・de・Na・de ボーイ
夢追い虫
チェリー
少なくとも私の周囲は、いつもより若いファンや男声ファンが多かった。スピッツゾロゾロ(笑)出てきたとき、伊達政宗Tシャツを着た20前後の男性ファンが目を輝かせて「おお~!」って。
ふだんのツアー、なかなかチケットとりづらくなっちゃってるしね。こういう夏のイベントはそれに比べたら手に入りやすいし、貴重なライブです。
最初は「バニーガール」。ROCK IN JAPAN FES.2008(よかったらコチラでどうぞ)でもよかったけど、ライブハウスで聴くこの感じは格別だな。バンドがびっくりするくらい若く見えるんだもの(でも音はどこかガシッとしてて、たのもしいんだけど)。ピンクVネックTシャツのボーカルの表情は晴れやかだし、白ジャケット?のギタリストはかっこいい。人の頭でベーシストがよく見えなかったけど、ドラマーは相変わらず躍動感たっぷりのドラミングです。
「渚」は昔よりずっと骨太な感じ。当時、このアレンジはできたときのことを珍しく自信たっぷりにコメントしていた草野を思い出した。
「(みんな盛り上がってて)、MONKEY MAJIKで終わってもいいのかなと思ったけど」という相変わらずなMCに会場から「やって~」という声。
草野は苦笑いで「いや、やるよ」みたいなことを。楽しい掛け合いのあとで「相変わらずストライクゾーンをはずしたMCで」と言っていた。
「ロビンソン」にはうれしそうな歓声があがり、「群青」ではあのPVをまねた動きを軽くやっている人も。
私の位置のせいなのか、「ロビンソン」では崎ちゃんのドラムのリズムがすごくよく聞こえて、なんだかいつもよりずっと「ズンズン」くる感じ。アレンジが違う?と思えるくらいで、それもライブハウスのおもしろさかな、と。
そしていきなりアカペラで「回れ 回れ メリーゴラウンド~♪」に場内騒然。私にとってはこの夏二度目の「LA・LA・LA LOVE SONG」。いやいや、この盛り上がりはどう?と笑っちゃうくらいだったな。気持ちよさそうに歌ってたし。
そのあとのMCで、腕を大きく上げて頭の上で叩く動作をしながら、「こういう動き、この歌でならできるね」って。その前に「こういう動き、みんなよくやるよね。俺はあんまりしたことないんだけど。しないうちに腕が上がらなくなるかも」なんて発言があったんですよね。
「このカバー、当初はテツヤがナオミ・キャンベル役をやる予定だったんだよね」に、またまたテツヤくんが「ナオミよ~」って(笑)。
「だからお下げだし」(黒っぽいハットから細い三つ編みが垂れてて、私にはすっごくオシャレでかっこいいテツヤくんだったのですが)には、
「ナオミ・キャンベルは別にお下げじゃないし」と言ってました。しょうもないMCだ。
そのあと「ちょっと古めの曲で」のMCで流れてきたのが「名前をつけてやる」。ああ、大好きな曲です。ココに、思いっきり勘違いした、思い込みだけのレビューあります(恥)。
草野・テツヤが並んでハモるのは最近あんまりないんだけど、この日はこの曲と「メモリーズ・カスタム」で見ることができた。ボーカルとギタリストがフロントで並んで微動だにせずに歌うのは、私のイメージするかっこいいロックバンドのひとつの姿であります。いやいや、単なる趣味の問題ですが。かっこよかったなあ!
そしてお決まりだけど盛り上がってしまう「8823」~「メモリーズ・カスタム」の流れ。メンバーも楽しそう。
フロントに出てきてギターソロを「聴けよ!」てな感じで弾くテツヤの白いジャケットの赤いライトが映えて、そこはもうホントに妖しいまでにかっこいいシーンでした。
「8823」でテツヤ側まで来た田村君の笑顔がよかったなあ。
そして「僕のギター」で会場の心をギュッとつかんで本編終了。左後ろの熱いファンの女性二人はライブは初めてだったみたいで、何を見ても「うわ~!」「ええーっ!」な感じで、それもすっごく新鮮でした。
アンコールは3曲。
これまた大好きな「Na・de・Na・de ボーイ」(コレもはずかしいくらいに思い込み100パーセントのレビュー)と「夢追い虫」を聴けた。余談だけど、もし「夢追い虫」が「プラトニックセックス」の主題歌に決まらなかったらリリースされない運命だったかも、と聞いたことがある。もしそんなことになっていたら、と思うだけで…。
最後のMCで、フラカンがみんな一緒に車で仙台入りした話題にふれ、「スピッツも初心を忘れずに」って。草野は「来年は俺らも車でくる?」と乗り気だったけど、メンバーはどうかな? 芝居にしろ、20周年にアマチュアの頃のように車を運転して全国を回ろう、なんて言ってたのは彼だけだし、ね。
スピッツがデビュー後初めて仙台を訪れたときは自由席だったそうです。「混んでて、立ったままできたんだよね~」と草野。ちょっと楽しそうな、何かを懐かしむような、そんな口調だった。もう戻れない時代なんだろう。
熱く凝縮された、でもまったりな不思議な時間は、あっという間に過ぎてしまった。これで2008年の夏のスピッツとはお別れ。
秋からの「さざなみツアー」後半と、「若葉」のリリースを楽しみに…。ああ、夏が往くのは寂しいなあ。
ちなみに、草野マサムネの頭には見事な天使の輪が光っていました。恐るべし、40になっても衰えないキューティクル!(って…)。吉井さん、「キューティクル・ハニー」お願いします!(『bridge』2007年12月号参照)
【おまけ】
新幹線で午前中に仙台入り。友人の両親のお墓参りの前に、秋保温泉「きよ水」で日帰り入浴+食事してきました。
本館のお風呂も別館のお風呂も、露天風呂を含めて広くて情緒あり。当日はレディースデーで入浴だけなら1050円でした。
予約はしていなかったので、食事コースは清涼御膳だけだったけど、味・量ともに満足(後日、画像UPします)。
時間があえば、JR仙台駅からの無料送迎バスもあり。乗り合いバスだと1時間くらいかかってしまうこともあるけど、送迎バスや車なら30分で着きます。
気持ちよく汗を流して、お墓参りして、そして「ロックロックこんにちは!」でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
【追記 (08.19)】
秋保温泉「きよ水」の清涼御膳です。
東京からの新幹線を降りた瞬間に、涼しげな乾いた風を感じる。お店の人に聞いたら、七夕が終わってからこんな日が続いているとか。「いつもはお盆が終わってからこんなふうに涼しくなるのに、ちょっと早いですね、今年は」ということでした。
うーん、ちょっと生き返る…。そのぶん?、今夜のロックロックは熱いかな、と期待が高まる。根拠のない発言だ…。
★トップバッターの役割200パーセント果たしてくれたフラカン
トップバッターは「ピッタリ」のフラワーカンパニーズ。最初からいつもながらの「飛ばしすぎ? 大丈夫? 若くないんだし」という全力疾走なパフォーマンス。
圭介さん、2曲目が終わったとこでひと言、「疲れた」って。あとでグレートさんが「あれ、冗談かと思ってたけど、ホントに疲れてる?」って(笑)。「ノドから血が出そうだもん」という言葉が冗談には聞こえなかったよ。
セットリストはほかのところで見ていただきたいんだけど、私がわかったのでは「アイム・オールライト」「最高の夏」「深夜高速」「真冬の盆踊り」。タイトルが違っていたらすみません。「ヨサホイ♪」はやっぱり盛り上がりました。全曲、客を煽りっぱなし、というくらいのパワーだし。
新曲はライブ会場のみ発売中という「この胸の中だけ」。秋にリリースされるアルバムには収録されるらしい。少年時代の自分との対話がまっすぐすぎて恥ずかしいんだけど、それをヘンなキドリもなくストレートに言われちゃうと、ちょっと胸キュン。何かを越えて、どこかに到達して、でもそれに気づかぬふりで爆走し続ける男たちのバンドです。
MCでは、スピッツとの長きにわたる交友とロックロック三回目の出演を素直に喜んで、スピッツとフラカンの共通点をあげていました。
①バンド歴が長いこと(スピッツ21年、フラカン19年)。「知らなかった? 水面下で続いてたんだよ」という発言あり。水面下って…(笑)。
②メンバーチェンジしていないこと。
③ボーカルのキーが高いこと。だけど、スピッツの場合は楽に(高音が)出せるけど、フラカンの場合はノドから血が出るらしい。
④どちらのボーカルも「シャイ」「デリケート」らしい。そうか??
極めつけは、
⑤どちらのバンドもベーシストがヘンな動きをすること。スピッツの場合はライブの後半でヘンなスイッチが入るけど(場内爆笑)、フラカンの場合は始終スイッチが入ったままらしい。最近はスピッツのベースのスイッチも「入ったまま」という噂もあるけど(あ、これは私の見解です)。
ロックロック仙台の初日を全力で盛り上げてくれました。
★メジャーデビューも間近らしいtacica
二番手はtacica。はずかしいくらい不勉強だったのですが(予習ゼロ)、帰ってからいろいろアクセスして、北海道出身の今ド注目の3ピースバンドなんですね。
爆音の中から聞こえてきたボーカルの声に「ん? バンプのボーカルに似てる?」、疾走感のあるサウンドに「ちょっとバンプっぽい?」、かすかに耳に落ちた歌詞の切れ端に「内省的かも? やっぱりひょっとして…」と感じたんだけど、これもすでにファンや今のインディーズシーンに詳しい人の間では論争があるようで…。
ココで「黄色いカラス」を聴いてきたけど、私はやっぱりBUMP OF CHICKENの匂いを感じてしまう。でも心にグサリと残る非常に濃密な曲。イイです!
どういう方向に進んでいくのか知らないけど、バンプのように若者の危うい心をつかんで放さないバンドになる可能性は大なのではないかな、と。
ちょっと変わったリフのリズムの不協和音がヘンに心地よく、骨太なサウンドも聴き応えあり。
秋?にはメジャーデビューという情報もあります。ファンはどんな気持ちでそれを待っているのかな。
スピッツがメジャーデビューする、と知ったときのことを思い出します。今と違って、インディーズはあくまでインディーズだったし(今はインディーズでも全国ネットな感じですから)。楽しみだけど、ちょっと複雑、という感じだったかなあ(ちょっと遠い目…)。
ボーカルは木訥としたMCとシャイな感じがなかなかで、客席にはすでに熱い女の子のファンが群れていました。さすが!
★「ずっと出たかった」って、MONKEY MAJIK
MONKEY MAJIKはCDを購入したりダウンロードしたりしているアーティストではないんだけど、「あ、ここ、聴いたことある」という曲が多いのでびっくり。
ココで見て、CMのタイアップだったんだなと納得。改めて、シンプルで優しいメロディー、英語と日本語の歌詞の行ったり来たりの心地よさを知る。
曲名がわかったものは、「Around The World」(ドラマ「西遊記テーマ曲)、「fly」、「あいたくて」(ビールのCM)、「空はまるで」(CM曲)。とくに「空はまるで」ははじめて彼らを知った曲なのでうれしかった。
今放映中のドラマ「なんどーなつ」の主題歌「ただ ありがとう」も披露してくれた。
ツートップのボーカルが両者ともアコギをもっているというのは、なんかおもしろい。
仙台出身のバンドらしく、すごく温かい声援が印象的だったな。日本語はだいぶ上手になったそうです。
日本に来て最初に聴いたのがスピッツの曲で、それからずっとファン。だから、このロックロックこんにちは仙台に呼んでくれないかなあ、と待っていたとか。すっごくうれしいけど緊張しているって。
リハーサルのときにスピッツがいて、メッチャ緊張したそうです。
柔らかい雰囲気、お客を包み込む懐の深さ、わかりやすいメロディ…、ゆったいといい時間が流れました。
★この夏最後のスピッツもやっぱり熱かったです!
最初にセットリストを書いておきます。以下のとおり。
1.バニーガール
2.渚
3.ロビンソン
4.群青
5.LA・LA・LA LOVE SONG(カバー)
6.名前をつけてやる
7.8823
8.メモリーズ・カスタム
9.僕のギター
Encore
Na・de・Na・de ボーイ
夢追い虫
チェリー
少なくとも私の周囲は、いつもより若いファンや男声ファンが多かった。スピッツゾロゾロ(笑)出てきたとき、伊達政宗Tシャツを着た20前後の男性ファンが目を輝かせて「おお~!」って。
ふだんのツアー、なかなかチケットとりづらくなっちゃってるしね。こういう夏のイベントはそれに比べたら手に入りやすいし、貴重なライブです。
最初は「バニーガール」。ROCK IN JAPAN FES.2008(よかったらコチラでどうぞ)でもよかったけど、ライブハウスで聴くこの感じは格別だな。バンドがびっくりするくらい若く見えるんだもの(でも音はどこかガシッとしてて、たのもしいんだけど)。ピンクVネックTシャツのボーカルの表情は晴れやかだし、白ジャケット?のギタリストはかっこいい。人の頭でベーシストがよく見えなかったけど、ドラマーは相変わらず躍動感たっぷりのドラミングです。
「渚」は昔よりずっと骨太な感じ。当時、このアレンジはできたときのことを珍しく自信たっぷりにコメントしていた草野を思い出した。
「(みんな盛り上がってて)、MONKEY MAJIKで終わってもいいのかなと思ったけど」という相変わらずなMCに会場から「やって~」という声。
草野は苦笑いで「いや、やるよ」みたいなことを。楽しい掛け合いのあとで「相変わらずストライクゾーンをはずしたMCで」と言っていた。
「ロビンソン」にはうれしそうな歓声があがり、「群青」ではあのPVをまねた動きを軽くやっている人も。
私の位置のせいなのか、「ロビンソン」では崎ちゃんのドラムのリズムがすごくよく聞こえて、なんだかいつもよりずっと「ズンズン」くる感じ。アレンジが違う?と思えるくらいで、それもライブハウスのおもしろさかな、と。
そしていきなりアカペラで「回れ 回れ メリーゴラウンド~♪」に場内騒然。私にとってはこの夏二度目の「LA・LA・LA LOVE SONG」。いやいや、この盛り上がりはどう?と笑っちゃうくらいだったな。気持ちよさそうに歌ってたし。
そのあとのMCで、腕を大きく上げて頭の上で叩く動作をしながら、「こういう動き、この歌でならできるね」って。その前に「こういう動き、みんなよくやるよね。俺はあんまりしたことないんだけど。しないうちに腕が上がらなくなるかも」なんて発言があったんですよね。
「このカバー、当初はテツヤがナオミ・キャンベル役をやる予定だったんだよね」に、またまたテツヤくんが「ナオミよ~」って(笑)。
「だからお下げだし」(黒っぽいハットから細い三つ編みが垂れてて、私にはすっごくオシャレでかっこいいテツヤくんだったのですが)には、
「ナオミ・キャンベルは別にお下げじゃないし」と言ってました。しょうもないMCだ。
そのあと「ちょっと古めの曲で」のMCで流れてきたのが「名前をつけてやる」。ああ、大好きな曲です。ココに、思いっきり勘違いした、思い込みだけのレビューあります(恥)。
草野・テツヤが並んでハモるのは最近あんまりないんだけど、この日はこの曲と「メモリーズ・カスタム」で見ることができた。ボーカルとギタリストがフロントで並んで微動だにせずに歌うのは、私のイメージするかっこいいロックバンドのひとつの姿であります。いやいや、単なる趣味の問題ですが。かっこよかったなあ!
そしてお決まりだけど盛り上がってしまう「8823」~「メモリーズ・カスタム」の流れ。メンバーも楽しそう。
フロントに出てきてギターソロを「聴けよ!」てな感じで弾くテツヤの白いジャケットの赤いライトが映えて、そこはもうホントに妖しいまでにかっこいいシーンでした。
「8823」でテツヤ側まで来た田村君の笑顔がよかったなあ。
そして「僕のギター」で会場の心をギュッとつかんで本編終了。左後ろの熱いファンの女性二人はライブは初めてだったみたいで、何を見ても「うわ~!」「ええーっ!」な感じで、それもすっごく新鮮でした。
アンコールは3曲。
これまた大好きな「Na・de・Na・de ボーイ」(コレもはずかしいくらいに思い込み100パーセントのレビュー)と「夢追い虫」を聴けた。余談だけど、もし「夢追い虫」が「プラトニックセックス」の主題歌に決まらなかったらリリースされない運命だったかも、と聞いたことがある。もしそんなことになっていたら、と思うだけで…。
最後のMCで、フラカンがみんな一緒に車で仙台入りした話題にふれ、「スピッツも初心を忘れずに」って。草野は「来年は俺らも車でくる?」と乗り気だったけど、メンバーはどうかな? 芝居にしろ、20周年にアマチュアの頃のように車を運転して全国を回ろう、なんて言ってたのは彼だけだし、ね。
スピッツがデビュー後初めて仙台を訪れたときは自由席だったそうです。「混んでて、立ったままできたんだよね~」と草野。ちょっと楽しそうな、何かを懐かしむような、そんな口調だった。もう戻れない時代なんだろう。
熱く凝縮された、でもまったりな不思議な時間は、あっという間に過ぎてしまった。これで2008年の夏のスピッツとはお別れ。
秋からの「さざなみツアー」後半と、「若葉」のリリースを楽しみに…。ああ、夏が往くのは寂しいなあ。
ちなみに、草野マサムネの頭には見事な天使の輪が光っていました。恐るべし、40になっても衰えないキューティクル!(って…)。吉井さん、「キューティクル・ハニー」お願いします!(『bridge』2007年12月号参照)
【おまけ】
新幹線で午前中に仙台入り。友人の両親のお墓参りの前に、秋保温泉「きよ水」で日帰り入浴+食事してきました。
本館のお風呂も別館のお風呂も、露天風呂を含めて広くて情緒あり。当日はレディースデーで入浴だけなら1050円でした。
予約はしていなかったので、食事コースは清涼御膳だけだったけど、味・量ともに満足(後日、画像UPします)。
時間があえば、JR仙台駅からの無料送迎バスもあり。乗り合いバスだと1時間くらいかかってしまうこともあるけど、送迎バスや車なら30分で着きます。
気持ちよく汗を流して、お墓参りして、そして「ロックロックこんにちは!」でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
【追記 (08.19)】
秋保温泉「きよ水」の清涼御膳です。
私も12日行ってましたー。
楽しかったですね!
フラカン、生で聴くのは初めてだったのですが、圭介さんのヴォーカルはすごい。観客のために一生懸命歌ってくれて、もう感動です。
tacica。初めて知りましたが、なかなかいい感じです。確かに私の友達もバンプに似ているって言ってたけど、私バンプをあまり知らないので(スピッツしか聴かない偏食家なので、笑)、楽しめました。
MONKEY MAJIKは「スピッツのファン。」と言ってくれただけで、うれしくなっちゃって。改めて聴くと、ほんわか系バンドなんだなあ、と感じました。
さて、スピッツ。
「名前をつけてやる」は生で聴けると思っていなかったので、うれしくて、大声で歌ってしまいました。私の周りも大合唱(笑)。あの歌詞は、マサムネさんの真骨頂です。
一つ不思議なことが・・・。
12日はメンバー紹介無かったですよね。13日はあったそうです。メンバー紹介が無かったせいか、MC
が物足りなかったような。(崎山さん、全然しゃべってなかったですよね)
ま、まさか、マサムネさん、メンバー紹介の振りを忘れていたとか・・・(ありえる)。
とにもかくにも、楽しい時間でした!!
長いコメントですみませんでした。
夏イベだから?とも思ったけど、次の日にはあったんですかー。
だったらねえ。
こんばんは!(ご挨拶があとになってしまった)。
でもホントに楽しい一夜でしたね。
2,3日は余韻で楽しく過ごせました。
ちなみに(ライブには関係ないのですが)私の同行者は、
「草野君のあのピンクのVネックはどーなの? よけい痩せてみえない? アンコールの白のTシャツのほうがずっと似合ってるのに」
と言ってました。
コメントありがとう!!
スピッツとtacicaが好きで昨日tacicaがロックロックに出ていた事を知り、
当時の事が知りたくて検索からここにたどり着きました。
その時の事をしれて嬉しい気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。
はじめまして。
そして、たどり着いてくださってありがとうございます。
今読んでみたら、「バンプ?」とか失礼なことを書いていたようで申し訳ありません。
tacicaはサブスクですけど、アルバムを聴いたりしています。今では、バンプ?などと思っていませんが。
サウンドはロック!だし、大衆受けしない?独特のコトバ選びがいいなあと(スピッツファンあるあるですが)
フェスにもあまり出ないのかな。いい意味で頑固なんだろうなと想像しています。
言葉足らずのレポ、何かの参考になればうれしいです。
こちらこそ、ありがとうございました。