隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

聴かせてくれる 「レンド・ミー・ア・テナー」

2008年06月22日 19時37分51秒 | ライブリポート(演劇など)
レンド・ミー・ア・テナー」 (2008年6月20日  at 本多劇場)


★圧倒的な歌唱力
 加藤健一さんの本格的な歌唱力は周知のことなんだろうけど(この芝居も1990年、1996年に続いての再演だというし)、私はそのあたりはまったく知らなかったので本当に感動。
 本物のオテロ役の本物のオペラ歌手ティトー・メレリを演じる大島宇三郎との競演はすばらしかった。
 歌唱そのものというより、やっぱり役者の歌唱なんだろうな。伝わるものの奥深さや彩りを感じたような気がする。

★笑いだけではなく
 きわどい、ちょっと艶っぽいシーンもあったりセリフもあったり。
 ティトー・メレリのホテルの部屋で、同じようなオテロの衣装を着たティトーとマックス(歌のうまい地元の男)が入れ替わり立ち替わり笑いを誘う。そのユーモラスでチャーミングな姿とテンポのいい会話…。
 そして、そのあけっぴろげな笑いの中で、ティトーとマックスの間には密やかで温かい友情みたいなものが生まれ、そのあたりのストーリーの流れと二人の表現力豊かなデュエットで、ただのドタバタではないことを納得させられる。
 女優陣(日下由美塩田朋子大峯麻友一柳みる)も魅力的。それぞれに華麗でセクシーでキュート。

 適度な笑いのテイストに、ちょっと疲れた頭がすっきり回復しました。

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