隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

外しの特集~CreamじゃないCreamで

2021年12月14日 19時21分40秒 | スピッツ

2021.12.12
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO

 


 12月も第3週。「今年も残すところ・・・、という感じ」
 今年のスピッツのバンド周りを振り返ると、「スピッツさん付け問題」。
 バンド名に「さん」をつける・・・,「スピッツさんとか、ウルフルズさんとか、ミスターチルドレンさんとか。バンドに『さん』をつけるべきか否か」。
 草野「より若い世代が、相手に失礼にならないように、という強い意識からきているとすれば、ま、ポジティブに捉えることもできる」
 だけど最近、目上の人に向かって「これ、食べてください」「あれ、見てください」と言っている若者を見ると、「いやいや、そこは『お召し上がりください』『ご覧ください』でしょ、とツッコんでしまう面倒なおじさんになりつつある」草野くん。
 ただし、手書きの原稿で漢字のミスを指摘されたりするので、「こういう話をしてると自分に返ってきそうなんで、ほどほどにしとこうかな。敬語、全然自信ありませ~ん」と予防線を張っている・・・。
 (福岡では、「食べられてください」とか「見られてください」というんですね)


 今回は、【ほんわかクリームで漫遊記】。
 Creamは、1960年代、UKの偉大なレジェンドバンド。
 ブルースロックのバンドで、ギタリスト、エリック・クラプトンのギターがこそが要と言われているけれど、「実はほんわかサイケな曲もいい!」。
 今日は「そんなCreamのほんわかサイケポップな魅力に迫る」。


 オンエア曲
 01 シロクマ(スピッツ)
 02 World Of Pain(Cream)
 03 N.S.U.(Cream)
 04 Pressed Rat & Warthog(Cream)
 05 Those Were The Days(Cream)
 06 Passing The Time(Cream)
 07 Badge(Cream)
 08 Dreaming(Cream)
 09 Bogys Boogieがきこえる(Double Bogys)
 10 醒めない(スピッツ)


 漫遊前の一曲は、スピッツの「シロクマ」(2010年、37thシングル/2010年、13thアルバム『とげまる』)。
 この曲を選んだのは、「クリーム→白い→シロクマ」の連想から・・・だそうです。

 最初の曲は、「世界的ブレイクを果たした2作目のアルバムから」、「World Of Pain 苦しみの世界」(1967年、2ndアルバム『Disraeli Gears カラフルクリーム』)。
 のちにマウンテンズのベーシストとなるPappalardiが妻と作詞作曲した2曲のうちの1曲。
 草野「どうでしょう。ほんわかしてたでしょ、曲の感じが」
 (してます、してます。聴くたびに浮遊感ありあり)

 草野くんがCreamを聴くきっかけとなったのは、中学生のころ読んでいた『ミュージックライフ』での「ロック必聴20選」という特集記事。
 そのころは最初にはまったチープ・トリックなどからさかのぼってロックを聴き始めていた。で、その20盤をガイドにロックの名盤を聴いてみよう、と。
 最初に聴いたレッド・ツェッペリン、2番目に聴いたブラック・サバスなどがすごくかっこよかったので、「次は、クリームってやつにいってみようか」と思ってレコードを購入。
 ところが、レコードに針を落として流れてきた最初の音を聴いて、「なに、コレ。古くさい・・・」だった。
 時代的には、マイケル・ジャクソンの『Off The Wall』やYMOが席巻していたわけで、「Creamの音は古くさく感じられた」。 
 A面1曲目が「White Room」で、ほかには「Crossroads」などブルースのカバーなどが並んでいて、「そのへんの曲が、中学生の耳にはすごい退屈だった」。
 でもアルバム全体では「ほわほわした曲もあって、これはいいかもと、ブルースっぽい曲を飛ばして聴いていた」。
 (ここで、ビックリして笑っちゃう)
 例えるならば、「キャラメルコーンのピーナツばかり食べてる感じ」。

 次に紹介するのは、「記念すべき、Creamの1stアルバムから」、「N.S.U.」(1966年、デビューアルバム『Fresh Cream』/2ndシングル「I Feel Free」のカップリング)。
 「N.S.U.」はアルバムの1曲目。
 「ハードロックのルーツのように言われているが、メロディーが日本のわらべうた『山寺の和尚さん』に似ている」と言って、「山寺の和尚さんが・・・」と歌ってくれる。
 草野「この曲に引っ張られてリズムの裏表が混乱してしまう、という、オレには曰く付きのナンバー」

 次の曲は、「Pressed Rat & Warthog ねずみといのしし」(1968年、3rdアルバム『Wheels of Fire クリームの素晴らしき世界』)。
 草野「これは完全に絵本の世界。歌じゃなく朗読してますしね」
 新宿LOFTでワンマンをし始めたころ、最初に登場SEとして使用したのがこのナンバー。
 でも「会場がざわざわという、なんともいえない雰囲気になって・・・」。
 草野「今思えば、盛り上がる曲や、みんなが知ってる曲や、むしろ癒し系の曲とか・・・、振り切るべきだったと反省」
 (ざわざわ・・・しますよね。これ、流れてきたら)
 朗読?はドラムのジンジャー・ベイカー。

 次は、「Those Were The Days」(1968年、3rdアルバム『Wheels of Fire クリームの素晴らしき世界』)。
 この曲は、ギターはハードロックを先取りしている感じで、途中から鐘の音が入ってきたりして、「これもちょっと絵本の世界みたいな感じかな」。
 60年代後半のあの時代は、ビートルズやストーンズの人気バンドだけではなく、「猫も杓子もサイケデリックなサウンドを取り入れていた時代みたいです」。
 Creamもそのシーンをリードしていたバンドの1つだが、「Creamはそのサイケな感じがちょっと絵本っぽいんですよね」。
 このナンバーは外部のコンポーザーの作品で、「ポップなナンバーになっています」。


 メッセージコーナー。

 「絆創膏」をなんと呼んでいるか? 地域によって異なるそうで、ラジオで紹介されていたマップでは、リスナーさんの地元福島では「カットバン」、草野くんの地元では「リバテープ」と呼んでいるとか。
 たしかに幼いころは「リバテープ」と呼んでいた記憶があるそうで、今はちょっとした切り傷などではキズパワーパッド?を使うことが多いので、「キズパワー」と言っちゃうとか。
 (商品名だけど、「バンドエイド」って言っちゃうかな。)

 日本シリーズで、ヤクルトの高梨投手が草野さんに似てる?と盛り上がってご夫婦で応援していたというリスナーさん。
 草野「今年の日本シリーズ、盛り上がりましたね。手に汗握る試合が多くて」
 そして、「高梨投手・・・、似てますかね」
 (どうでしょうか?)
2019ヤクルト沖縄キャンプ、高梨裕稔投手初日ブルペン
 草野くんとしては、高梨投手は「ファイターズ時代にホークスがやられてたイメージがあって、いい意味で嫌なピッチャーだった」そうだ。
 草野「オレは勝手に、タカナッシーと呼んでいましたが、いいピッチャーです」
 そして、スワローズの石川投手は「ずっと応援していたので。すばらしい投球でしたね」、そして今年ブレイクしたバッファローズの宗(佑磨)選手は、「カッコいいし、名前に宗は入っているので、宗つながりで応援していました」。
 スワローズの村上宗隆選手も「宗つながり」で応援していたそうだ。
 (野球の話になると、微妙に・・・というか、明らかにテンションが上がるミュージシャン)


 次は、「Passing The Time 時は過ぎて」(1968年、3rdアルバム『Wheels of Fire クリームの素晴らしき世界』)。
 「この曲も、絵本系かな。ちょっと眠くなるかも」と。
 草野くん自身は、Creamのジャケットデザインもお好みだそうで、特に2ndと3rdのサイケなイラストのジャケット。「かわいくカラフルにいろいろなものが描かれているけれど、ごっちゃごっちゃな感じ」
 草野「2ndのイラストは、明治のチェルシーの箱みたい」
 そして、3rdのほうはシルバーのジャケットだったので、「買ったときにめっちゃ得した気分だったのを覚えています」と。でもスマホやパソコンの画面ではそのキラキラ感が伝わらないのが残念、と。
 どちらも、オーストラリア出身のマーティン・シャープというデザイナーの手によるものだそうだ。
  
 (たしかに、3rdのほうは、ただのモノクロにしか見えないのが無念)

 そして、次は「Badge」(1969年、4thアルバム『Goodbye グッバイ・クリーム』)。
 すごいメンバーの集まりゆえなのか、メンバー間は微妙な感じで、1968年11月、わずか2年4か月の活動に終止符が打たれて解散。その後、1枚のスタジオアルバム、2枚のライブアルバムがリリースされている。
 「Badge」は彼らのラストアルバムに収録されている。
 ジョージ・ハリソンとの共作。彼はサイドギターで参加。
 草野「この曲は、普通にカッコいいしメロディアスだし、Creamのとっかかり曲としては、代表曲の『White Room』や『Sunshine of Your Love』なんかよりこっちのほうがいいかな、と個人的には思います。短いしね」
 自分が生まれたくらいのときにこんな曲をやってたCreamってすごいな・・・と。
 (とっかかり曲としては「White Room」より「Badge」・・・はよくわからないけれど、「Badge」は初めて聴いたときから好きな曲だな)
 見た目的にも、「Cream時代のクラプトンさんは無敵! リアルタイムで見ていたら憧れてただろう」と。
 (こんなかっこいいミュージシャンがいるのか!って。幼心に、こんなカッコいい人とジョージ・ハリソンの二人から愛されたパティ・ボイドってどんな人なんだ?とそっちに行ってしまいました・・・)
 CREAM - SUNSHINE OF YOUR LOVE (LIVE ROYAL ALBERT HALL) - 1968
 (「Sunshine of Your Love」の映像だけど・・・)

 最後は、「Dreaming」(1966年、デビューアルバム『Fresh Cream』)
 草野「この曲も、適度にほんわかしていてポップで、いい感じのナンバーです」

 その後Creamは、1993年、ロックの殿堂入りを果たしたときに、その場限りの再結成で「Crossroads」などをライブで演奏。
 2005年にも、再結成のライブが行われた。
 しかし、2014年にジャック・ブルースが71歳で、2019年にジンジャー・ベイカーが80歳で亡くなり、現在メンバーで生存しているのはクラプトン一人。彼は今も世界的なミュージシャンとして活躍している。


 特集の最後に。
 Creamといえば「ブルースロック」というロックの常識を外して、あえて「ほんわかクリーム」特集。
 (ホント、発想がすごい。「私の頭の中ではCreamじゃないCream」を楽しみました。ブルースロックが特にこだわりはないけれど、一応スタジオアルバム4枚は持っている身としては、とても新鮮な選曲でした)
 前にも、シン・リジィで「ハードロックよりファンキーロック」という取り上げ方をしたけれど(ココだ!)、「こういうのはちょっと楽しいですね」。
 草野「スピッツでも、『ロビンソン』や『チェリー』より『トンガリ’95』や『スーパーノヴァ』のようなハードなナンバーが好きという方もいらっしゃる」
 また、こんな「外しの特集」を試みてくれるそうだ。


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 (イントロは、懐かしい・・・、「待ちあわせ」。最初に思い浮かべるのは「I want to hold your hand」なんだけど)
 曲は、Double Bogysの「Bogys Boogieがきこえる」(2005年、『What Fun! 1988-1990』)。
 ベストアルバム的なアルバムで、オープニングを飾っている。

 Double Bogysは、80年代に活躍した、スピッツとほぼ同時代の、関西のポップパンクのバンド。
 草野「レジェンドっぽいバンドかなあ」
 89年ごろ、スピッツが初めて参加した関西のイベント(近鉄劇場)のラインナップにDouble Bogysも。
 リハもライブも見て、「すごくよくて、曲もキャッチーだし、ボーカルのエスカルゴさんの声もすごく抜けがよくて」、しばらくの間、草野くんの頭の中で鳴ってたそうだ。

 「日本のメロコアのルーツ的バンド」と。


 そして来週は、【2021年、気になった曲で漫遊記】。
 あくまで2021年に「新曲として」リリースされた中で、「草野が気になった曲」だそうですよ。
 この特集も4回目。感慨深いワタシ。
 ちなみに、
 2018年 https://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/b463022a6cb86466dbb8e66660867806
 2019年 https://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/9301c2ae1ca766297060532ed39694e3
 2020年 https://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/4dd3c9018d76e31b61181fc182f5b7f5
 「彼の気になった曲が気になる方」は、どうぞ。

 そして、新年には、メンバーゲスト回が待っているらしい!

 さてさて、最後は、「草野さん、乾燥肌にいいクリームがあるんですよ」



                              


 『和田家の男たち』の最終回。
 https://www.tv-asahi.co.jp/wadake/
 りえさんの件で、政治家をとことん追いつめなくていいの?と思ったけれど、そういうドラマじゃなかった、と最後は納得。
 みなさんがおっしゃるとおり、三人の朝食時の会話がなんとも自然で深くてチャーミングで秀逸。
 適度に距離と保つ大人の関係がなんと心地よいことか、そして実はなんと難しいことか。
 そこを軽やかにおさめるのは、祖父の地に着いた奔放さか、父親のときに冷たすぎると見せかける快適なクールさか、繊細と無知をバランスよく併せ持ち昭和世代にはないフワフワな息子の存在か。
 それにしても、優くんの作る一品一品がすべて美味そうで、自分の献立を図らずも顧みるきっかけになりました。
 (それにしても、段田安則さま、舞台でもテレビドラマでも、あなたに裏切られたことがありませぬ)


 明日は、こんな時期なのに健康診断。
 去年はコロナで行きそびれたし、今年はちゃんと受けようと思って・・・。
 胃の検査だけは来年1月まわし。
 母たちより長生きしなくちゃならないし、ここで踏ん張って受けておかなくちゃ。
 あ~あ、なんとなく気が重いなあ。

 午後の検査だから、終えたら近場で飲みに行こうかな。


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