2013.9.13
Answer
bayfm 19:00-
by 小島麻子
http://web.bayfm.jp/answer/
今回も、適当に編集したところ、正確でないところなど、ご容赦を!
バックには、そのときの話題に応じて、いろいろなスピッツナンバーが流れていました。けっこうきちんと選曲されていたような気がします。
■歴史・・・
「空も飛べるはず」で登場。
「Answer」初登場で自己紹介。
小島さんはふだんから近いスタッフにスピッツの動向をきいているそうで。
田村「よかった~。よく何してたの?って言われるんですよ」
草野「活動がわかりにくいバンドなんで」
小島「3年ぶりのアルバムといっても、その間活動していなかったわけではないんで」
草野「遊んでたわけじゃないんで」
夏のイベントの話から、小島さんの初スピッツライブの話へ。
小島「初めてのライブはNHKホールだったと思うのですが・・・、あまりにロックでパンクなライブで驚いたことが」
草野「そうですか。オレたち、がんばってたんだ」
小島「リーダーもけっこう動かれていて(笑)」
田村「ま、ボチボチ」
テツヤ「ボチボチ・・・かっこいいね(笑)」
草野「印象として『空も飛べるはず』のように思って見に行くと、あ、意外とうるさいんだな、と」
崎山「そう、そう」
■「シングルはどうやって?」
ここで、スピッツの活動を小島さんが説明。
例によって(笑)、シングルの話。シングルの選曲は4人で決めるの? すんなり決まるの?と聞かれて、
草野「オレたちはほぼノータッチ。ま、どの曲がシングルでもいいって感じなんで」
ドラマや映画のための書き下ろしでない限りは、スタッフが選んで、「どう?」と。
草野「昔はね、シングルのために曲を作っていたこともあったけど、最近は昔ほど、シングルを出す重みがない」
田村「でもレコ^ディングの最初のセッションで、どの曲をシングルに選んでもいいっていう曲をレコーディングしてない? 自分たちも、ラジオから流れてくるんなら、これでいいんじゃないっていう曲を最初に録音する」
草野「ひっかかりのあるというか、キャッチーな曲を先に録って」
田村「だから、最初に『scat』みたいな曲を録ることはない、と」
メンバーも「ない、ない」と。
「さらさら」や「僕はきっと旅に出る」のアイデアを最初に聴いたときのことをきかれて。
田村「『僕はきっと旅に出る」』は前からあったんだよね」
前からメンバーはメロディーを聴いていたけれど、
田村「アレンジどうしようかってところで進んでいなかった。今回、比較的アレンジが草野の中でまとまって提示されたから、いいなと思って。でもどうやってアレンジしていこうかっていうのはあった。正直、難しいかもって」
テツヤ「前回の『とげまる』では最後までアルバムのトータルなところが見えなかったんだけど、今回は最初のセッションで5曲、アルバムの核となりそうな曲をマサムネがもってきたんで、最初から、すごいアルバムできるんじゃないかな、って。どれを切ってもシングルになりそうな」
田村「そういう曲を草野はもってきたよね」
草野「すばらしいね(笑)。褒め殺し?」
テツヤ「そう・・・お駄賃」
草野「お駄賃ね、あとでね」(笑)
崎ちゃんも尋ねられて、
崎山「だいたいそんな感じ」
メンバー、笑って、「お、だいたいそんな感じ・・・」
崎山「ずっとライブをやっていたんで、その感じをそのままレコーディングでね。楽しく演奏しました」
田村「亀田さんとかが入る前に、メンバーだけでこの曲とかやってたもんね」
小島「4人で忌憚のないやりとりとかがあって・・・」
草野「ま、あんまり言わなくてもわかっている部分があるんで。長いんで」
こんないい話のあいまで、
テツヤ「『僕はきっと旅に出る』、『僕たび』ね。『小さな生き物』・・・」
草野「『ちいもの』ね」
テツヤ「そう、『ちいもの』。それから『スワン』、『ス』ね」
草野「それはウソ(笑)」
と相変わらずな・・・。
■1曲ができるまで
メンバーで2日くらいじっくり合わせて、亀田さんが入って。
草野「レコーディングスタジオに入ったら、3回くらい演奏したら終わり」
「えっ」と驚く小島さんに、
草野「だいたいね、5回も6回も演奏してもよくないんですよ」
小島「初期衝動っていうんですか?」
草野「そうそう」
田村「バンドによって違って。レコーディングすることによって煮詰めてアレンジとかも決めていくバンドもいるだろうし。でもスピッツはもうアレンジとか(その前に)決まっているし」
草野「たいたい1テイク目がいいんだよね」
テツヤ「3回くらい録って休憩入れて、再開して思い出づくり?のためにもう1テイク録ったりするんだけど」
だいたいは最初のテイクがいいそうだけど、今回は最後のテイクを採用した曲もあるらしい。
小島「思い出づくりの曲が?(笑)」
草野「思い出づくりだからって、ちょっと力が抜けたところがよかったのかもしれない」
テツヤ「でも、今回はそういうの新しかったかも。いつもはそういうテイクを採用したことなかったもん」
崎山「それ以上やるとうまくはなっていくんだけど、世界がちっちゃくなっていくの」
テツヤ「欲が出てくるの」
小島「うまくなることと世界が窮屈になることは比例するんですか」
田村「うまくなるっていうことのニュアンスなんだけど、テクニック的にぴっちりするとこぢんまりしてくる。音楽ってそういうものじゃないじゃん。聴いたときに広がりを感じられるというか・・・。イメージが伝わるような音は比較的最初のテイクのほうが」
草野「少々ミスがあっても迫力があったりするんですよ。回数を重ねていくとミスはなくなるんだけど、なんか迫力が欠けてくるというか」
テツヤ「音が違うんだよね、同じ人が演奏してても」
田村「(ミスのない演奏を求めるなら)機械で打ち込んじゃえばいいわけで。生で演奏しているのを大事にすると、最初のほうがよかったっていうことが」
テツヤ「だいたいそう」
草野「だいたいそうよ(笑)」
どれを採用するか、意見は同じ?と聞かれて、
草野「微妙に割れることもあるけど、だいたい同じ」
崎山「基本的には同じだね」
草野「ドラムの残像?っていうのは録り直しがきかないので、最終判断は崎ちゃんにまかせる」
「ファイナルアンサー」はドラマー!
田村「崎ちゃんも昔はプレイのことが気になって、ここはミスしたから、とか言ってたけど、今は音のこととかで選んでる」
テツヤ「よ~く聴くとね、崎ちゃんの声とか入ってる(笑)」
崎山「それはあるね。ウッ!とかアッ!とか」
崎山「歌ってたりとかね(笑)」
草野「『腹へった』とかね(笑)」
■「丁寧」と「広がり」
「小さな生き物」は最初にレコーディングした曲。
田村「もともとスピッツの世界観に合った曲。自分たちが演奏しやすい曲。最初にやる曲でコケたくないから、自分たちの世界観を表しやすい曲を選ぶことが多い」
「小さな生き物」流れる
小島「歌いだしの『負けないよ』でちょっとハッとしたんですけど。柔らかいけれど、けっこう強い言葉というか覚悟を決めた言葉というか」
草野「あんまりスピッツの曲にはないですよね。そういう強い言葉、避けてきた感じがあるんですけど。なんとなくメロディーがその言葉を呼んでいたというか・・・。わりとメロディーと一緒に出てきた言葉ですかね」
小島さんが彼女の言葉で、「小さな生き物」というタイトルで感じたことを述べる。
小島「MVを見ていたら、アリが小さいとか牛は大きいとかいっても、俯瞰で見れば、自分たちも含めて、みんな小さな生き物だな、と」
草野「昔から、生き物関係が歌詞で出てくることが多いんですよ。いつもアルバムのタイトルをつけるのは難航するんですよ、最後につけるんで。今回は『小さな生き物」を最初に録音してて、ジャケットとかも、タイトルが『小さな生き物」だったとした、という感じで考えていたんで。じゃ、これでいいか、と。全体を象徴する言葉としてもいいというか、間違っていないと」
小島「サウンドも、とても丁寧に鳴らされていると感じたんですけど」
草野「うれしい。オレも今回、『丁寧』というのをテーマとして考えてた」
震災後、心が弱っていたときに、ラフな演奏のものより丁寧に演奏されてるもののほうが心に入ってきた。ラフな演奏も好きだけれど、今回は演奏もアレンジも丁寧にしたいと思ったという草野。
その思いはメンバーに伝えられたのか?
草野「とくに話してはいないけど・・・」
テツヤ「基本的には・・・丁寧にやってますよ。だいたいそう」(笑)
草野「だいたいそう(笑)」
田村は、昔は丁寧にやると小さくまとまってしまったけれど、今は丁寧にやりながら幅をもたせるテクニックをみんな身につけたと語る。
「オパビニア」流れる
■「潮騒ちゃん??」
メンバー3人にきく、「今回のアルバムでインパクトがあった曲は?」
テツヤ「今回、インパクトのある曲多いよ」
草野「燃えるような・・・ね(笑)」
テツヤ「とりあえずね、タイトル見てインパクトあったのは『潮騒ちゃん』だよね」
草野「海苔の佃煮みたいなタイトルだよね」
テツヤ「潮騒ちゃんってどういう曲だ?と思うよね」
草野「ふりかけでもありそうだね」
テツヤ「あるある」
「あまちゃん」とは関係なく、去年のファンクラブツアーですでに披露した曲だと解説。
テツヤ「今でこそ、『潮騒のメロディー』とかがあるからそうでもないかもしれないけど、なんにもないところで『これ、新しい曲、潮騒ちゃん』って言われたときはインパクトあったよ」
桑田佳祐がやっているように、鼻歌で歌いながら出てきた言葉だったと。
小島「えーっ、潮騒ちゃんが?」
草野「その『潮騒ちゃん』から歌詞を広げていった」
崎ちゃんは「scat」をあげる。
崎山「どうなってるんだろうと思って」
草野「リズムがね」
とくに「インストの曲」ということではなく提示された曲らしい。
崎山「でも、すぐにプレイするモードになっちゃって」
草野「7拍子なんだよね」
小島『ドラマーとしては、どうやって叩こう・・・みたいな」
崎山「そうそう。デモテープ聴きながら譜面とか書いたりして」
田村「そうだよね。選曲会議してて、みんなで話してるのに、崎ちゃん、リズム譜書いてて」(笑)
小島「今回これを聴いて、うわ~、バンドいいなあって感じになりました」(う~ん、わかる!!)
崎山「ロックバンドの一面とかありますよね」
小島「スタジオではどうでしたか」
崎山「むずかしかったですよ」
田村「でも難しかったとは言っても、ドラムとかキマッてたよ」
草野「オレとしては、チャチャッとやって、短い曲でアルバムの息抜き的なものになるかと思ってたんだけど、わりとしっかりしたものになった」
テツヤ「大事な曲になったよ」
ちなみに、スタジオ内でのムードメーカーは?ときかれて、みんな「亀田さん」と(笑)。
小島「メンバーじゃないんですか(笑)」
「scat」はセルフだけど、全体的には亀田さん。亀田さんとのお付き合いももう10年。
田村「ムードメーカーとして来てもらっていると言っても過言ではない(笑)。スタジオでhappyになれる雰囲気をなかなか4人では作れない」
草野「そうなんですよ」
テツヤ「4人だと暗いよね。あんまりしゃべんないから」
田村「あんまり言わないけど、『今のプレイ、よくなかったよ』って言いづらいじゃん。でも亀田さんなら、『今のよかったよ~! でもテツヤなら、もっといいプレイができきるよ』って言ってくれる」
草野「うまいんだよ」
田村「『もう一回やってみる?』とか。ホントに、そのためだけ・・・って」
草野「だけ・・・って(笑)」
田村「でもそれくらい大きいよ」
テツヤ「褒められて伸びるタイプだからね」
草野「それによって演奏もうまくなるっていう・・・」
テツヤ「信頼してる人だからね。ウソじゃ、心閉ざすからね」
(笑)
田村「だいたいみんな、つぶし合っていくタイプだから。バンドのためにならないでしょ」
リーダーは?
田村「おれも『scat』だったんだけど、それじゃつまらないから、『エンドロール』で。最初、これどうやってベース弾こうかなと思ってたんだけど、打ち込みでもいいのかな、と」
小島「『scat』のあとで、ダンサブルな曲ですよね」
田村「すごいポップだけど、ほかの曲とのバランスで、これもスピッツっぽく聴こえるかな」
小島さんは、すごくバンドの音が聴こえるアルバムだと。
草野「シンプルにバンドサウンドを・・・というのはずっと追及してるんで。ま、ディスコサウンドは例外ですけど(笑)」
小島さんが選んだ「りありてぃ」が流れる
小島「ひらがなで『りありてぃ』と書かれると、つきつけられるものがありますね」
草野「ああ、そういうとらえ方もありますね。それもいいな」
小島「でも、意外とピリッとしたことを歌っていますね」
草野「これが歌詞的には、いちばん甘くない感じかもしれないですね」
小島さんは間奏の音がよかったと。
草野「ロックサイドなスピッツという感じですね」
■「いろいろなアーティストとのコラボの話」から「缶ジュース買ってこい」まで
まずは「野生のポルカ」のフラカン。
草野「この曲の最後で、サッカーのサポーターが叫ぶような男の声をsing along で入れたかった。でもスピッツの4人だと子どもっぽくなりやすいんですよ」
小島「子どもっぽくなる?」
テツヤ「今までの経験でね、ちょっとイメージが湧かなかったね」
草野「なんか力強くならないんですよね。だからもうちょっと男ごえを出してくれる人、誰かいないか、ということで。ま、友達なんでフラカンと、あと亀田さんにも参加してもらって、総勢9人で」
田村「でも先にシミュレーションで4人でやったら案外よくて。じゃあ、これでいいじゃん、フラカン呼ばなくても、って思ったんだけど、のちのちインタビューとかでレコーディング中のエピソードとかきかれたときに話のネタにいいからって(笑)」
でも実際に9人でやってた、思っていた以上によかったそうだ。
草野「やっぱりフラカンに来てもらったほうがよかったね」
田村「男らしさがさらに増した。バンドを解散したことのない8人が集まって」
小島「みなさん、オリジナルメンバーですよね。スピッツはなんで4人でいられるんでしょう?」
草野「なんででしょうね。保守的なのかな、変化を嫌うというか」
(笑)
テツヤ「若いときに出会った、というのはあるかな」
草野「それと、崎ちゃんが入ったときに、このバンドだなって思ったんですよ。それまでいろんなドラマーとやって、う~ん、と思ってたけど、崎ちゃんが入って、あ、これだ!と思ったから。それで続いてるのはあるよね」
田村「うん、ある」
「いまだにヘルプ説」に笑う。
テツヤ「よかったら叩いてくれる?って(頼んで)」
草野「けっこう人気のドラマーで、ほかのバンドでも叩いてたから」
崎ちゃんの照れた笑いが聴こえる。
草野「ビジュアルっぽいバンドもやってたんですよ。メークしてたんだよね」
崎山「ちょっとしてた」
テツヤ「その頃はオレたち、崎山さんって呼んでたからね」
(笑)
テツヤ「100円わたされて、缶ジュース買ってこいとか、当時はタバコ買ってこいとか」
崎山「(笑)。今、冗談言ってますから」
小島「初めてなんで、どこからが冗談かわかりません(笑)」
草野「すいません(笑)」
■ロックなオルガン
そして、ソウル・フラワー・ユニオンの奥野さんのオルガン。
小島「奥野さんのオルガンが入ると、いいですね~」
ロックなオルガン!
田村「亀田さんプロデュースで皆川くんはじめいろんなキーボーディストに来てもらって。で、この曲は自分たちのプロデュースで、じゃ、誰に弾いてもらいたいかと考えて。奥野君とは昔から知ってて」
草野「ニューエストの頃からね」
田村「入ってもらったら、スピッツ、どんな感じになるかなと思って」
草野「今までやらなかたのが不思議なくらいで。毎年、なにかしらで顔を合わせてるし。でも最近人気だし、スケジュールが合うかなって思ったんすけどOKだったんで」
小島「奥野さんもノリノリでしたか」
崎山「ノリノリでね」
テツヤ「スゴイね。あのプレイを聴いてもらえれば。布袋さんのツアーの直前だった」
田村「地球三兄弟が終わったばっかだった」
崎山「そのステッカーが貼ってあったし(笑)」
その曲、「遠吠えシャッフル」流れる
ふ~、長いし、けっこうコアな音楽の話もあって、おもしろいけど時間がかかる。夜のうちには終わりませんでした。
後ろの部分は日を改めて。
最近はradikoとかもあるし、こういうのって意味があるのかなとも思うのですが、ま、自分のメモのためにやってます。
次のアルバムが出たときに読み返してみたりすると、案外おもしろかったりするんで。
では!
続きはコチラへ。
リポートとても面白かったです。
ありがとうございます!そして続きが早く読みたいです。横浜編も>^_^<
読んでくださってありがとう。
私の文章はだらだら長いけど、番組自体はおもしろかったんですけどね。
そのあたりの雰囲気をお伝えするのは・・・難しい。
横浜サンセット、もうシチュエーションからして最高でしたね。
余韻に浸っているかた、きっと多いんでしょうね。
大雨に気をつけてください。
昨夜は素晴らしいライブでした。なぜかうるうるしてしまいました~ 一週間はもちそうです。
本当に、ライブって力をくれますよね。
私もがんばれそうです、また明日から。
おやすみなさい。