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青樹句会

主宰:高橋信之(花冠名誉主宰)

◆第7回句会投句箱◆

2012-02-20 10:27:24 | 日記
◆今日の秀句/高橋正子選◆
○2月19日
★伐りて来し庭の白梅供花とせり/小口泰與

○2月20日
★たんぽぽの野に散らばれる低さかな/津本けい
「低さかな」は、言えそうでなかなか言えない。野に咲くたんぽぽは、まだ風も冷たいせいか、丈が低く野にへばりつくように咲いている。野に咲くたんぽぽの景色を平易な言葉でうまく表現した。(高橋正子)

○2月21日
★沖よりも甍の光り春めけり/多田有花(正子添削)

○2月22日
★野に山にしるき響きや雪解川/佃 康水

○2月23日
★水温む男の汲みしバケツあり/川名ますみ
男が汲んだバケツは、頼もしい男の腕でなみなみと汲んだ水がはいっているバケツ。この水を見ていると、やわらかで、光がまじり、「水温む」を実感させてくれる。あかるい心境が詠まれて、読み手にも明るさが与えられる。(高橋正子)

○2月24日
★乙訓は風吹く丘ぞ菜花咲く/桑本栄太郎
乙訓は、長岡京があったところとして知られるが、丘に菜花が咲きやわらかな起伏を彩っている。風もやわらかに菜花をなでてゆく。「乙訓」がよく効いている。(高橋正子)

○2月25日
★音のする雪解け水が春の野に/迫田和代


◆第7回句会の投句(2月19日~2月25日)は締め切りました。


●伝言版
伝言、お問い合せなどがありましたら、下記アドレスの<伝言版>にお書き込みください。
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76 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
投句 (桑本栄太郎)
2012-02-25 22:57:11
耕さる土の乾きや風光る
風音の耳に途切れし揚ひばり
採り跡の千々の乱れや春の畑
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投句 (多田有花)
2012-02-25 18:31:06
雨日ごと梅の開花を促して
春雨や図書館で選ぶ本五冊
半地下より上りて春陰の中へ
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投句 (津本けい)
2012-02-25 18:14:50
クレヨンより柔き色降り木の芽雨
笹鳴のあたりに寄れば木々しんと
張子雛に日の当たりきて洋食屋
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投句 (祝恵子)
2012-02-25 17:11:54
カットする鏡に淡きチューリップ
木の芽雨狸の陶の下げし酒
振れば鳴る鈴縄揺れて春の日を
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投句 (河野啓一)
2012-02-25 16:36:32
白梅の咲いて花みな空に透け
紅梅のつぼみ海辺に青空に
苗木植うブルーベリーは青紫色
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投句 (高橋秀之)
2012-02-25 14:55:42
半身に春泥いっぱい子供服
雨上がり周回道路に梅の花
春の雨空高く飛ぶ鳥の群れ

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投句 (今村征一)
2012-02-25 13:56:27
古希にして恋に似しもの梅二月
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投句 (小川和子)
2012-02-25 11:49:20
喜多院の水屋春水溢れさす
柄杓もて冷水汲める長閑けさに
水音の微かに喜々と百千鳥
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投句 (迫田和代)
2012-02-25 10:16:26
春の陽を浴びて木々の芽動き出す
音のする雪解け水が春の野に
静まった茶室の床に梅三つ
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投句 (小口泰與)
2012-02-25 09:08:09
雨に染む山茱萸の花の鮮しや
枝々に雨粒ともししだれ梅
ばらの芽の風に対いてあえかなる
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投句 (小西 宏)
2012-02-25 09:03:38
猫ねむり梅が一輪咲きました
廃れ田に移り泥食う春の鴨
下萌えを嗅いで根を掘る小犬かな
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投句 (今村征一)
2012-02-24 21:36:36
花街の灯りほのかに芽吹く川岸
日脚伸ぶ岬の先にまた岬
午後四時を告ぐ料峭の時計台
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投句 (藤田洋子)
2012-02-24 19:39:11
蕗の薹手のひらふっと野の香り
蕗の薹揚げてふくらむ紙の上
梅二月開きて遠き地図の旅
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投句 (桑本栄太郎)
2012-02-24 19:30:30
うすうすとさみどり揺るゝ柳の芽
乙訓は風吹く丘ぞ菜花咲く
太古より目覚むナデシコ春の夢
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投句 (小川和子)
2012-02-24 19:18:57
掃き浄まる中院しんと春日さす
箒目の筋美しく沈丁花
高き枝に無垢に開けりしだれ梅
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投句 (黒谷光子)
2012-02-24 19:00:25
色あふる春の店先供花を選る
供花切るに踏む残雪の嵩わずか
一木の南に廻り紅椿
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投句 (小西 宏)
2012-02-24 18:59:09
空に張る小さきものよ楓の芽
少しずつ地球動ける余寒かな
雨降って柑橘映える暖かさ
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投句 (川名ますみ)
2012-02-24 18:26:39
伯父の持つ春水いつぱいのバケツ
撒かれたる水のひかりにある温み
撒かれゆく水ひかりあり温みあり
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投句 (多田有花)
2012-02-24 18:25:42
せせらぎの音を近くに梅開く
陽を溜めし頂にあり春の風
うすうすとむらさきだちて春の山
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投句 (古田敬二)
2012-02-24 15:01:33
剪定の切り口白し梅林
耳に風優しき日なり梅開花
春来ればこずえの揺れも柔らかし
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投句 (河野啓一)
2012-02-24 10:44:05
レース越し朝の光と八重椿
蒼い海白き梅林見上げおり
雨を得て目覚め行くかな春の森
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投句 (小口泰與)
2012-02-24 10:17:50
産土の山をつなぎて霞かな
灰色の空や雲雀の影もなし
青空やちいほの蕾枝垂れ梅
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投句 (祝恵子)
2012-02-24 09:24:32
明かり取り明かりもれきて梅ふふむ
紅白と障子に影を盆梅展
幹太く古木となりて梅二月
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投句 (桑本栄太郎)
2012-02-23 23:13:55
上桂駅のホームの桜芽木
日暮れゆく松尾大社や春ともし
春雨の本降り来たる嵐山
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投句 (小西 宏)
2012-02-23 23:09:51
早春のなお凛として枝の張り
春光や小走り滑る浜千鳥
剪定の切口丸く青空に
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投句 (古田敬二)
2012-02-23 22:48:18
煌めきへもぐる鳥あり春の池
雨あがる芽吹く大樹の賑わしく
雪柳ポツリポツリの白さかな
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投句 (津本けい)
2012-02-23 22:28:44
踏切の鳴って橙の春夕焼
空晴れて梢芽吹ける河畔林
座布団干すそば屋を廻り草青む
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投句 (川名ますみ)
2012-02-23 22:26:34
浅き春パキラの鉢を大きくす
植替の土さらさらと春めきぬ
水温む男の汲みしバケツあり
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投句 (河野啓一)
2012-02-23 18:32:20
雨を得て芽吹きの気配丘の上
春の夢覚めし夜来の雨音に
春の水滴り落ちて箕面山
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投句 (多田有花)
2012-02-23 17:45:38
紅梅の開く雨滴を留めおき
雨あがる春の山路に人と会う
春の夕途切れ途切れのハーモニカ
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投句 (黒谷光子)
2012-02-23 16:05:26
朝靄に隠れ給いし辻地蔵
ゆるゆると群れて長閑や川の鯉
穏やかに明けしが二月の風すさぶ
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投句 (藤田裕子)
2012-02-23 15:34:52
日暮るれば垣のどこからか恋の猫
遠汽笛空へ弾ませ風二月
芽吹くもの全てに雨の潤いを
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投句 (井上治代)
2012-02-23 14:27:22
春寒や米研ぐ音のすきとおる
麗らかやとんびゆるりと旋回す
如月の光舞い降り草萌ゆる
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投句 (藤田洋子)
2012-02-23 12:11:57
春の雨水の輪やがて音生まる
堰あふる川は二月の雨の音
幾筋も畝盛り上がり春の雨
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投句 (今村征一)
2012-02-23 11:34:57
橋立の靄より現るる浅利舟
堅香子の花むらさきに黄昏るる
遠くまで来過ぎし遊歩あたたかし
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投句・訂正 (小川和子)
2012-02-23 09:38:35
22日投句分以下のように訂正します。
梅東風の吹くよ旧知の友ませば
会果てて友等と啜る鰊そば
鉄橋を隔て蛇行す春の川
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投句 (小口泰與)
2012-02-23 08:56:16
斜め降る雨の雲雀のこえ短
竹の節ゆったり越ゆる春の雨
田の雨にさそわれ出づる地虫かな
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投句 (古田敬二)
2012-02-22 23:27:16
オリオン座春の寒さを降らし来る
群れ離れ一つ咲くありいぬふぐり
菜の花や遠くに牧の牛の群れ
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投句 (小川和子)
2012-02-22 22:52:02
梅東風の吹くよ旧来の友ませば
会果てて鰊そば友等と啜る
鉄橋を隔て蛇行す春の川
返信する
投句 (桑本栄太郎)
2012-02-22 22:21:47
春めきてバスの系統変えてみる
手をつなぎ園児散歩の丘の梅
転々と空へ辿りて梅ひらく
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投句 (黒谷光子)
2012-02-22 20:58:24
有職雛紙雛駅の飾り窓
靴跡のなき残雪の畑道
残雪に菜っ葉列なし頭出し
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投句 (小西 宏)
2012-02-22 20:55:25
温かき重き襁褓を替えうらら
大仏の頬に傷あり春の風
黄梅の風の明るき池の水
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投句 (津本けい)
2012-02-22 19:18:27
学校囲みぶきぶき育つ春キャベツ
弁当に日あたり花菜和え淡し
さみどりを零して友とうぐいす餅
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投句 (河野啓一)
2012-02-22 18:00:04
蕗の薹蒼く小さき宝物
春霞遠くに走るモノレール
街の畑狭しといえど菜花咲く
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投句 (多田有花)
2012-02-22 15:59:11
昼の陽の薄きに紅梅の開く
さみどりの梅の蕾の膨らみぬ
静かなることこそよけれ梅林は
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投句 (佃 康水)
2012-02-22 15:46:35
小さく群れ中洲に歩む春の鴨 
訪う丘の空へ紅梅濃くなりぬ
野に山にしるき響きや雪解川
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投句 (今村征一)
2012-02-22 12:21:09
岸辺より始まる春の兆しかな
靄を引く大琵琶晴れて春動く
一輪の梅に集まる瞳かな
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投句 (小口泰與)
2012-02-22 09:12:00
裏木戸を出づや紅梅ふふみおり
虹鱒の夕日を加え遡上せり
ばらの芽の光放てり遠浅間
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投句 (古田敬二)
2012-02-21 23:26:35
笹の根の地中に深く切れる音
取り除く笹の根地中に切れる音
雑草は雑草として春の色
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投句 (桑本栄太郎)
2012-02-21 21:14:28
ほどけゆく飛行機雲の春の雲
その中のいつぽんのみや梅ひらく
梅林の遅速際立ち梅二月
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投句 (津本けい)
2012-02-21 20:22:55
いぬふぐり閉じて尖りてなお真青
しらじらと曇天の野に梅ひらく
下萌をふわりと行けば気も軽く
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投句 (足立弘)
2012-02-21 19:58:49
★美術館蠟梅の香も訪れぬ
★映画館出れば眩しい春の空
★雪国の一両電車走り去る
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投句 (多田有花)
2012-02-21 18:41:19
梅林の季節始まる未開紅
二月早や閉店セールの園芸店
沖よりも甍の光り春めきぬ
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投句 (河野啓一)
2012-02-21 16:29:42
茫漠と向こう岸まで水の春
新しきビルに日差しや春の色
この次は幾つひこばえ数え行く
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投句 (小口泰與)
2012-02-21 16:20:05
揚ひばり鍋割山に真昼の日
風に乗り湖心へ流る春の月
たんぽぽや風なき湖のささら波
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投句 (今村征一)
2012-02-21 15:56:20
河口見るより芦屋川涸れ尽くす
一日がとつても長く梅の花
清冽な記憶蘇州の春銀河
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投句 (黒谷光子)
2012-02-21 14:46:19
残雪の田にきらきらと水流る
春雪の光る遠嶺や県境
残雪の遠嶺も近き日当たれば
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投句 (古賀一弘)
2012-02-21 11:55:04
鎌倉や虚子の墓守つくしんぼ
金盞花潮騒聞こゆ湯宿かな
カルピスや二人のストロー風光る
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投句 (迫田和代)
2012-02-21 09:45:40
奥の雪溶かして運ぶ蒼い川
雑談も楽しいホームに春の風
朝日うけキラキラ光る瀬戸の春
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投句 (小川和子)
2012-02-21 09:05:08
陽をまとい子らブランコを宙に漕ぐ
春空に放課後の子らの声響く
よく鋤かれ真っすぐ均されし畑
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投句 (古田敬二)
2012-02-20 22:25:35
しなやかに野の畔へ跳ぶ春の猫
早春や園児へ挨拶何回も
春浅しオリオン星座はやや西へ
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投句 (高橋秀之)
2012-02-20 21:48:36
ただいまの声遠くまで春の宵
親と子の銭湯通い春の宵
大空に白くぼんやり春の月

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投句 (桑本栄太郎)
2012-02-20 21:32:36
つかの間の日差し明るく春北風
青空へ伸びる一枝梅一輪
北国は未だ時化おり多喜二の忌
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投句 (今村征一)
2012-02-20 21:27:14
暖かし黒松続く芦屋川
二ン月の伎芸天女のやうな空
行間に見え隠れする浅き春
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投句 (津本けい)
2012-02-20 21:24:14
たんぽぽの野に散らばれる低さかな
誰も居ぬ梅畑つがいの目白くる
白梅の花びらに淡く蕊の翳
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投句 (多田有花)
2012-02-20 18:38:02
余寒去り木々伸びやかに影を成す
陽炎のかなたに甍連なりぬ
薄氷の池なかばまで残りおり
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投句 (藤田裕子)
2012-02-20 15:27:23
春雪の結晶ふわり又ふわり
眼前にあるは春雪の静けさよ
陽当たりて木々を離るる春の雪
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投句 (河野啓一)
2012-02-20 12:00:38
パン屑に雀次々春の庭
春光や朝の冷気を通り来る
芽柳の色待つ賀茂の河原かな
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投句 (小川和子)
2012-02-20 10:35:29
テ-ブルに桃色淡きサイネリア
長閑けしやマザ-テレサの映画観る
カ-テンを開けて春日の居間に入る
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投句 (小口泰與)
2012-02-20 09:04:24
ほろろ打つ雉や赤城の荒き風
あぜ道の空や雲雀の鳴き別れ
下校児や荒れ田の雉の翔け出でし
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投句 (桑本栄太郎)
2012-02-19 22:46:07
<京都四条大橋界隈>
歩みゆく春の路地裏先斗町
春水の木屋町流る高瀬川
托鉢の僧の独りや春北風
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投句 (多田有花)
2012-02-19 21:57:39
釣り船の影きらきらと春の海
大橋を望む汀の春の雪
風花や暮れし浪花のビルの間に
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投句 (黒谷光子)
2012-02-19 17:05:34
淡雪の京の路地裏通り抜け
芽柳や神宮の朱の大鳥居
春ぬくし能楽堂へ連れ立ちて
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投句 (河野啓一)
2012-02-19 10:38:06
水温む児らの歓声空の下
水ぬるむ幼き頃を想い出し
窓越しの空広くして春浅し
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Unknown (河野啓一)
2012-02-19 10:36:16
水温む児らの歓声空の下
水ぬるむ幼き頃を想い出し
窓越しの空広くして春浅し
返信する
投句 (小口泰與)
2012-02-19 10:11:39
焼栄螺灯しの早き我家かな
伐りて来し庭の白梅供花とせり
さえずりや野を分け利根の激しかり
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