2歳のOW

ょちょち歩き開始

素朴な疑問

2020-09-29 17:37:02 | 愉快な日常

 入社して間もない頃のお話です。総務部所属とは言え介護現場の研修に行くのが通例との事で、レクリエーションとおやつの時間帯に毎日2時間ほどお勉強させていただいていました。

最初は「施設での介護業務はどこもそう変わりないだろう」と思っていましたm(_ _)m 事実、それを上司に口に出して言っちゃうあたりがダメ人間です・・・(T-T)

 もしかすると、行っていることは確かにそう変わりないのかもしれません。ですが一番肝心な「人(ゲスト)」が一人一人違うのだということを忘れかけていました。デイサービスにしても入居施設にしても職員は一生懸命に何とかしてゲスト様にこの日いち日を楽しん過ごして頂きたいと考えているのです。「今、ここにいるゲスト様」のことを思っているのだということを介護現場からほんのちょぴっと離れただけで忘れそうになる薄っぺらい自分。。(´・ω・`)

 元々、高齢の方と過ごす時間が好きなので毎日の研修はとても楽しく学ばせて頂き、ゲスト様の名前やその方の特徴等を早く覚えることができました。総務部員として事務所にいる時間が多いので研修という形で学ばせて下さったのだと今更気づくダメダメ社員(´・ω・`;)

 合唱の時間にひょんなことから春と秋の七草を口にした所、物知りだと勘違いされてしまい(たまたまなのに(- -;))それ以来、新聞記事を読んで難読な表現があればそれを聞いてこられたり、ラウンジから見える草花で名前のわからないお花があれば聞いてこられたりとすぐには返答できないことを(-_-;)聞いてこられるようになったゲスト様がいらっしゃいます。

 すぐに答えられないことは「調べますね」と伝え、ネットで調べてお返事したり、印刷して差し上げたりするのですが、歳を重ねてもなお様々なことに興味をもち「知りたいっ!」と思う気持ちがあるのは素晴らしいなぁと思います。

 そのゲスト様の初めての質問がまきの木だよりまきの木ってどこに植わってるの?でした。

 まきの木だよりとはケアホーム偕楽園の機関紙のタイトルなのですが、素朴で率直なその質問にまきの木を知らないとぼけた社員が慌ててネット検索したことは言うまでもありません(- -;)

 ブロンズ像の後ろにそびえたつのがまきの木です。ケアホーム偕楽園の建物の右側に位置し、デイサービスや園を訪れる方はこの像とまきの木を確実に目にするであろう位置にありました。だからまきの木だよりなんだとゲスト様の質問で知ることになったのです。自分の勉強不足を人生の先輩の興味から学ぶことになったのはとてもありがたいことでした。これからも皆様と一緒に色んなことを学べたらと思っています。

 ちなみにブロンズ像は広島出身の著名な彫刻家、高橋秀幸氏のIL SOLEという作品でした。イタリア語で太陽という意味だそうです。

 その前と後ろにある円形の石も気になって調べてみたら「飛び石」というそうで日本庭園を伝い歩くために飛び飛びにおかれた石のことだそうです。「飛び石連休」の語源のようですね。まだまだ知らないことばかり。。。 まだまだ学べることばかり。。。



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