会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

タイ再エネEA、CEOが不正で解任 新興機運に暗雲(日経より)

タイ再エネEA、CEOが不正で解任 新興機運に暗雲(記事冒頭のみ)

7月にCEOらによる不正(横領)が明らかになった、タイのエナジー・アブソルート(EA)という会社の株価が急落しているという記事(→当サイトの関連記事)。この会社や不正を行った創業者のことについても、詳しく書いています。

「タイの再生エネルギー大手エナジー・アブソルート(EA)に投資家が厳しい視線を向けている。経営トップらが不正でこのほど引責辞任し、株価は直近のピーク時から10分の1以下に下落した。同社は2006年設立の独立系で、今回のケースが起業機運に冷や水を浴びせかねない。」

EAは、タイで注目されている企業で、太陽光や風力などの再エネ事業、EVや電池の製造を手がけているそうです。

不正は、タイ証券取引委員会(SEC)が告発したものです。太陽光発電所建設に必要な機器やソフトウェアの調達に絡んで、総額35億バーツ(約150億円)の横領があったようです。固定資産の取得原価を水増しして、差額を着服していたのだとすると、決算数値にも影響がありそうです(不正金額も大きい)。

創業者は、証券会社勤務の経験がある人物で、38歳で起業、タイ国内10位の富豪(「タイのイーロンマスク」)だそうです(株価下落でランキングは落ちているかもしれませんが)。

創業者は、記者会見で不祥事を謝罪しましたが、これからも革新を起こし続けるといった強気の発言をしたそうです。

ただ、中国EVメーカーの進出もあり、同社の先行きは、懸念されているそうです。

不正発覚時の報道。創業者らの(?)写真が出ています。

Thai SEC Accuses CEO and Director of Energy Absolute of Fraudulent Practices

Somphote Ahunai(Forbes)

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