最近の監査人交代事例です(2024年8月23日発表分)。
1.テスホールディングス(東証プライム)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
仰星監査法人→オリエント監査法人、の交代です。
継続年数や監査報酬を理由に挙げています。
「監査等委員会は、現会計監査人の監査継続年数が長期にわたっていることや、近年の監査報酬が増加傾向にあり、今後も増加する可能性等を考慮して、当社の企業規模、利益規模に適した監査対応と監査報酬の相当性について検討してまいりました。」
オリエントを選んだのは...
「監査等委員会がオリエント監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、現会計監査人の継続監査年数を考慮し、新たな視点での監査が期待できることに加え、会計監査人として必要とされる専門性、独立性、品質管理体制等の観点及び監査報酬の水準等を総合的に検討した結果、同法人は当社の会計監査を適切かつ妥当に行われることを確保する体制を整えており、新たな会計監査人として適任であると判断したためであります。」
現監査人の就任年は、2018年です。(長期というほど長くはないのでは)
2.旅工房(東証グロース)
公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)
やまと監査法人→太陽有限責任監査法人(まだみなし登録だそうです)、の交代です。
親会社との監査人統一などを理由に挙げています。
「新たに会計監査人候補者として選定する太陽有限責任監査法人は、当社の親会社である株式会社アドベンチャーの会計監査人であり、当社の会計監査人を親会社の会計監査人と統一することにより、一貫した監査視点による効率性と高い監査精度が期待できると判断したこと、及び、同監査法人の内部管理体制、独立性及び専門性、会計監査の実績等を総合的に検討した結果、当社の新たな会計監査人として適任と判断したことによるものであります。」
現監査人の就任年は、2022年です。
旅工房、資本金を1億円に減資へ(8月23日)(トライシー)
「減資後の資本金額は1億円、資本準備金額は20億1109万8698円となる。いずれもその他資本剰余金に振り替え、繰越利益剰余金の欠損額の補填に充当する。」
同社は、Go To トラベル事業の給付金の不正受給に関連して、決算の不正を起こしています。(新型コロナの影響なので、気の毒な面もありますが)
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