日産自動車が、ゴーン氏のレバノンへの逃亡について声明を発表したという記事。
「声明は、ゴーン被告の逃亡が「日本の司法制度を無視した行為であり、極めて遺憾」とした上で、被告による「不正の規模は、報酬虚偽記載や会社資産の私的流用など多岐にわたり極めて甚大」と指摘。日産として「引き続き司法および規制当局に協力し、適切に対応していく」としている。」
当分、裁判は開かれないでしょうから、きわめて甚大な不正があったと口で言うだけでなく、詳細な報告書を公表して、ゴーン氏・ケリー氏以外の関与や内部統制の不備、調査方法、調査責任者・従事者も含め、すべてを明らかにすべきでしょう。
日産自動車のコメント。責任者の氏名が書かれていないため、だれがどのような権限で出したものなのかは不明。
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元会長カルロス・ゴーンの出国について(ステートメント)(日産自動車)
「これまで当社は、適正かつ公正に内部調査を実施し、ゴーン氏による数々の不正行為を認め、経営者として不適格であるとの判断により、社内でのすべての役職を解任いたしました。同氏による不正規模は、報酬虚偽記載や会社資産の私的流用など多岐にわたり、極めて甚大なものです。また、これまで発表されている通り、米国SECも同氏の不正を認定しており、フランス国内においても同氏を被疑者とする捜査が開始されています。
当社としては、引き続き司法及び規制当局に協力し、適切に対応してまいります。」
日本の特捜部や金融庁が不正があると主張しても、国際的にはちっとも信用されないので、米SECを持ち出したのでしょう。しかし、報道やSECのプレスリリースによれば、SECが問題にしていたのは虚偽記載だけであり、私的流用は問題にしていません。また、和解ですから、ゴーン氏が不正を認めたわけではありません。
(たぶん、ゴーン氏はSECとの問題のけりがつき、米国当局から追われる心配がなくなったので、逃亡を決心できたのでしょう。)
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