トヨタ系の元社員ら2人逮捕、架空請求で1億6000万円詐欺容疑…ダイハツのサイト保守業務巡り
トヨタ自動車グループの広告会社元社員(51歳)とその知人であるコンサル会社社長(56歳)が詐欺容疑で逮捕されたという記事。
「ダイハツ工業のウェブサイトの保守管理業務を巡り、架空の業務代金名目で取引先から約1億6000万円を詐取した」とされています。
ダイハツ工業が最終的な発注者で、トヨタ系広告会社(容疑者がいた会社)は元請けで、その下請けの会社から、2次下請けであるコンサル会社(2人目の容疑者が社長)が多額の資金をだまし取ったという構図です。(最終的にはダイハツが負担?)
「捜査関係者によると、2人は共謀して2020年4月~22年1月頃、コニック社(広告会社)が受注したダイハツ工業のウェブサイトの保守管理業務を巡り、2次下請けの淘屋(コンサル会社)から下請けの広告関連会社に、サーバー監視などの架空の業務代金を約20回にわたって請求し、約1億6000万円をだまし取った疑い。
××容疑者(広告会社元社員)は当時、社内でウェブサイトの保守管理業務を統括する立場だった。」
詐取金の約8割がペーパーカンパニーを介して、広告会社元社員に還流したそうです。
被害総額は約3億6000万円にも上るそうです。
多重下請け構造は建設業だけではないようです。
(続報)当社元従業員の不正行為に関するご報告(2024年10月9日)(トヨタ・コニック・プロ)
「このたびの逮捕は、2024年2月19日付け当社リリース「当社元従業員の不正行為に関するご報告」の「1.不正行為の概要」において既に公表しております、当社、当社の協力会社(委託先)、再委託先、再々委託先という複層的な商流において、当社が協力会社に発注したダイハツ工業株式会社のWEBサービス関連業務について、当該委託業務の発注等に関与していた当該元従業員が、2017年から2022年にかけて、実態と異なる不正な発注等を行い、再々委託先(逮捕に係る上記再委託先の委託先)から金銭を不正に得ていた案件に関連するものとなります。」
このリリースによると、元請けであるコニック社に財産的損害が生じているとのことです。
「なお、今般の逮捕事実においては、当社ではなく当社の協力会社が被害者とされておりますが、上記リリースのとおり、当社に財産的損害が生じていることに変わりはございません。」