会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

社保料や税滞納の倒産急増 背景にコロナ禍の納付猶予縮小(産経より)

社保料や税滞納の倒産急増 背景にコロナ禍の納付猶予縮小

税金や社会保険料の滞納で倒産する会社が増えているという記事。帝国データバンクの調査に基づいて書いています。

「帝国データでは、公租公課の滞納が要因となった2年度以降の倒産を集計。コロナ禍の拡大で国税や地方税、厚生年金など社会保険料の納付猶予措置がとられた2年度は46件、社会保険料の猶予措置が一部続いた3年度も53件だった。ところが、年金の猶予措置が縮小し、徴収が本格化した4年度は97件、5年度は138件に増えた。」

社会保険料の滞納は約14万社もあるそうです。

「日本年金機構の業務実績報告書によると、社会保険料の滞納事業者は令和4年度で約14万社。納付猶予措置があった2年度より2万社ほど減少したものの、納付できず苦しんでいる企業は多い。帝国データでは、特に社会保険料の猶予措置がコロナ禍中の企業の資金繰りを支えたとする一方、猶予措置が縮小して以降は、多くの企業が月々の支払いに猶予分を加えた「二重の納付」に窮しているとみている。」

差押までいっている会社も急増しているそうです。(といっても一時的に減っていただけでコロナ前から多かったようですが)

「年金機構などによると、差し押さえによる強制徴収を受けた事業所は、平成22年度に1万3707社だったが、その後は年々増加。令和元年度には3万3142社に達した。ただ、コロナ禍に伴う社会保険料の納付猶予措置の影響もあり、2年度は3357社、3年度は6781社と縮小。コロナ禍が落ち着き徴収が本格化した4年度には一気に2万7千社を超え、5年度はさらなる増加が見込まれる。」

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