会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

(開示事項の経過)損害賠償請求訴訟の判決(控訴審)に関するお知らせ(文化シヤッター)

(開示事項の経過)損害賠償請求訴訟の判決(控訴審)に関するお知らせ(PDFファイル)

文化シヤッター(東証プライム)のプレスリリース(2024年5月16日)。

システム開発の委託先である日本IBMを訴えていた裁判の控訴審で、20億円弱の賠償金が認められたようです。

「当社は、2015 年3月より日本IBM株式会社(以下「日本IBM」といいます。)に「新販売管理システム」の構築を委託し、システム開発プロジェクトを開始しておりましたが、本件プロジェクトの中止により当社に多額の損害が生じる結果となりました。

当社は、日本IBMの債務不履行及び不法行為により会社に不測の損害を与えたものであると判断し、2017 年 11 月 27 日、東京地方裁判所に対し、当社が被った損害である 27 億 4475 万5157 円及びこれに対する訴状送達日の翌日から支払済みまで年6分の割合による金員の支払いを求める損害賠償請求訴訟の提起をし、2022 年6月 17 日、日本IBMに対し、19 億 8331 万6016 円及びこれに対する 2017 年 12 月9日から支払済みまで年6分の割合による金員の支払いを命ずる旨の第一審判決が言い渡されました。

当社は、第一審判決の一部を不服として、2022 年6月 30 日に東京高等裁判所に控訴し、日本IBMも控訴しておりましたが、本日、以下の内容にて控訴審判決が言い渡されました。」

「3.判決の内容

(1)一審本訴被告(日本IBM)の本件控訴を棄却する。
(2)一審本訴原告(当社)の本件控訴に基づき、原判決を次のとおり変更する。
(3)一審本訴被告(日本IBM)は、一審本訴原告(当社)に対し、20 億 0564 万 9461 円及びこれに対する 2017 年 12 月9日から支払済みまで年6分の割合による金員を支払え。(以下省略)」

控訴審で勝ったのは会社にとってよいニュースですが、その一方、同社は物言う株主の攻勢を受けているようです。

株主提案に対する当社取締役会意見に関するお知らせ(2024年5月14日)(文化シャッター)

「Ⅰ.提案株主からの本株主提案の内容等および当社取締役会意見

1.提案株主
 株主名:INTERTRUST TRUSTEES(CAYMAN)LIMITED SOLELY IN ITS CAPACITY AS  TRUSTEE OF JAPAN-UP および株式会社ストラテジックキャピタル

2.上記株主からの本株主提案の内容等

 (1)議題
①剰余金処分の件
②資本コストを下回る政策保有株式の処分に係る定款変更の件
③資本コストを下回る政策保有株式の開示に係る定款変更の件
④代表取締役に対する業績連動報酬及び株式報酬に報酬開示条件を追加する件
⑤取締役に対する報酬にクローバック条項を追加する件

(2)議案の内容
 「別紙1:提案株主からの本株主提案の内容」に記載のとおりです。
 なお、「別紙1:提案株主からの本株主提案の内容」は、提案株主から提出された 本株主提案書面の該当記載を原文のまま掲載したものです。
 (3)本株主提案に対する当社取締役会の意見(以下省略)」

取締役会は、すべてについて反対とのことです。

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