会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

元証券監視委「美人エース」 テラ第三者委で馬脚現す(FACTAより)

元証券監視委「美人エース」 テラ第三者委で馬脚現す

テラ(ジャスダック上場)の第三者委員会の調査費用が「ボッタクリ」だという記事。

PwCも登場します。

「前号で東大医科研発ベンチャーのテラ(ジャスダック上場)が森・濱田松本法律事務所から第三者委員会の調査費用をボッタクられたと報じたが、実は森濱と同じくテラの第三者委員会に参加していたPwCビジネスアシュアランス合同会社(PwCあらた有限責任監査法人のグループ会社)も共犯、という声がある。」

第三者委員会に加わっていた会計士については...

「「SESC退任後、鳴り物入りで新日本監査法人に入所し、不正案件の調査業務を担当していたが、期待された実績が得られないまま、18年3月にディレクターという役職に魅かれてPwCに移籍した。PwCでは実績をあげたいと燃えて、テラの案件に飛びついた」(××の知人)

しかし前号で指摘した通り、テラの第三者委員会報告書は何が不正か、結論が示されていないなど出来が悪い。依頼者のテラが報告書に反論、報酬の減額を求めるなど異例の事態を引き起こしている。

××は当初、テラに対して自分の報酬の見積もりとして3300万円を提示し、最終的に追加報酬を含め4400万円を請求しているという。請求金額はタイムチャージで、1時間でパートナー8万円、ディレクター5万4千円、シニアマネジャー4万2千円と高額な単価だったという。第三者委を複数経験している公認会計士は「こんな杜撰な調査報告書に会計のみで4400万円をかけること自体が異常。タイムチャージで経験の浅い人員を20人以上入れ、報酬を取りたい放題。××はPwCでの自分の手柄にしたかったのか」と批判した。」

4400万円というのは、ジャスダック上場クラスの会社の年間監査報酬にも相当するような金額です。本当にボッタクリかどうかはわかりませんが(定型的な業務ではないので単価が高くなるのはある程度やむを得ない)、PwCのような有名ブランドの事務所に頼むと高くつくことはたしかなようです。

森・濱田松本の呆れた第三者委「ボッタクリ」(FACTA)

「社員数が30人を割っていたテラに対し、第三者委は40人を超す弁護士や公認会計士を送りこんだ。第三者委を主導したのは大手法律事務所の森・濱田松本法律事務所である。所属弁護士は直接、委員に名を連ねていないが、委員を推薦したのは森濱で、調査補助者に10人の弁護士を投入した。大半が弁護士登録したてのアソシエイトなど若手ばかり。経験が浅く調査が行き届かないのも当然で、頭数でタイムチャージを稼ぐボッタクリ商法としか見えない。」

「実は森濱とテラは利害関係があった。17年12月期まで会計監査人だった監査法人トーマツとの監査報酬減額交渉にあたり、第三者委設置とともに契約を打ち切っていた。台所の苦しいテラでの「最後の仕事」とばかり思い切りむしったのか。大手ローファームの正体見たり。」

同社のプレスリリース。

特別損失(特別調査費用)の計上に関するお知らせ

9月13日開示に係る当社第三者委員会調査報告書の訂正及び補足説明

9月13日開示に係る当社第三者委員会調査報告書の補足説明(その2)
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