goo blog サービス終了のお知らせ 

会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

日産、中国の収益「持ち分法」に変更 14年3月期にも(日経より)

日産、中国の収益「持ち分法」に変更 14年3月期にも(記事冒頭のみ)

日産自動車が中国関係会社の連結方法を「比例連結」から「持分法」に変更するそうです。

「日産自動車が現地企業と合弁で営む中国事業の収益の計上方法の変更を検討する。連結売上高や営業利益に反映させる従来方式に替え、営業外の「持ち分法投資損益」に計上する案が有力だ。」

同社の2012年3月期有報の会計方針の注記(未適用の会計基準等)をみると、以下のように書いています。

「IFRS第11号「共同支配の取決め」

① 概要
平成23年5月12日に公表されたIFRS第11号は、IAS第31号「ジョイント・ベンチャーに対する持分」及びSIC第13号「共同支配企業-共同支配投資企業による非貨幣性資産の拠出」に置き換わるものである。
IFRS第11号は、共同支配の取決めを従前の3つの分類から新たに共同支配事業共同支配企業の2つに分類、定義している。共同支配企業に対して比例連結を用いる会計処理の選択肢は廃止されており、被共同支配企業に対する投資については、持分法を適用しなければならない。

② 適用予定日
平成25年4月1日 

③ 適用による影響
上記会計基準等の適用が当社の連結財務諸表に及ぼす影響については、現在評価中である。」

日産は日本基準の会社ですが、「海外関係会社はIFRSを適用(のれん償却など一部を除く)→IFRSが改訂→自動的に会計方針の変更」というルートで、変更になるのでしょう。

日本基準であれば、50%出資の関連会社は持分法適用ですが、IFRSでは比例連結が認められていたようです。これが日本基準と同様に持分法になるわけです。

日本基準では比例連結の規定ははっきりとは定められていませんが、建設業のジョイントベンチャーは比例連結的に処理されています(連結に限らず単体決算でも)。IFRS的にいえば、共同支配「事業」ということになるのでしょうか。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事