数百億円「詐取」元行員の背後関係
当サイトでも取り上げたみずほ銀行幹部行員による詐欺事件に関する詳しい記事。被害者による告訴の対象となったのは約2億6千万円の事件だけですが、この幹部行員が集めたのは、数百億円にも及ぶそうです。(「O」は問題の幹部行員)
「捜査は始まったが、謎はあまりに多い。
まず、Oが支店長を経験したうえで本店に務めていた幹部行員であったこと。事件の発覚で2012年9月に退職するが、その時点で50歳である。
銀行業務に精通したベテランが、投資家を騙すにしては、その内容はあまりに稚拙である。要は中堅行員の肩書と「本店応接室」という舞台装置を使っただけ。「月に3%」の根拠は、「ぎょうせいという出版社の株を買い戻すのが目的で、配当は謝礼として買い戻し先の社長が支払う」という訳のわからないものだった。
だから、逆に疑惑を呼ぶ。
Oの「ぎょうせいファンド」は、実態がなかったが、ぎょうせいという老舗出版社は、O退職後の12年12月、麻生太郎財務・金融相のファミリー企業である㈱麻生が、約324億円で買収している。Oは、銀座外堀通り支店時代、副支店長としてぎょうせいの担当者だった。
ぎょうせいは、元オーナーが脱税事件を引き起こして実刑判決を受け、05年にメインバンクのみずほ銀行が、“尻拭い”をするような形で傘下のみずほキャピタルを使って買収していた。その時の価格が約1650億円だったという。
以降、みずほキャピタルがリストラを進め、金融資産を処分したとはいえ、324億円は安過ぎるのではないか。しかも、不祥事発覚でOのクビを切ったうえで、担当大臣のファミリー企業に低廉譲渡した。「上納」を疑うこともできる。
Oが集めたのは数百億円に上ると見られており、警視庁が受理した2億6000万円は氷山の一角。自転車操業必至のカネ集めの稚拙さと、財務・金融相を巻き込む奥深さは、取材者を混乱させた。」
残念ながら、この記事も真相に迫るところところまではいっていないようです。
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