中小企業会計：経産省が国際化を議論 研究会発足へ

中小企業会計：経産省が国際化を議論　研究会発足へ

経済産業省が、中小企業の会計に関する研究会を発足させるという記事。

「取引範囲が狭く、財務諸表を国際的に比較する必要性も薄い中小企業にとっては、会計基準の国際化は作業の負担が重い。

このため、研究会は、中小企業の実態に即した会計のあり方を議論する。」

中小企業会計の進むべき方向としては、おそらく、正式の会計基準の簡易版を目指すという考え方があるのでしょう。しかし、大部分の中小企業にとっては、それですら負担が重いと思われます。

いっそのこと、税務基準で作成した決算書を何らかの形で認知するのが手っ取り早いかもしれません。そうした決算書は、財政状態や経営成績を適正に表示したものではなく、一般投資家に利用してもらうには不適切かもしれませんが、税務基準への準拠性は満たしているわけですから、税務基準の欠点や一般に公正妥当と認められた会計基準との違いをよく理解している利用者にとっては、それなりの有用性があるはずです。

もちろん、税務基準では、表示や注記のルールはないので、別途定めなければならないかもしれません。また、減価償却のように限度額しか決められていない場合には、どうするかなどの問題はありますが、解決不能ではないでしょう。

現状追認にすぎないという批判はあるかもしれませんが、ひとつのアイデアとしてはありうるのではないかと個人的には思っています。

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