会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

九電会長の親族企業、5億円超の関連工事受注(読売より)

九電会長の親族企業、5億円超の関連工事受注

九州電力の会長の親族が実質経営している建設会社が、大手ゼネコンの下請けに入るなどして、約5億7000万円の九電関連工事を受注していたという記事。

「同社が福岡県に提出した工事経歴書などによると、1992年、会長の親族が設立し、現在取締役を務める。2005~10年、福岡市の電気ビル北館新築工事約1億8100万円など、少なくとも24件の関連工事を受注。従業員は数人で、取引先の一社は「ゼネコンの指示でこの会社の下請けに入ったが、工事はすべて我々がやった」と証言。親族会社の関係者も「九電以外の工事では下請けに全て任せたことが何度かあった」と、工事を丸投げしたことを認めた。」

厳しい見方かもしれませんが、丸投げだとすれば、親族企業の利益分だけ、会長への利益供与になるのでしょう。株主の利益を損なったともいえますが、独占企業なので、電力料金に結果として上乗せされ、利用者から回収したということなのかもしれません。

(大王製紙の役員巨額融資事件と比べればささいな事件かもしれませんが)

九電会長の親族企業、九電から5億円受注(朝日)

こちらの朝日の記事によれば九電の会長は「親族の依頼を受け、九電の発注先のゼネコンに口利きしたことを認めている」そうです。
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