ライブドアが監査法人を変更したうえで過去の決算をさかのぼって修正するという記事。
記事によれば大株主であるフジテレビが絡んでいる(はっきりとは書いていませんが)ようですから、フジテレビの監査法人が担当するのでしょうか。
しかし、張本人たちが拘留され、資料も押収されている中で、正しい決算を再現するのは難しそうです。あやしい決算からあやしい会計処理を除去すれば正しい決算になるというものでもありません。いったん修正を公表した後に新たな事実が出てきたら、監査人として目も当てられません。また、ライブドアの場合は、株式交換に関連する資本取引が問題となっています。これを修正するときに、BS上、単に利益剰余金(損益計算書を通った利益)を資本剰余金(どういう内訳科目にするのでしょうか)に振り替えるだけでいいのかなど、前例のない粉飾事例なだけにややこしい判断が必要となりそうです。
いずれにしても、これから監査法人を変えるのでは、東証マザーズで義務づけられている四半期決算の監査人によるレビューを、第一四半期(2005年10-12月)について行うのは難しそうです。
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