新しい金融担当大臣の記者会見の模様を伝える記事。IFRSについてもふれたようです。
「金融庁担当大臣に新たに就任した松下忠洋氏は6月5日の閣議後会見で、IFRS(国際財務報告基準、国際会計基準)について「まだ承知していない部分があるが、自見庄三郎前金融相との引き継ぎの中で十分な情報を得て、必要な対応をしていきたい」と話した。」
4日の記者会見の概要が金融庁ホームページに掲載されています。
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松下内閣府特命担当大臣初閣議後記者会見の概要
総理からの指示事項6項目の中の5番目として、IFRSが登場します(1番目は当然郵政問題)。
「五つ目が国際会計基準の導入に関して、国際的な動向を踏まえつつ産業界や中小企業の動向にも配慮して、我が国の方針を総合的に検討するということでございました。
自見大臣からもお話がありましたけれども、様々なヨーロッパの考え方、そして日本の考え方、そしてまたアメリカの対応、それぞれ時とともに色々な動きがあるようでございます。もう少し勉強して、明日、自見大臣とも引き継ぎを行いますので、この点についてはしっかりと前大臣の考え方も確認しておきたい、そう考えています。」
不正会計問題やそれへの対応としての監査基準見直しについては、特にふれなかったようです。
同じ日の自見前大臣の記者会見の概要はこちら。IFRSについて、少し長めの発言をしています。
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自見内閣府特命担当大臣閣議後記者会見の概要
「国際会計基準につきまして、私の時に特に、色々な論議があったわけでございますが、IFRSに関しては、重要な仕事の一つとして取り組んでまいりました。一言そのことを申し添えさせていただきますと、IFRSについては、昨年から企業会計審議会において、我が国の国益を踏まえ、戦略的思考、グラウンドデザインを形成すべく、幅広い視点から総合的な論議を図ってまいったところでございますが、1年にわたる精力的な議論を得て、一定のコンセンサスが見え始めており、マイルストーンとしての中間的な取りまとめを行う時期ではないかというふうに、私は認識させていただいております。この時代になって、グローバルで高品質な会計基準が必要であるということは、言うまでもありません。非常に大事な点でございます。
一方で、米国をはじめとする国際情勢が不透明な中で、今や日本金融について、EUの同等性評価も得て、国際的にも遜色なく、これをまず対外的に強調し、その上で連単分離を前提に、日本が米国等に先駆けてIFRSの任意適用をいたしております。アメリカはしておりません。任意適用の拡大をしっかり進めていくことが会計基準の国際的ルール作りに、より一層積極的に貢献していく方針を主要な関係者を交えて話をしております。新大臣に、私が敷いた路線をしっかり継承して欲しいものだというふうに考えております。」
「IFRS任意適用の拡大を進める」、自見前金融相が退任会見で発言(@IT)
内閣改造:課題山積…経済3閣僚、問われる手腕(毎日)
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