会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

コロナ無料検査の補助金、都内の診療所院長が10億円申告漏れ…委託費として計上も別用途に(読売より)

コロナ無料検査の補助金、都内の診療所院長が10億円申告漏れ…委託費として計上も別用途に

スキンシアクリニック」という診療所の院長が東京国税局から約10億円の申告漏れを指摘されたという記事。

新型コロナウイルスの無料検査事業の補助金をめぐる脱税です。

「都に報告した検査実績に基づいて補助金約28億円を受け取っていたが、うち約10億円は検査を行ったとされる外部委託先に支払われておらず、××院長の所得に当たると認定されたという。」

「同クリニックは実際の検査業務を外部の数社に委託しており、委託費として計約28億円を計上していた。しかし東京国税局が23年に調査したところ、うち約10億円は実際には委託先に支払われておらず、大部分は××院長の夫である男性医師が検査事業とは無関係の用途に充てていたことが判明したという。

委託先の代表者らは所在不明とみられ、委託費が支払われなかった詳しい経緯や、報告された実績通りに検査が行われていたかどうかはわかっていない。」

報告された実績通りに検査が行われていなければ、脱税以前に、詐欺でしょう。もっとも、違法な収入でも課税されるというのが、税法の考え方ですが...

この事業にはすごいカネが流れていたようです。

「新型コロナウイルスの無料検査事業 =2021年12月~23年5月に全国約1万3000か所に検査所が設けられた。実施主体は都道府県。国の臨時交付金約6200億円を財源に、検査所開設費(最大約130万円)やPCR検査費(1件4100~1万1500円)などを補助した。」

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