JR東海が約700億円の長期債務を早期返済し、債務返済損約255 億円を計上するというプレスリリース。
700億円の債務元本に対して250億円の返済損ですから、この会社は債務に関し今まで相当の含み損を抱えてきたことになります。
企業会計基準委員会では、金銭債務の時価も含めた金融商品時価開示の基準を現在検討中であり、公開草案も出ています。2009年4月1日以後開始する事業年度から適用される予定ですが、適用されれば、この会社の長期債務の含み損の全貌が明らかになることでしょう。もっとも、2年先には金利が急上昇して含み損が大幅に減るということもあり得ますが・・・。
ところで、プレスリリースによればJR東海は債務返済損を営業外費用で処理するようです。将来の金利を一挙に計上するだけだと考えれば、営業外でもいいのかもしれませんが、社債の償還損と同じものと考えれば、特別損失のような気もします。どちらが一般的なのでしょうか。
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