会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

東証1部上場株式会社みらい建設グループなど4社民事再生法の適用を申請

大型倒産速報 | 帝国データバンク[TDB]

東証1部上場の(株)みらい建設グループ、みらい建設工業(株)、みらいジオテック(株)、テクノマリックス(株)の4社が、9月27日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請したという記事。

「事業の中心となるみらい建設工業(株)において、近年、官公庁工事受注の減少や羽田空港拡張工事の進捗遅れの影響、また受注単価の下落に伴う収益の悪化を余儀なくされるなど厳しい運営を強いられていた。こうした中、2007年3月期の連結決算にて、みらい建設工業(株)の繰延税金資産の取崩しに伴う減損損失計上により、約69億円の大幅最終赤字を計上。資本の大幅な減少によりシンジケートローンの財務制限条項に抵触、3月頃からスポンサーによる増資交渉を進めてきた。しかし増資交渉が難航、9月末に迎えるシンジケートローンの借り換えの目途が立たないことから、今回の措置となった。」

繰延税金資産の取り崩しが直接のきっかけとなったようです。「シンジケートローン」と「財務制限条項」もキーワードかもしれません。バブル崩壊時の経験から、経営不振ゼネコンをメーンバンクが中心となって支援し続けても泥沼に陥るだけだと判断したのでしょうか。

ちなみに2007年3月期の監査報告書では、「シンジケートローン契約の財務制限条項に抵触し期限の利益を喪失する懸念が生じており、継続企業の前提に関する重要な疑義が存在している」という追記情報が付されています。
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