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会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

借入リスト出回るユニゾ、経営不安説に金融界が恐々(JBpressより)

借入リスト出回るユニゾ、経営不安説に金融界が恐々

信用不安説が流れている「ユニゾホールディングス」(昨年EBO(従業員の自社株買い取り)で株式を非公開化)の取引金融機関とその融資額をまとめたリストが出回っているという記事。

「元々、ユニゾHDは旧日本興業銀行(みずほ銀行)系の不動産会社で、レンタルオフィスやホテルが主力事業だ。2010年、みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)副社長から天下り、社長に就任した小崎哲資氏が事業を拡大した。...

小崎氏は、ホテル事業を中心に事業拡大策を打ち出して、社長就任の翌年にはユニゾ株を東証一部上場に導いている。」

非上場化後しばらくして...

「新たにスタートを切ったユニゾHDだったが、負の遺産ともいえる問題が報じられたのは昨年11月のことだった。

「昨年11月25日、日経新聞がユニゾHDの社債価格急落を報じました。その後も、マーケットではユニゾHDの社債価格は値を落とし続けて、今年に入りユニゾHDの社債の一部は発行価格100円に対して22円前後まで下落しています」(みずほ銀行OB)...

「ユニゾHDが発行した社債の残高は、約990億円。今年5月と11月にそれぞれ約100億円分が償還を迎えます。ユニゾHDは手元資金に余裕がないので、取引金融機関の地銀に200億円の借り換えを要請しました。ですが、支援要請に応じている地銀があらわれるかどうか・・・」」

「ユニゾHDへ融資している地銀の幹部がこう懸念を口にする。

「実は、2021年決算を増益と見込んでいた地銀も少なくありませんでした。コロナ対策融資の多くが保証協会の保証が付いたため、回収に懸念のある中小企業にも積極的に融資していたのです。金融当局のヒアリングで、ユニゾHDの社債や融資に対して引当金を積まざるを得なくなり、業績予想を下方修正した地銀もあります」」

みずほ銀行や他のメガバンクは手を引いてしまったそうです。

こちらの記事では、金融機関の実名が出ています。

ユニゾ「借入金リスト」入手 3位は北國銀行…上位に並ぶ外銀、地銀の“実名”(文春オンライン)

「ここに〈令和2年9月末借入金残高表〉と題された1枚のリストがある。ユニゾの短期・長期借入金融機関の一覧表で、短期が約8億円、長期が約1954億円。計約2000億円弱の借入が記されている。融資金融機関の総数は88社だが、注目は融資額第1位がNew York Life Insurance(約296億円)、第2位がPNC BANK(約85億円)と海外金融機関が占めること。回収不能に陥った場合、「国際問題化しかねない」(メガバンク幹部)と懸念されているのだ。

一方、リスト上位には第3位の北國銀行(約84億円)、第4位のJA神奈川県信連(約70億円)、第5位の西日本シティ銀行(約67億円)、第6位の武蔵野銀行(約60億円)など、地銀やJAグループの県信連も並んでいる。」

「筆者が入手した別の内部資料によれば、JAグループのユニゾ向けエクスポージャー(融資及びユニゾ社債の保有)は18信連約350億円に及ぶ。実際、JAグループでは与信全額を損失計上した試算を行うなど、警戒感を強めている。

かたやメガバンクはどうか。前述のリストによれば、三井住友銀行が約4億円の融資残高を持つのみで、みずほ銀行はゼロ。“脱・みずほ”を図るユニゾの動きと呼応するように、融資を全て引き揚げていたのだ。」

海外は別として、これら金融機関の監査人は、金融庁がどういおうと会計上の見積りである貸倒引当金を厳格に監査すべきでしょう。
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