オルツ問題、ADK・ジークス絡めた販売店フロー 循環取引疑惑の全貌 田端信太郎氏が暴いたスクープ
オルツ粉飾疑惑の記事。会社が発表した内容ではありませんが、粉飾手口が少し明らかになりつつあるようです。
「28日、田端信太郎氏のYouTube動画で示された〈販売店フロー〉によると、オルツは広告宣伝費1.2億円をADKに発注。ADKは1,000万円を差し引いた1.1億円を販売店の株式会社ジークス(ZYX INTERNATIONAL Inc.)へ流し、ジークスはさらに1,000万円を控除して残金1億円でオルツのSaaS「AI GIJIROKU」をバルク購入する。
広告費がそのまま売上に転化する三角循環取引で、田端氏は「典型的な粉飾のスキーム」と批判し、詳細は動画で確認するよう呼びかけている。」
「オルツの開示資料によれば、売上高に対する広告宣伝費はピーク時で103%、直近でも92%に達する。販売パートナー経由の売上が全体の約6割を占め、その54%をジークスが担う。」
これでは、ADKは粉飾の共謀者ということになります。(ADKに発注している会社の監査人は、広告費の中身を厳しくチェックしないといけないのでは)
また、このスキームは、利益水増しではなく、売上の水増しが目的なのでしょう。
ADKについて。
「1956年創業のADKホールディングス(旧アサツー ディ・ケイ)は国内3位級の広告代理店。2017年に米ベインキャピタル主導のMBOで非上場化...」
「2024年4月、両社は人格生成プラットフォーム「CLONEdev」を使い、ADKの大山俊哉CEOの分身「AI-CEO」を共同制作していたのだ。実際にADK入社式で新入社員125名にパーソナライズ・メッセージを送る施策を実施したようであり、同時期に広告費が売上へ化ける販売店フローにもADKの名が登場していたことを考えると、両社の関係性の深さを証だてるものと言えよう。」
ADKに広告費を支払い、その一部が、CEOの分身の制作費として、オルツに戻ってくるというようなスキームでしょうか。
販売パートナーについて。
「ジークスは1986年設立、資本金5,000万円のセールスプロモーション会社。公式サイトは広告・キャンペーン制作を主力とするが、プレスリリースは2022年以降更新がなく、事業実態を読み取る手掛かりは乏しい。CM制作会社がAI議事録ツールを大量販売する構図に業界関係者は首をかしげる。」
デロイトにもふれています。
「オルツ問題が明らかになったことで、協業を公表していたデロイトトーマツコンサルティングは関連対談記事を削除。」
オルツの第三者委員会には、PwCの人が加わっていますが、オルツと提携関係にあるデロイトトーマツやKPMGは、候補にも入っていなかったのでしょう。もし入っていたら、利害関係でダメだったでしょう。
(それ以前に、研究開発費ではなく広告費に資金の多くを投下していた会社と提携して、トーマツやあずさに本当にメリットがあったのでしょうか。)
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シドーの前には、トーマツが監査人として関与していたみたいなこともいっています。