4月19日に公表された経済産業省・企業財務委員会の報告書を紹介した記事。
記事によれば、この報告書では、「連単分離」が主張されているそうです。
「企業財務委員会の中間報告では、連結先行について「単体のコンバージェンスをどこまで進めるべきかについては、議論があいまい」と指摘。そのうえでIFRS適用は将来も上場企業の連結財務諸表にとどめて、「単体会計と連結会計の議論をいったん切り放して考えるという手続的な意味での『連単分離』方式を明確化し、採用することも合理的」と提言している。
個別財務諸表に関する会計基準については、IFRSへのコンバージェンスを単純に行うのではなく、国内制度として会社法や税法との関係を整理する必要があるとの考え。中間報告では利害関係者による検討の場を設けることを求めている。」
「「国内制度として日本の基軸となる重要な会計思想」について議論する必要があるとし、その会計思想を、個別財務諸表に関する会計基準に反映させるべきとしている。」
委員の名簿をみると、大企業の役員がずらっと並んでいます。古き良き日本的経営・日本的会計に対するノスタルジーがあるのでしょうか。この報告書に目を通してみましたが、企業の偉い人たちはIFRSが嫌いなのだということがよくわかります。
(そんなに立派な会計思想なら個別だけといわず連結財務諸表の基準にも反映させるべきでしょう。)
企業財務委員会中間報告書の公表について(経産省のサイトより)
「IFRSの議論は連単分離で」、経済産業省が中間報告で提言
ASBJで経済界の委員が包括利益の基準に反対したのは、この報告書が関係していたのでしょうか。
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