まぼろしの市街戦

第一次世界大戦下、ドイツ軍が仕掛けた時限爆弾撤去の指令を受け、フランスのパリ北方の小さな村を訪れたイギリス軍の伝令兵ブランピック。
村の住人はすでに避難しており、残っているのは解放された精神病院の患者とサーカス小屋の動物ばかり。
ブランピックは患者たちにハートの王様と仰がれる中、彼は必死に爆弾を探すのだが……。

戦争を皮肉ったおとぎ話である。
その村には既に精神病院の患者達が好き勝手に自分達のキャラになりきり、通常の常識が通用しない。
元々、その村の理髪店にはレジスタンスがいて時限爆弾の暗号に剃刀にシャボンはつきものと言い残し、電話を切った後にドイツ軍に射殺されている。
住民総入れ替えになっている事を把握できないブランピックは理髪店の店主（なぜか客に金を払っている）に聞く。

「剃刀にシャボンはつきもの？」
「あったりまえでしょ！」

ここから彼の右往左往の苦労が始まる。

しかし、この映画を通してみて本当に彼らは狂人なんだろうか？
イギリス・ドイツ両陣営はさらに滑稽に描かれている。
殺しあう彼らと自由を楽しむ患者達。
ひょっとしたら患者達の方が正常なのではないか？
時折、”公爵”がハッ！とする発言をするので注意！

さてＤＶＤですが


まぼろしの市街戦

プロダクションノートやスタッフ・キャスト紹介はシネフィル・イマジカらしく　しっくりした作り
特典メニューは予告編のみです。


が

最大のウリは伝説の吹き替え版収録

富山敬
小原乃梨子
信沢三恵子
大平透
そして
広川太一郎

もうこれは家宝にさせていただきます。

王様バンッザイだ！
王様バンザ～イ！