股関節の学習
※※大腿骨頭靭帯(関節内靭帯で触知・目視ともに不能)
※股関節は大腿骨頭の球状に近い円形がその球状に大きさ
に対応した容積を整えた寛骨臼との2者によって構築され
ている。大腿骨頭は寛骨臼の深部にはまり込むため 周囲の
血管からの栄養補給だけでは賄いきれず、大腿骨頭靭帯は
それを補うため寛骨臼の下縁を走行する閉鎖動脈の枝を導
入し、骨頭への血行路を作っている。
※※大腿骨頭窩とは--
*大腿骨頭の最上部に小さな窪みがありこの地点(寛骨臼)
を起始部した靭帯を大腿骨頭靭帯と呼ぶ。極度の伸展等
でも骨頭関節窩から脱落せず固定が保持される。
同じ球関節でも肩関節とは、はるかに異なる形状を整え
た、この関節は強靭に構築されている。
※②腸骨大腿靭帯
股関節の関節包の表面で腸骨と大腿骨との間に張る靭帯で
股関節の前方、と上部を補強する靭帯で靭帯線維がY状に
張り合わされている為この名称がある。
※③恥骨大腿靭帯
股関節関節包の表面を覆う靭帯で位置としては下部を補強
する靭帯である。
※④坐骨大腿靭帯
当該の関節包の表面に張る靭帯で坐骨と大腿骨間に張って
いて股関節の直下を補強する。
※骨膜の骨学的意義
骨膜は不意の骨折時の修復要素の役割を担い緊急対
応前の骨膜の存在はその意義が大きい。
成人、高齢者ては大腿骨頭の血管退化は避けがたく
大腿頸部の骨折では骨頭壊死を招きやすい。
※膝関節
膝関節は大腿の下端にある外側顆、内側顆と脛骨上縁
の内側顆・外側顆がそれぞれ対峙して構築されている。
機能的には蝶番関節的要素のある顆状関節との2者を
合同したような関節とも言われる。
※膝蓋骨---大腿骨下端の前部に位置し膝関節関節面と
協同するように内面(関節面)は凸部は無く
滑走に対応した形状になっている。
膝関節の靭帯
※膝十字靭帯---脛骨上面の顆間隆起と大腿骨の間に張る
靭帯が2本あり前十字靭帯、後十字靭帯
からなり、関節の不意の動揺を防いで
膝関節の安定に寄与する。
※内側側副靭帯-大腿骨内側上顆と脛骨の内側縁を保護す
る靭帯で膝関包が肥厚して発達した靭帯
で、膝関節の安定に作用する。
※外側側副靭帯-大腿骨外側上顆と腓骨頭との間に張る靭帯で
目視が可能で膝関節の後外側で触知もできる。
この靭帯は性状が本来の靭帯で内側側副靭帯
のそれと成り立ちが違うため整形外科的な臨
床例も少ない。
※膝蓋靭帯--この腱は大腿4頭筋の停止腱の一部で膝蓋骨
と脛骨の間を結ぶ靭帯で膝蓋骨の安定で膝に関
連する安定の一部を担っている。
※膝蓋下脂肪体--膝関節腔の中に滑膜に被膜された脂肪体
が骨と骨の間を満たしている。
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