解剖学ノート

解剖学ノートのミニコミ版

国試基本  距腿関節など(下腿の連結)

2016-03-08 18:12:37 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

 下腿の連結(脛骨と腓骨)

脛腓関節とは

※脛骨の右上端部と腓骨頭との間で関節を構成している平面関節

 である。

※※平面関節とは双方の対立面(関節を構築する面)がほぼ平面

  僅かな滑走機能しか持ち合わせていないためこの呼称がある。

※※下腿骨間膜とは

  脛骨と腓骨が相対する面に双方の骨間膜同志が連結

  し合っている膜状で強靭な結合組織で作られている。

※※脛腓靭帯結合とは--

  脛骨にある腓骨切痕には腓骨の下端がはまり込むよ

  うな形状を呈していて、これだけでも関節として機

  能するかのようであるが関節は構成せず遠位端で前

  骨間膜や後脛腓靭帯などで固定されている。

  ※下腿の下端外側は外果で同じく下端内側は内果である。 

 


 距腿関節の学習

別名足関節ともよばれ脛骨と腓骨下端との間に関節構造

持った下面の関節窩と距骨(足根骨)上面との間に作られ

る関節で蝶番関節型のらせん状に構成される関節である。

距骨の最上部が滑車切痕でこの切痕部が骨頭になる。

※※運動は屈伸運動で底屈(屈曲)と背屈である。

※※三角靭帯は内側靭帯との別名もあるが呼称の様に

 脛骨と舟状骨間の部分と脛骨と距骨間の部分、

 脛骨と踵骨との間の部分で脛骨を中心にした

  地点に三角状の靭帯を強靭に構築内反位防

  に対応している。

※※足関節の捻挫は過度の力学的内反が原因とする

  もので三角靭帯は足関節保護に対応している。

※①距骨下関節

 踵骨の上部に距骨が重なった形で作られる関節で

 踵骨の上下運動に直接関与する関節で可動性(す

 べり運動)が多用される関節である。

※②距踵舟関節

 距骨の下面は踵骨と舟状骨が定位置でそれぞれが

 連結し、3骨の間は複関節になっている。この関節

 の下部にある距骨下関節は底面に張る骨間距踵靭帯

 で隔てられている。

※③踵立方関節

 踵骨と立方骨との関節で①不完全な鞍関節の形を呈してい

 て、この関節は単独の関節腔を有し②の距舟踵関節から独

 立して関節を営んでいる。

※機能的には位置関係が①距舟踵関節と②踵立方関節と並ん

 でいるので、これを横足根関節(ショパール関節)と呼称する。

※底側足根靭帯など

 足底にはショパール関節を跨ぐ形で強靭な靭帯数本が足底

 を形成していて、底側足根靭帯 となり足底のアーチを形成

 する。別名は足弓と呼ばれる。

※底側足根靭帯は---

底側踵舟靭帯 、長足底靭帯、底側踵立方靭帯で構成。

 


※ 足弓※※(大小の足根骨と5本の中足骨が主体)

 (踵骨)、(距骨・立方骨・舟状骨)、(内・中・外の3楔状骨)

 と中足骨5本が交互に靭帯を張り巡らせて構築されていているた

 めに体重負荷に対応するクッションの役割を整え高所からの着

 地、(スポーツ)行(競技)通常の(生活手段の歩行)に至るま

 でこの足弓のクッションに支えられている。

※構築と形状

 まず構築を文例にすると踵骨の前縁部の強靭な靭帯はと総称され

 るが、詳細は底側踵舟靭帯、長足底靭帯、底側踵立方靭

 帯が全アーチの主流になる。特に※載距突起と舟状骨骨底とを結

 ぶ底側踵舟靭帯は強伸展されてもバネ性の収縮が衰えず 反復性が

 強靭でスプリング靭帯の別名が冠せられている。

※足根中足関節

この関節は遠位の足根骨と中足骨頭の関節で目視による観察は不能

のため詳細に記述すると内側楔状骨、中間楔状骨、外側楔

状骨が第1から第3の中足骨頭と関節を作り、立方骨が4と5の中足

骨頭と関節を持ち合計5個のかんせつを構築している。

※中足指節関節(英訳名はPIP関節)

この関節は中足骨頭と基底骨底しの間に営まれる関節で5本の中足

骨頭は深横中足靭帯で強靭に定位置に固定され手の親指に相当する

第1趾骨は地面を強く蹴る大型の関節構造で突出した形である。

※足趾の関節 

中節骨頭と末節骨底が作る関節で蝶番関節の構造になっている。

運動は屈伸運動を行う。遠位指節間関節で(DIP関節)の英訳名

でも医療、介護現場では英訳名が定着している。

※ステッドマン医学大辞典  ※解剖学ノート編集委員会蔵書


 

 

 

 

 

 


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