自由下肢の構成
※①大腿骨、②膝蓋骨、③脛骨、④腓骨、⑤足根骨、
⑥趾骨、
※以上①--から⑥までの骨によって構成。
※大腿骨、
①大腿骨は人体で単独では最長、最大の管状骨である。
②最上部の 球状の部分が大腿骨頭で股関節の寛骨臼との
間に股関節を形成する。
③大転子と骨頭間を大腿頸と呼称し骨折好発部位でもある。
④大転子と小転子の間には前側が転子間線と呼ぶ小結節が
あり、後側が隆起のやや大きい転子間稜がある。
⑤転子間稜の下方には大殿筋が停止する殿筋粗面がある。
⑥骨幹は大腿骨体とよばれ、かなり円形を呈した管状である。
⑦大腿骨の後面を観察すると中央部に粗い小さい粗面を縦
長に展開する。この線を大腿骨粗線と呼ぶ。
⑧この粗線をよく観察すると縦軸に内側と外側に筋の停止
部が確認できる。内側を内側唇 、外側を外側唇 と呼ぶ。
⑨大腿骨の下端は関節構成部が大きく肥厚して左右に突出
した部分を内側を内側上顆、外側を外側上顆とよぶ。
⑩外側上顆、外側上顆は膝関節の形を整えてているが両者
の下端が外側顆と内側顆をつくり、この2者が脛骨上面
の関節面とで関節し、膝蓋骨を動員して膝関節を完成さ
せている。
※※脛骨と腓骨の学習
⑪脛骨の下端は内果が隆起して「内くるぶし」を作る。
⑫腓骨は脛骨の外側に位置し上端は脛腓靭帯を介して脛腓
関節をつくり、下端は脛骨との間に下脛腓関節をつくる。
⑬腓骨の太さは脛骨と比較するとかなり細くなるが、腓骨
は前脛骨筋、長腓骨筋などの走行によって触知は可能だ
が目視は不能に近い。(足部の背屈で目視・触知可能)
⑭腓骨、脛骨2者の下端は足根骨との関節(距腿関節)を形
成し力学的には全体重から足部の重量を差し引いたほぼ
体重に近い負荷重力を負おうことになる。
足の骨
※脛骨と腓骨、それに距骨の3骨が足関節(距腿関節)を保持
し、この関節から先の骨の構築は距腿関節から伝導する重
力は踵骨また他の足根骨や趾骨に分散させていて、歩行や
走行、跳躍、を基本に多種多様な歩行態勢を瞬時の決断に
基ずき行わせている。
足根骨
①踵骨、②距骨、③舟状骨、④内側楔状骨、⑤中間楔状骨,
⑥外側楔状骨、⑦立方骨。合計7個。
※※距骨と距腿関節
距骨の最上面の距骨滑車は脛骨と腓骨の最下端の関節面と
で距腿関節を構築するが距舟関節、踵骨との距踵関節など
複雑に足根骨間関節が交差している。
※※足根骨の近位骨は---距骨と踵骨の2骨である。
※※足根骨の遠位骨は---①舟状骨、②内側楔状骨、③中
間楔状骨、④外側楔状骨、⑤立方骨。
※※足の趾骨、
中足骨5本、基節骨5本、中節骨4本、末節骨5本。
※※趾骨1本全体の観察とそれぞれの呼称。
①近位端は「底」・中間は「体」遠位端は〔頭〕とよぶ。
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