※下肢帯の構成
①下肢または下肢帯の骨は股関節を介して下肢帯が
下肢と連結している。
②股関節より上の領域を下肢帯と呼称される。
③股関節より下部を自由下肢と呼ぶ。
④片側8種、31個の骨で成り立っている。
⑤下肢帯は--寛骨1個
⑥自由下肢--大腿骨-1個、膝蓋骨-1個、脛骨-1個
腓骨-1個、足根骨-7個、中足骨-5個、足趾-14個。
寛骨の学習
※寛骨は人体中最も大きい扁平骨で骨盤の左右を形成し
思春期までは腸骨、坐骨、恥骨は軟骨で境界(分界)を
もって分かれているが成人に達する頃にY字軟骨が骨
化して軟骨結合が完成する。
① 腸骨
成長で骨化が完了した寛骨の最上部の かなりの面積を
有し形状は扇状である。
※腸骨窩--腸骨前側の多くの部分を占めている。
※腸骨稜--腸骨の最上部で外側縁をなし、体表からも目
視でき、計測線としても重要である。
※上前腸骨棘--腸骨稜の最前端で計測点として重要項目。
※上後腸骨棘--腸骨稜の最後部の端にあり計測点で重要。
坐骨の学習
坐骨は
※寛骨上部が腸骨が占めていて全体から観察すると寛骨
下部にL字型で位置する。
※坐骨結節は寛骨全体でみると最も低位に位置し人類が
座位をとる場合はこの坐骨結節が最も床に接地する。
※坐骨結節の上部には坐骨を形成する大小の坐骨切痕が
くねった曲線を呈していて、最も後方に突出している
箇所が※※坐骨棘である。さらに近くにある仙骨、尾
骨との間に仙棘靭帯を張り、仙結節靭帯と共に大坐骨
孔、小坐骨孔を形成する。
恥骨の学習
※恥骨は寛骨全体から位置的な説明をすると前方の下部
となる。性器を恥骨結合の前方と規定すると恥骨結合
の両翼が恥骨上枝となり、恥骨結合の左右を下方に枝
を伸ばした部位が恥骨下枝となる。
上前腸骨棘との関連では鼠径靭帯が同側の恥骨結合の
周辺に停止している。
骨盤の学習「骨盤の形成と機能」
※骨盤は①左右の寛骨と仙骨・尾骨で構成される。
※前方では左右の寛骨は恥骨同士が恥骨結合して形成。
※後部では仙骨の耳状面と腸骨の耳状面が関節して仙
腸関節を構成する。
※骨盤は仙腸関節のほか仙腸靭帯、仙棘靭帯、仙結節
靭帯などで強靭に連結している。
※①骨盤上口の前後径は恥骨上縁から岬角までの計測値。
※②産科結合線--岬角から恥骨の内縁まで計測値。
※③対角結合線--岬角から恥骨下縁までの計測値。
※④骨盤前後径--骨盤下口の前後径。
※ステッドマン医学大辞典、解剖学ノート編集委員会資料
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