解剖学ノート

解剖学ノートのミニコミ版

国試基本  骨格系--骨の性状

2016-03-07 09:27:17 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

※頭蓋骨、

※全身の骨数--210個---205個、(平均数 206個)とされる。

※骨の分類---長骨、短骨、扁平骨、含気骨、不規則骨

 の5種類である。以下に解説。

①長骨には次の名称を持つ骨がある。

 ※イ--大腿骨、ロ--脛骨、 ハ--腓骨、二--上腕骨、ホ--尺骨

  ホ--橈骨

②短骨は次の名称をもつ。+9

 ※イ--手根骨、ロ--足根骨

③扁平骨にはつぎの骨があげられる。

 ※頭蓋冠を構成する--イ--前頭骨、ロ--後頭骨 ハ--側頭骨

           二--頭頂骨、ホ--胸骨、へ--肩甲骨

           ト--腸骨、 チ--肋骨。など

④含気骨には次の骨が分類される。(骨自体が空気を蓄える)

 ※--前頭骨、--上顎骨、ハ--篩骨、--蝶形骨など

 ※上顎洞は上顎体の中の最大の副鼻腔とされる。

⑤不規則骨--形状が個々に全く異なる為にここに分類される。

 ※イ--椎骨、ロ--上顎骨、ハ--顔面頭蓋、二--下顎骨

   ホ--頬骨

⑥種子骨--膝関節を構成する膝蓋骨は種子骨の代表的

 骨である。


 

骨連結の学習

※骨単独の1個では機能は全くゼロであるが他の骨の連結を

 成立させて初めてその機能を発揮できる。

 

 骨結合の様に結合状態で個体をなし生理的機能を果たす骨

 以外は骨の連結部で屈伸、回外、回内、回旋などを行なえ

 るのが骨連結の正常な機能といえる。


 

線維性連結

①※靭帯結合--強靭な線維性結合組織による結合で広く膜状

  を呈した結合には*脛腓靭帯結合と前腕骨間膜がある。

②※縫合--板状、一部冠状の骨間の結合で多くの膠原線維束

  が対面する骨の結合を保持させる。

③※釘植--歯根の表面と歯槽骨との連結では結合組織性の歯

  根膜2者の結合を完成させる。


 

軟骨性の結合

軟骨結合--硝子軟骨によって結合を整えているが寛骨の結

 合が成長期には必ずあり、思春期以降に終了する。

線維性軟骨結合

※恥骨結合と脊柱の椎体間結合は密性結合組織の中に軟骨質

 が混合する線維軟骨で構成されている。

滑膜性の連結

※通常よく観察できる関節のことで①関節窩と②関節頭を有

 する2つの骨が所定の位置に収まり滑膜を緩衝として利用し

 あいながら骨の連結を営む。

※※滑膜とは--関節腔の内面に沿って存在する結合組織性の

  構造を持つ強靭な膜で骨の内面を広く覆っている。

※※滑液はこの結合組織膜で産生され泌度に対応して分泌さ

  れる。


 

関節の学習

※人間が運動する場合の大部分は1個、または2個以上の関節

 の作動により収縮や伸展を行い筋活動を行っている。

 また、多くの骨が必ず骨頭(関節凸部)と関節窩[関節凹部]を

 もち作動させる目的に沿って関節活動を営んでいる

※蝶番関節または車軸関節

 上記2つの関節は骨が特定の1軸のみを動かす1軸性関節

 である。

※楕円関節の様に直に交わる2軸を持つて関節運動を営む。

※多軸性関節は球関節の様に運動軸か3軸以上ある関節さす。

半関節は仙腸関節の様に可動性はほとんどない関節を指す。


 

 関節の種類

※球関節--球関節には肩関節、股関節の2点があるが

 肩関節の性状は凹部が浅い構造になっているが肩関節

 の方で凸部は大きな球状で可動性を重視した作りを呈

 ている。の股関節は凹部は極めて深く大腿骨頭の大半

 が関節窩にはまり込む性状で強靭な関節であるが動性

 は肩関節に及ばない


 

※蝶番関節

関節の性状として蝶番の形を作っていて1軸のみを軸に作動

する構造になっている。

※※腕尺関節や指骨と指骨を連結する指節間関節が相当する。

※※平面関節--椎骨の様に関節面に窩と頭を持たない平面

       あって関節運動は横滑りに椎間板が対応して

       て強弱を吸収し連結に関与する靭帯によって

       平衡を保持している。

※※鞍関節----互いに対向する面が馬の背上にある鞍に例えて

       この呼称がある。2軸のみの運動が特性である。

※※顆状関節--他の関節と異なって関節窩が浅く、関節頭と並

       ぶように位置し、靭帯はこの関節の運動を強く

       制限している。

※※車軸関節--上橈尺関節がこの例に適合する関節で回転軸が

       橈骨頭で関節窩は尺骨体上部に移動性を確保

       れた面積を有している。

※※楕円関節--関節頭が楕円形を呈していて長軸と短軸を回転

       軸とする2軸性で回旋は出来ない。

      ※参考文献 ステッドマン医学大辞典、資料-解剖学ノート編集委員会蔵

 

 

 


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