※頭蓋骨、
※全身の骨数--210個---205個、(平均数 206個)とされる。
※骨の分類---①長骨、②短骨、③扁平骨、④含気骨、⑤不規則骨
の5種類である。以下に解説。
①長骨には次の名称を持つ骨がある。
※イ--大腿骨、ロ--脛骨、 ハ--腓骨、二--上腕骨、ホ--尺骨、
ホ--橈骨。
②短骨は次の名称をもつ。+9
※イ--手根骨、ロ--足根骨。
③扁平骨にはつぎの骨があげられる。
※頭蓋冠を構成する--イ--前頭骨、ロ--後頭骨 ハ--側頭骨、
二--頭頂骨、ホ--胸骨、へ--肩甲骨。
ト--腸骨、 チ--肋骨。など
④含気骨には次の骨が分類される。(骨自体が空気を蓄える)
※イ--前頭骨、ロ--上顎骨、ハ--篩骨、二--蝶形骨など
※上顎洞は上顎体の中の最大の副鼻腔とされる。
⑤不規則骨--形状が個々に全く異なる為にここに分類される。
※イ--椎骨、ロ--上顎骨、ハ--顔面頭蓋、二--下顎骨、
ホ--頬骨。
⑥種子骨--膝関節を構成する膝蓋骨は種子骨の代表的な
骨である。
骨連結の学習
※骨単独の1個では機能は全くゼロであるが他の骨の連結を
成立させて初めてその機能を発揮できる。
骨結合の様に結合状態で個体をなし生理的機能を果たす骨
以外は骨の連結部で屈伸、回外、回内、回旋などを行なえ
るのが骨連結の正常な機能といえる。
線維性連結
①※靭帯結合--強靭な線維性結合組織による結合で広く膜状
を呈した結合には*脛腓靭帯結合と前腕骨間膜がある。
②※縫合--板状、一部冠状の骨間の結合で多くの膠原線維束
が対面する骨の結合を保持させる。
③※釘植--歯根の表面と歯槽骨との連結では結合組織性の歯
根膜が2者の結合を完成させる。
軟骨性の結合
※軟骨結合--硝子軟骨によって結合を整えているが寛骨の結
合が成長期には必ずあり、思春期以降に終了する。
線維性軟骨結合
※恥骨結合と脊柱の椎体間結合は密性結合組織の中に軟骨質
が混合する線維軟骨で構成されている。
滑膜性の連結
※通常よく観察できる関節のことで①関節窩と②関節頭を有
する2つの骨が所定の位置に収まり滑膜を緩衝として利用し
あいながら骨の連結を営む。
※※滑膜とは--関節腔の内面に沿って存在する結合組織性の
構造を持つ強靭な膜で骨の内面を広く覆っている。
※※滑液はこの結合組織膜で産生され泌度に対応して分泌さ
れる。
関節の学習
※人間が運動する場合の大部分は1個、または2個以上の関節
の作動により収縮や伸展を行い筋活動を行っている。
また、多くの骨が必ず骨頭(関節凸部)と関節窩[関節凹部]を
もち作動させる目的に沿って関節活動を営んでいる。
※蝶番関節または車軸関節
上記2つの関節は骨が特定の1軸のみを動かす1軸性関節で
である。
※楕円関節の様に直に交わる2軸を持つて関節運動を営む。
※多軸性関節は球関節の様に運動軸か3軸以上ある関節さす。
※半関節は仙腸関節の様に可動性はほとんどない関節を指す。
関節の種類
※球関節--球関節には①肩関節、②股関節の2点があるが
肩関節の性状は凹部が浅い構造になっているが肩関節頭
の方で凸部は大きな球状で可動性を重視した作りを呈し
ている。②の股関節は凹部は極めて深く大腿骨頭の大半
が関節窩にはまり込む性状で強靭な関節であるが可動性で
は肩関節に及ばない。
※蝶番関節。
関節の性状として蝶番の形を作っていて1軸のみを軸に作動
する構造になっている。
※※腕尺関節や指骨と指骨を連結する指節間関節が相当する。
※※平面関節--椎骨の様に関節面に窩と頭を持たない平面で
あって関節運動は横滑りに椎間板が対応して
て強弱を吸収し連結に関与する靭帯によって
平衡を保持している。
※※鞍関節----互いに対向する面が馬の背上にある鞍に例えて
この呼称がある。2軸のみの運動が特性である。
※※顆状関節--他の関節と異なって関節窩が浅く、関節頭と並
ぶように位置し、靭帯はこの関節の運動を強く
制限している。
※※車軸関節--上橈尺関節がこの例に適合する関節で回転軸が
橈骨頭で関節窩は尺骨体上部に移動性を確保さ
れた面積を有している。
※※楕円関節--関節頭が楕円形を呈していて長軸と短軸を回転
軸とする2軸性で回旋は出来ない。
※参考文献 ステッドマン医学大辞典、資料-解剖学ノート編集委員会蔵
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