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解剖学ノート

解剖学ノートのミニコミ版

国試基本   心臓の学習

2016-03-20 16:27:10 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

心臓の位置「胸郭内の位置と形状」

1 位置---胸腔内で左右の肺の中間で縦隔の中くらいの位置あって心嚢

  呼ばれる袋状の中の心膜腔に収まる。心嚢を作る膜を「心膜」という。

※※心尖部は左の第5肋間の下と鎖骨中線の交差する点になる。

2 心臓の全体像は円錐を逆さまにした形で上部の大血管の出入り口がある

  部分を心底とよぶ。下部は徐除に細くなり、心尖と呼ばれる。

3 心膜

 線維性心膜とは縦隔にある臓器間を埋める線維性結合組織の一部が心嚢の

 一部を覆ったものである。

※※漿膜性心膜には①壁側板と②臓側板の2種があり、両者の間隙の部位が 

  心膜腔である。


 

心臓の壁の構造(縦割りにして観察)

ほぼ縦半分にした心臓を標本にして膜の部分を見ると内側から

①心内膜、② 心筋層が(部厚い) ③心外膜の3部からなる。

①は心臓の内膜を覆っていて単層扁平上皮と併せて薄い結合組織層の膜

 によるもので、そのまま出入りする血管の内膜に接続移行する。

②は心筋層そのもので心臓主体の筋板を形成する。※心房では筋層が薄

 く、心室の心筋線維は心臓内腔を輪状(ラセン)に走行し構造では横紋

 を有し逞しい作りをしている。

③心外膜

 心臓の表面をぴったりと、覆う漿膜と、これを補佐するで結合組織から

 なり臓側板としての役割を担う。


 

心房と心室

心臓は上後方部の心房部分と下前方部の心室部分とに大きく分けられる。

心房は静脈血の流入する部分の壁は薄い構造になっている。これは①動

脈血はポンプ圧で血流を加増させるのに比べ静脈弁の僅かな血流圧しか

持ち合わせていない為である。

※※冠状溝---心室と心房の境界※※

イ、①静脈の流入する右心系と②動脈血の流入する左心系とに大別し、

  更二分別すると2心房(右心房と左心房)と2心室(右心室と左心室)

  になる。

ロ、右心房には①上大静脈と②下大静脈か注ぎ、更に③心臓自身の静脈も

  開口している。

ハ、右心室からは肺循環の肺動脈が


国試基本   循環器の学習 「血管系」

2016-03-20 10:36:51 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

循環器の学習  「血管系」

「体循環のあらまし」(別名--大循環)

①心臓の拍動によって送り出される血液を動脈血と呼ぶ、色調は鮮紅色を呈しさらに大動

 脈を先に進み各器官に至り毛細血管で細胞に物資[酸素と栄養]を届ける。ここまでが動

 脈系と呼ばれる。

②栄養分を与え終えた血液は色調は紫色とどす黒さを帯びたものになり、同じく毛細血管

 を起点に静脈系(細静脈)へと変わり、心臓に向かって下行、あるいは上行し栄養と酸素

 を受けるために上大静脈、下大静脈を経て右心房に注ぐ。①と②の行程を体循環と呼ぶ。


 

 体循環を終了した静脈血は  a.肺循環へと進む。(小循環)

※体循環を終えた静脈血は下大静脈と上大静脈の2本に集められ双方とも右心房に流入する。

※帰還した静脈血は直ちに肺循環に入り、①肺動脈を経て肺に至ってガス交換をうけたのち

 ②肺静脈を経て左心房に送られる。③体循環のため右心室に入る。

※肺動脈には身体中を駆け巡ってきた静脈血が流れ。

※肺静脈にはガス交換を終えた動脈血が流れる。

※左心室は大動脈に血液を循環させる(大循環)させるポンプとして機能を果たす。

 


 

 血管の成り立ち(構造) 3層で成り立っている。

※動脈の血管

①内層---単層扁平上皮、②中層---輪層の弾性繊維で、③外層は線維性結合組織になっている。

 血管は静脈管、動脈管ともに外、中、外の3層構造であるが静脈管は中層の平滑筋と弾性線維

 が特徴である。

※静脈の血管の特徴

※静脈の血管は動脈と比較すると---

 ①中膜が特に薄い形状で、柔軟性に優れているが、血液を流す力主に求心性にに乏しく、また

  貯留し易く内膜が襞状になり、その部分に血液が貯留しやすくかつ逆流も起こりやすいが、

  この逆流防止する機能もあることから静脈弁と呼ばれている。

 

  洞様毛細血管とは

※※通常の毛細血管よりも太い形状をしていて径も太、不規則な壁は内皮細胞で透過性に優れ

  ていて組織液を補給する。

 


※毛細血管

毛細血管の壁は①単層扁平上皮の内皮細胞で作られていて、内皮細胞を基底膜が膜状に張り、

弾性線維や平滑筋は決除している。

②毛細血管を流れる血液と周辺の組織の間で内皮細胞を介してガス交換と、栄養の供給を受

 け、毛細血管を浸透して組織液となって周辺を栄養する。

 


 ※吻合 「血管同士が相互に連絡し合う関係」

吻合は正常な血管が何らかの事由が発生しその先の組織に血流が阻止された事態の際に当該

の部分に他の(同系列同志)血管が血流を確保する状態をいう。

この代償関係を確保したのが側副循環路と呼ぶ。


 

門脈 

①体循環では動脈、毛細血管、

静脈という通常の循環をたどるものと、②毛細血管を出てから再び毛細血管網を形成したのち

(a)静脈に注ぐ流れが存在する。これを門脈と呼ぶ。

※※腎糸球体の循環

  腎動脈の循環でイ動脈---毛細血管---静脈①毛細血管---静脈という例外的な循環がある。 


 

 

 

 

 

 

 

 


国試基本  筋組織・白筋・赤筋・心筋線維、

2016-03-15 15:13:00 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

筋組織の学習  

筋組織とは収縮した筋がその収縮能力が限界に達し反発で大きく伸展する、その

伸縮が筋活動の正常な働きといえる。

この筋組織に属する細胞は細く長いので筋繊維とも呼ばれる。この筋繊維は筋の長

さに応じ①筋原線維を内包する。

この筋原線維は②アクチンとミオシンと呼ばれる細い線維(フィラメント)の集合体

である。※細線維に規則性配列の横紋の有無が確認できれば横紋筋と滑筋に分別

される。④横紋筋のうち骨格に起始停止を有して活動できるものを⑤骨格筋、また

⑥心臓にの構成に参加するものを心筋として区別される。

更に骨格筋はその伸縮は当該の動作は個人意思に従うことから随意筋と称される。


 

筋組織の学習  「平滑筋」

平滑筋は、①大腸・小腸などの管状の器官や②膀胱や子宮のような袋型をした臓腑の壁を

つくり、③また血管も同類でありこれらの一群の臓腑の働きに適した筋繊維であることから

④内臓筋と称される。

平滑筋は自律神経に支配されていて、⑤意思には全く反応が不可能のため不随意筋となる。

平滑筋の線維は中心部に核を持ち更に太く、両端は細く紡錘形を呈する。その長さは⑥血管

壁では20㍈、⑦妊娠子宮では0.5mm、⑧腸管壁では0.2mmと各器官によって大きく異なる。

また眼球に作用する⑨瞳孔括約筋、毛様体筋も平滑筋の種類である。


 筋組織  「骨格筋」

手足を自由に動かし、物を運搬したりの日常の動作の数々は骨格筋によって①自分の意志通

に動作する。これらの骨格筋は骨の2か所以上に必ず起始・停止を必ず持っていて筋の収縮

や伸展を動作の起点とし、目的に沿った動作を完了する。

筋は全体が※筋膜に包まれていて、骨格筋は①直径が10--100㍈で全長は長いもので10センチ

を超えるものもある。筋繊維は②円柱状で多数の核があり、筋芽細胞が癒合した多核細胞でも

ある。また起始部から停止部まで1本の筋繊維を持ち合わせた個体も報告されている。


 筋原線維

筋原線維の定義

筋原線維、筋細線維は(骨格筋または心筋線維に発生する細い縦走線維が規則的に重なっていて

多くは超顕微鏡的の薄さと微細な筋のフィラメントで構成されている)

※筋繊維の内部を満たす筋原線維は①A帯(暗く見える)と明るくみえる②I帯が交互に羅列し横

 紋が形成される。③細いフィラメントと太いフィラメント規則的な配列を示している。

 ④細いフィラメントはアクチンと称される蛋白で出来ていて、⑤太いフィラメントはミオシ

  ンで生成されている。

 ⑥A帯の正中部にアクチンフィラメントの欠落している部分があり、ここをH帯と区別する。

 ⑦明るいI帯の一部に明瞭な線が確認され、これをZ帯と呼んでいる。

  参考文献※ステッドマン医学大辞典・  ※ 医・歯・薬出版「解剖学


 白筋と赤筋  

骨格筋は白筋と赤筋に分類される。

白筋は急速に収縮するが持続力に乏しく長く収縮を維持できない。一方の赤筋は収縮は緩慢で

あるが長時間収縮を持続させることができる。すべての骨格筋は白筋・赤筋とで構成され、そ

の混成割合を変えることによって、筋の働きに適した持続時間を得ることが可能でもある。

赤筋は脊柱起立筋の様に長時間活動などに適していて、腓腹筋のように短時間で結果を生み出

す活動には適していて、それぞれに特性が用意されている。


 

心筋 

この筋肉は心臓本体を活動拠点にしていて、骨格筋と同じく横紋筋を有している。その活動は

自律神経に支配されていて、意識的にその筋活動のコントロールは不能である。心筋線維は円

柱状で伸びているが、介在板によって仕切られ多数の単核細胞の連鎖からなり、横紋筋(骨間筋)

とは成立を異にする。中央には核を持ち合わせている。

介在板には細胞同士を接着するデスモソース発達し、ギャップ結合し情報伝達が容易で、心筋細

胞は一致して連続収縮を行なえる。

一定の場所を走行する特殊化された心筋線維は伝導刺激系を形成し、心筋内に収縮情報の伝達

に当たる。

※医・歯・薬出版「解剖学」 ※ステッドマン医学大辞典・※解剖学ノート編集委員会蔵書


 


国試基本  骨の発生と成長・血液「リンパ球など」

2016-03-14 14:32:39 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

※骨の発生とその成長「骨の発生には次の骨学理論が通説であるが①軟骨内骨化と②膜内骨化

 の2通りの様式がある。

 1「軟骨内骨化」

 人体の大半の骨は「軟骨内骨化」が最初につくられ、この過程は①軟骨で骨の原型が作られ

 ②つぎに骨の原型になる骨幹部に相当する軟骨膜の細胞が③「骨芽細胞」に変わり、内側に向

  かって骨化作業をはじめる。その結果骨の鞘が完成し、鞘に囲まれた中央部の軟骨は変性・ 

  膨化し、石灰化を経て、④一次骨化点となり、ここに骨髄からの血管が繁茂し⑤原始骨髄が

  形成される。前後して骨端の軟骨は変性・骨化が進み⑥二次点が生じ骨端軟骨として思春期

  を迎え下垂体前葉のからの成長ホルモン分泌が減少するまで、生後から軟骨の分裂増殖をつ

  づけてきた骨化は終わり、⑦置換骨となって終わりを迎える。


 

 2 「膜内骨化」

  骨の中心部では骨の膜内骨化が進み、①外側から骨質が付加されて骨自体の直径が太くなる。

  また②頭蓋骨のなどは骨も膜内骨化でつくられ脳や臓器を外部から守ることから、付加骨(被

  蓋骨)となずけられている。


※※ 関節の学習

関節では骨と骨が関節腔で相対し連結をもって可動を確保する。①2個の骨の骨膜は相互に関節

の構成に参加して、関節包をつくる。②関節包の内部は滑液で満たされる。

1・関節軟骨

 関節内では骨表面は①薄い軟骨膜でつくられこれが関節軟骨である。この軟骨は②硝子軟骨で

 あるが軟骨膜を持たず③直接滑液の恩恵に浴する。

 ④浅層の形成は軟骨細胞は扁平で膠原繊維は垂直に骨質に結ぶ。


※※関節包の学習

 強靭な膠原線維で構築される関節包は①線維膜と②疎性結合組織の滑膜とでつくられる。

※滑膜細胞にはA型とB型が存在し③A型細胞は活発な食作用を示し関節腔内の組織の断片などの除

 去を行う。

※B型細胞は線維芽細胞で滑液の分泌を主作業とし、滑膜細胞の近くでは毛細血管が発達し、たんぱく

 質や糖質の能率的な交換が行われ、滑液との新陳代謝を行い関節軟骨に栄養の補給を行う。


 

※※関節の異常

イ、脱臼の定義

①ある器官またはある部位から転位すること、②骨同志の正常な位置関係がが障害され平常な活動

 が不能になった状態。③脱臼の方向はかんせつを形成する遠位側骨の位置によって決められる。

ロ、捻挫の定義

①、「足を挫く」は典型的な捻挫で当該関節の靭帯が不可抗力的に過伸展しすぎた結果生じる。

  「突き指」同じく強い外力が局所に加わり、一部が断裂に近い状態に過伸展、過屈曲に陥った状態。


※血液とリンパ球、

※血液の細胞要素は①血球で、②基質に該当するのが血漿である。

①血球の99%は赤血球が占め、②残った1%が白血球と血小板の割合になっている。

※赤血球

赤血球は①血液1㍈(mm³)中に500万個、(②女子は450万個)か含まれ、③直径は7㍈

 の円盤状で③中央にへこみがある。※赤血球には無核である。

④赤血球の主作業は酸素で運搬はヘモグロビンによって行われる。


 

※白血球

白血球は無色であるが核を有していてサイズは赤血球より、やや大きい、形状は

円形であり、①アメーバー運動をしながら血管膜を通過し、かつ出入りもする。

②1㍈ℓ中4000-9000個を含有する。更に白血球には③好酸球・好塩基球・

好中球・リンパ球・単球の5種類のがあり、④最大群は好中球で、次にリンパ球

が続く、外部から病原菌が侵入すると好中球が大量に攻撃に参加し分解処理を行

なう。感染症に侵されると白血球が増加するのはこのためである。

⑤リンパ球は免疫を担当する。⑥単球は旺盛な食作用をもち、血管の外部に出て

て大食細胞(マクロハージ)として活動する。


 

※血小板

血小板は直径が①2--3㍈の小型の円盤状の小体で骨髄にある巨核球と呼ばれる細胞

核が何らかの事由で細かくちぎられて出来たもので②血液1㍈ℓ中に25万個から40

万個あり、血管の損傷、組織の欠損時に当該部に血栓ををつくり、損傷個所を修

復するとともに血液を凝固させる。


 

※ 血漿

血漿には血漿タンパクが8%含まれ、全身へのタンパク質の供給・補給を行い、血液

凝固などに関与する。


 

※ 医・歯・薬出版刊「解剖学」   解剖学ノート「骨学編」

※ ステッドマン医学大辞典   解剖学ノート編集委員会蔵書

 


国試基本  軟骨組織・骨組織

2016-03-14 09:19:40 | 解剖学ノート全編集版「筋骨編」

軟骨組織の学習

主に人体においては関節部に多用され①軟骨細胞と、②軟骨基質があげられるが、基本的

には分類上線維性結合組織で軟骨として完成するまでに、一定の特殊化したものと考えら

れる。③軟骨の表面は密性結合組織の周囲を包まれ、深部では膠原繊維の間隙を埋める。

コンドロイチン硫酸の含有量が増加し、軟骨特有の弾力性が付いてくる。軟骨は軟骨基質

種類により①硝子軟骨・②弾性軟骨・③線維軟骨に分類される。

①この硝子軟骨はその基質の中の膠原繊維を蓄え、コンドロイチンによって半透明の色調

 を呈し関節軟骨、肋軟骨、気管軟骨がその例である。


 

②弾性軟骨

 骨の基質を構成する軟骨は弾性繊維が30%も含み、特に弾力性に富んでいる。透明性

 に優れていて淡黄色に帯び、耳介軟骨や鼻軟骨に多く分布する。


 

③線維軟骨

 膠原繊維が大量に癒合したような形で束を作っり、束を作った線維間に軟骨細胞が接着を 

 強化している。軟骨の中でも最も強靭であるとされる。

 イ・椎間円板・ ロ・骨盤の恥骨結合、ハ・膝関節の半月板などにみられる。


骨組織 

骨組織は①骨細胞と ②骨基質とで構成される。

イ・骨の細胞--骨組織として1度構築された骨体でも破骨細胞によって内部破骨が生じ、つねに

  改築が実施されている。この組織には、1・骨芽細胞、2・骨細胞、3・破骨細胞の3つの活

  動体が常に基質のモデリングを行っている。

ロ・骨基質

  骨基質は豊富な膠原線維をもとに、その線維間にリン酸カルシュウムなどの沈着結晶が見え

  線維性結合が成立している。60--70%の無機質は骨組織特有の硬質化を維持している。

二・骨芽細胞。

  ※この細胞は骨そのものを構築する細胞で自らが作った基質の中に入ったままに成っている。

  ※本骨細胞は細長い突起を伸ばして、他の突起と連絡し合って骨情報を取り合い、骨付加が

   異常に多い箇所に情報を骨細胞につたえ基材を搬入させる。

ハ・破骨細胞

  骨表面にあって大型の細胞で多数の核を所有する。細胞にはミトコンドリアとリソソームを

  大量に保存している。この細胞の周辺にはアクチンフライメンの豊富な箇所があり骨と密着

  して、骨との間に閉鎖孔をつくり何段かの処理機構を経て破骨細胞としての責を果たす。


 骨の構造の概略

※骨の形状--骨には活動する箇所に適合した形状をしていて適所、適材が原則になっている。

※骨の表面は強固で硬い骨質で構成されや局所圧、外的衝撃に対応した構造を有す。

※内部には造血を司る骨髄腔があり、生命維持には不可欠である。

※頭蓋骨のように骨の中に空気(酸素)を蓄える空間を持った骨もある。(副鼻腔など)


 

 骨の構造  「1--海綿質」

①脊柱構成する椎骨などの多くの骨の内腔は薄い板状の板が立体的に構築されていて、スポン

  ジ状の部分を イ・海綿質とよび、骨質の薄板の部分を ロ・骨梁と呼称する。

 ②骨梁の空間には骨髄組織がぎっしりと詰まっている。


 

 骨の構造  「2--緻密質」

※骨表面の近くの骨組織だけで作られている部位を①「緻密質」と呼び、おなじ骨体でも腱

 や靱帯の付着する部位では部厚く構造を変える。②上肢、下肢の長管状骨では両端を骨端

 と呼び、③中間を骨幹とする。

 骨幹部は厚い緻密質で覆われ、この中には骨髄を内蔵する。骨髄は造血作用を営み、高齢者

 では逆に脂肪組織に置換している。

※骨端部では--緻密質がが薄く、海綿質が多く組織されている。


 

骨の構造  「3-骨膜」

骨頭は関節部分は関節軟骨作られるが、①関節の部分には骨膜は存在しない。従って骨本体には

には厚い骨膜によって守られている。②骨膜は線維性の密生結合組織でシャーピイ線維が骨質に

90゜の直角で入り込み、骨膜を骨表面に定着させる働きをしている。

③関節 周囲を起点とする靱帯ゃ靱帯の付着部位には骨膜は厚い性状を呈している。

④この関節 周囲の骨膜には豊富に血管や神経が発達していて痛覚には敏感に反応する。


骨の構造  「骨層板」

①骨質の中には多くの血管が網羅し神経も広く分布している。②中心の血管腔をハバース管と呼び

 同心円状の骨層板を③ハバース層板と呼ぶ。

④骨の表面に近い部位にある基礎層を貫く血管腔をフォルクマン管と呼び骨表面にし⑤栄養孔が開く。

⑥膠原繊維は両方への引っ張りに抗力を示し、⑦リン、カルシュウムの結晶は重力圧に反発する。

※※辞書では「置換」を4通りの解説を試みているが、解剖学的回答は「置き換え--正常な位置から

  の移動」とある。しかし細胞学の領域についての見解は記述ないが、文例に該当する見解は「置

  き換え」とするのが適宜とおもわれる。

参考文献・・ステッドマン医学大辞典。解剖学ノート編集委員会蔵書

医・歯・薬出版「解剖学」