関内どうぶつクリニック 日々雑感

横浜市中区にある動物病院 「関内どうぶつクリニック」 HPから
「日々雑感」という日記だけこちらに移してきました。

待ってました~ このトイレ!

2006年05月25日 | 我が家のできごと
 遅いですか? いえ、でも紹介させてください、このトイレ。ここ数年で1、2位を争うんじゃないかというくらい我が家で「買って良かったHit!アイテム」です。

 我が家のワンコ2匹。ちょっと留守番させりゃあペットシーツべりべりガリガリびりびり(書きたくないけど〝むしゃむしゃ〟も・・・)。いつも帰宅して真っ先の仕事はトイレ周辺の掃除からでした。そこらに散乱した、おしっこをたっぷり含んだシーツ内部の給水ポリマーの掃除しづらいことしづらいこと。あちこちぺったり貼りついて取れないんです。
 それだけじゃない。ペットシーツの消費量はすごい勢いだし、だから毎日のゴミだってすごい量、今なんて子供のオムツもあるから「あ~¥がぁぁ~、ゴミがぁぁ~」という毎日でした。

 がある日、オットがこのトイレを買ってきたのです。すごいですよ、これ。トレーにペットシーツ2枚セットして、真ん中にバーを乗せて、上から網をセットした外枠をパタンと下ろしてカチッとはめてセット完了。ブランがどんなに頑張ってガリガリやったって、ビブちんがガブガブやったって、シーツはちゃーんとトレーに収まったままズレない取れない。だからオシッコもちゃんと何回分も吸収してくれるし、下がべちゃべちゃになることもなーい。これにしてから格段に掃除も楽になり、ペットシーツの消費量もゴミも減りました。
 ただ欠点が2つ。1つは穴の部分にウ○コが詰まること。でもこれはちょいと頑張って拭けば取れるし、乾けば自然に落ちる。2つ目は網目の穴じゃない平ら部分にオシッコがある程度溜まるので、ワンコの足の裏にオシッコがつき周囲にオシッコの足跡がペタペタついてしまうこと。ちょっと山形に傾斜がついてれば溜まらず流れるからいいのになーと思うんですが。でもそうすると犬が嫌がって歩かなかったりするのかな?

 でも実はワタシ、ブランを飼い始めた6年前、「こんなんありゃいいのになあ~」と思って木材と金網で作ろうと思ったことがあったんです。ま、あっという間に挫折しましたが。あーあ、どこかに試作品持ち込んで特許取ってたら今頃・・・ ホワ~ン(妄想)

フィラリアの赤ちゃん、見たことありますか?

2006年05月11日 | 病院でのできごと
 5月も半ばになり、フィラリア予防薬の投薬を始めた飼い主さまも多いのではないでしょうか。当院でもフィラリア予防や狂犬病注射の飼い主さまとワンちゃんたちで毎日病院はごったがえしています。

 さて、フィラリア投薬を始める前には必ず、現在フィラリアに感染しているかどうかを調べる事前血液検査を行いますね。血液検査を行う理由ですが、昨年きちんと予防を行っているつもりでも、途中で投薬が何回か抜けてしまっていたり、実はワンちゃんが飲んだふりをしていて実際はきちんと飲めていなかった、ということが割とよくあるからです。万が一感染していた場合にフィラリアのお薬を飲んでしまうと、血液中にいるフィラリアの赤ちゃんたち(ミクロフィラリア)が一斉に死んでしまってショックを起こすことがあり危険なのです。

 先日、事前検査で実際にフィラリアに感染しているワンちゃんがいましたので、血液中にうごめくミクロフィラリアの様子を顕微鏡で撮影してみました。なかなか見る機会がないのではないかな、と思いUPしました。興味がある方はご覧ください。真ん中でうにょうにょしているヤツがソレです。

↓ クリック
http://f.flvmaker.com/mc.php?id=uUrFdggS2olEKcM8_4XfDOR8jt7q4yjHp4Fo.D_ATHLWL_bQqEQGqpg7dI/zcsk/JpXPN8bekibgWPlYBdo5_ti6

お腹の中にこんなん入ってました_Vol.2

2006年05月08日 | 病院でのできごと
 さてさて。シリーズ第2弾もインパクト大の写真から始まります。見てのとおり、串です。焼き鳥の串。串が平べったいところを見ると手羽先かつくねあたりと思われます。
 今回の主はじゃこちゃん(仮名)。名前も犬種も飼い主さまたってのご希望で明かせないのですが(なぜ内緒かは後半で・・・)、その日はちょうど病院にいらしていました。診察後お会計も済ませてじゃこちゃんパパママは焼き鳥を買い、じゃこちゃんと焼き鳥の袋を車の中において少しの間、車を離れたそうです。で、戻ってきたら車内に焼き鳥散乱、・・・! 1本足りないっ!串ごとないっ! ということで、即座にまた病院に駆け込んでいらっしゃいました。この時ママは大泣きでした。
 串自体は「木」なのでレントゲンには映りませんから造影剤というお薬を飲ませて撮影してみると、串らしき物体が映し出されました。しかし胃の中にもう入っていて幸い吐き出させそうな位置にあったので、手術の前に一度吐かせてみようということで吐き気を催す注射を打ち、ケージの中で様子を見ることにしました。すると数分後、自分でゲボッと串を吐き出しオペにならずに済みました。
 Vol.1のイカ釣り針にしても今回の串にしても、こんなものするっと飲み込むなんてとても考えられません。じゃこちゃんパパも「えーまさか平気だよぉ」とずっとおっしゃっていたとか。でも飲んじゃうのですね、がじがじやってるうちにするっと。今回はじゃこちゃんママが「絶対に串ごと飲んだ!」と強く主張されて病院に連れてきたことで事なきを得ましたが、ほおっておいたらどうなっていたか・・・ 本当に恐ろしいです。

 さて、仮名にせねばならない理由。実はじゃこちゃんママとはVol.1のイカ釣り針の話で受付でちょっと盛り上がったことがあったのです。「恐いよねー」と。 そうしたら2週間後くらいにこの事件だったので、じゃこちゃんママの気まずそうな顔ったら・・・ 本当はHPにも「載せないで~」と言われていたのですが、ようやく気持ちの整理がついたそうで、仮名を条件にお許しが出ました。

 ちなみにじゃこちゃんママ、串が吐き出されたときも「ごめんねぇ~」と診察室でわんわん大泣きでした。素直なかわいいママに愛されていつも幸せそうなじゃこちゃんです。じゃこちゃん、良かったね。

ワクチンアレルギー

2006年05月07日 | 病院でのできごと

 ワクチンアレルギーってご存知ですか? 人間に薬や花粉や食べ物、何に対してもアレルギーがあるように、ワンちゃんネコちゃんにもアレルギーがあります。写真の子、Mダックスのゆうちゃんはワクチンを打った後、こんな顔になってしまいました。普段のお顔は下の写真のとおりべっぴんさんなんですが。
 ワクチン接種時の命にかかわるようなアナフィラキシーショック症状は一般的には接種後早い時間に起こります。しかしまれにですが、その後数時間のうちに吐き気をもよおしたりお顔が腫れてきたりといった症状が出ることもあります。ゆうちゃんは後者のタイプでした。幸い病院の近くにいらしたので、お顔が腫れだしたときに戻ってきていただいて2日間の入院で元気に帰ってもらえましたが、この顔の腫れ方は稀に見るひどいものだったので院内は一時緊迫感が漂いました。
 ただーし!ゆうちゃん、普段からいろんなところでいろんなもの、食べてるんです。人間の旨い食べ物から各種犬用オヤツやごはん。我々はそれを知っているので「なんか食べ物アレルギーとぶつかったんじゃないか」疑惑も実はアリ。ゆうちゃんママは「えー何もあげてませんよぅ」とおっしゃってますが。

 当院ではこのようなワクチンアレルギーに対処するために、接種後15分は様子を伺うために待合室でお待ちいただいています。また、万が一帰宅後に何か起こったときに対応できるよう、午前中の接種をお願いしています。
 それからもうひとつ注意することが。ワクチンアレルギー、去年まで大丈夫でも急にだめになることもあるのです。ゆうちゃんもそうでした。不思議ですね。