東日本大震災から ３週間が過ぎました。
当日、私は１人 自宅の居間で
パソコンに向かって仕事をしていました。
「あ、地震だ」 と思っていると
揺れはどんどん大きくなって、立っていられないほどに。
私は 家から出られなくなることを防ぐため
揺れている中、玄関のドアを開けに行きました。
次に、ブランとビブのいる部屋を覗くと
ビブがオロオロしていました。
そして、鍵をかけていなかった窓が 揺れのせいで全開になっており
ブランが部屋にいませんでした。
「まさか外に？」
と考え、慌ててベランダに出ました。
手すりにつかまらないと歩けないほど 揺れていました。
ベランダの端から端まで探しましたが、ブランはいません。
隣りの家のベランダに行ったのか。
それとも下に落ちた？
最悪の状況を考えたところで、ハッと思いつき
元の部屋に戻って ベッドの下を覗くと、
ブランはそこで 小さく丸まってブルブル震えていました。
私は窓を閉め、ビブとブランに 「大丈夫だよ」 と声をかけ
しばらく体をなでてやりました。
揺れも収まり ２匹の状態も落ち着いたところで、
居間に戻りテレビをつけました。
テレビを見ると、皆さまもご存じのとおりの状況でした。
………
子供は保育園に行っていました。
迎えに行かなくてはいけません。
でも、迎えに行くとなると
保育園に犬は連れて行けません。
余震が続く中、ブランとビブを 置きっぱなしにすることになるのです。
もしその時に もっと大きな地震が起きたら？
子供の通っている保育園は、広い運動場があります。
運動場に避難していれば安心だし、
保育園には毛布も食べ物もある。
何かあれば電話がかかってくるだろうし
先生方もたくさんいる。
私はもう少し、余震の状況が落ち着くまで
自宅に留まっていることにしました。
１時間ほど、そのままテレビで地震情報を見ていました。
考えているより、大きな被害が出ていたこともあり
保育園に電話をしてみましたが、何回かけても通じません。
そこで、犬たちも心配でしたが 子供を迎えに行くことにしました。
その時、ミクシィを見ると
東京方面で働いている 同じ保育園のお友達ママが
電車が止まってしまい、こちらに戻れなくなっていることがわかりました。
そのお友達とは 家族ぐるみで付き合いがあり、
今までも 彼女がお迎えが間に合わなかったとき、
私が迎えに行ったことが何回かありました。
一緒にピックアップしてこようか…
そう考えました。
でも。 彼女の子供は２人。
上の子はうちと同じ年ですが、下の子は２歳になりたて。
まだまだ抱っこの年齢です。
もし連れて帰ったとして、私１人で３人の子供を守れるのか？
２歳の子を抱っこして、エレベーターが止まったマンションの階段を上り
無事に家まで辿り着いたとして
もし また大きく揺れて、マンションから逃げなければいけなくなったとき、
避難の荷物を担ぎ、ブランとビブのリードを持ち
友人の２歳の子を抱っこし
我が子と友人の上の子を守りながら 避難することが可能だろうか？
そんな危険を冒すなら、友人が保育園にたどり着くまで
彼女の子供たちは 保育園に留まっていた方が 安全なのではないだろうか？
でも 保育園への電話も通じず、彼女は今 どんなに不安な心境だろうか。
やはり 連れて帰った方が よいのだろうか。
そんなことを ぐるぐると１時間ほど考え
結局 我が子だけを迎えに行くことにしました。
友人が保育園に迎えにたどり着いたのは
夜の１０時過ぎだったようです。
もちろん彼女の子供たちは 保育園で安全に待機しており
他の子も含め、幸い皆 無事でした。
………
日を追うにつれ、被災地のペットたちの状況が
映像や文字を通じて入ってきました。
被災地からこんなに遠く離れた、何の被害もなかった私ですら
我が子、ブランとビブ、友人の子。
どう動くべきか、どうしたら良いのか、こんなにも悩んだのです。
それでも 私は１時間以上 ぐだぐだ悩んでいられました。
しかし、被災地の方々は
「地震だ。津波が来る。」
と察した わずか５分１０分の間に、決断をしなければいけなかったのです。
どれもどんなものも大事なんです。
自分の子だって友人の子だって。
人間だってペットだって家畜だって。
選べない。
でも選ばなければいけない。
しかも瞬時に。
今回被害にあわれた、あの東北の広い地域の中に
地震発生後の わずか５分１０分というあの短い瞬間に
いったいどれほどの数の
どれほど残酷な決断があったのだろうか。
そう考えると、今も胸が締め付けられます。 苦しくなります。
ペットを飼う。
命あるものを家族として迎え入れることの重さを
改めて 眼前につきつけられた思いがしました。
………
私は いつもブログの記事を書くにあたり、思うところあり
“私の意見” を書かないように 気をつけて来ました。
だから震災の件についても
書こうか書くまいか、とても悩んだのですが
この気持ちを書きとどめておくべきだと考えました。
よって、今回は 私の意見が少し混じってしまったかもしれません。
もし不快に思われた方がいらっしゃったら
申し訳ありません。 お詫びいたします。
一日も早く、被災地の方々含め 全ての命あるものが
そして 天国に旅立った命も皆、
心穏やかに過ごせる日が来ますように。
当日、私は１人 自宅の居間で
パソコンに向かって仕事をしていました。
「あ、地震だ」 と思っていると
揺れはどんどん大きくなって、立っていられないほどに。
私は 家から出られなくなることを防ぐため
揺れている中、玄関のドアを開けに行きました。
次に、ブランとビブのいる部屋を覗くと
ビブがオロオロしていました。
そして、鍵をかけていなかった窓が 揺れのせいで全開になっており
ブランが部屋にいませんでした。
「まさか外に？」
と考え、慌ててベランダに出ました。
手すりにつかまらないと歩けないほど 揺れていました。
ベランダの端から端まで探しましたが、ブランはいません。
隣りの家のベランダに行ったのか。
それとも下に落ちた？
最悪の状況を考えたところで、ハッと思いつき
元の部屋に戻って ベッドの下を覗くと、
ブランはそこで 小さく丸まってブルブル震えていました。
私は窓を閉め、ビブとブランに 「大丈夫だよ」 と声をかけ
しばらく体をなでてやりました。
揺れも収まり ２匹の状態も落ち着いたところで、
居間に戻りテレビをつけました。
テレビを見ると、皆さまもご存じのとおりの状況でした。
………
子供は保育園に行っていました。
迎えに行かなくてはいけません。
でも、迎えに行くとなると
保育園に犬は連れて行けません。
余震が続く中、ブランとビブを 置きっぱなしにすることになるのです。
もしその時に もっと大きな地震が起きたら？
子供の通っている保育園は、広い運動場があります。
運動場に避難していれば安心だし、
保育園には毛布も食べ物もある。
何かあれば電話がかかってくるだろうし
先生方もたくさんいる。
私はもう少し、余震の状況が落ち着くまで
自宅に留まっていることにしました。
１時間ほど、そのままテレビで地震情報を見ていました。
考えているより、大きな被害が出ていたこともあり
保育園に電話をしてみましたが、何回かけても通じません。
そこで、犬たちも心配でしたが 子供を迎えに行くことにしました。
その時、ミクシィを見ると
東京方面で働いている 同じ保育園のお友達ママが
電車が止まってしまい、こちらに戻れなくなっていることがわかりました。
そのお友達とは 家族ぐるみで付き合いがあり、
今までも 彼女がお迎えが間に合わなかったとき、
私が迎えに行ったことが何回かありました。
一緒にピックアップしてこようか…
そう考えました。
でも。 彼女の子供は２人。
上の子はうちと同じ年ですが、下の子は２歳になりたて。
まだまだ抱っこの年齢です。
もし連れて帰ったとして、私１人で３人の子供を守れるのか？
２歳の子を抱っこして、エレベーターが止まったマンションの階段を上り
無事に家まで辿り着いたとして
もし また大きく揺れて、マンションから逃げなければいけなくなったとき、
避難の荷物を担ぎ、ブランとビブのリードを持ち
友人の２歳の子を抱っこし
我が子と友人の上の子を守りながら 避難することが可能だろうか？
そんな危険を冒すなら、友人が保育園にたどり着くまで
彼女の子供たちは 保育園に留まっていた方が 安全なのではないだろうか？
でも 保育園への電話も通じず、彼女は今 どんなに不安な心境だろうか。
やはり 連れて帰った方が よいのだろうか。
そんなことを ぐるぐると１時間ほど考え
結局 我が子だけを迎えに行くことにしました。
友人が保育園に迎えにたどり着いたのは
夜の１０時過ぎだったようです。
もちろん彼女の子供たちは 保育園で安全に待機しており
他の子も含め、幸い皆 無事でした。
………
日を追うにつれ、被災地のペットたちの状況が
映像や文字を通じて入ってきました。
被災地からこんなに遠く離れた、何の被害もなかった私ですら
我が子、ブランとビブ、友人の子。
どう動くべきか、どうしたら良いのか、こんなにも悩んだのです。
それでも 私は１時間以上 ぐだぐだ悩んでいられました。
しかし、被災地の方々は
「地震だ。津波が来る。」
と察した わずか５分１０分の間に、決断をしなければいけなかったのです。
どれもどんなものも大事なんです。
自分の子だって友人の子だって。
人間だってペットだって家畜だって。
選べない。
でも選ばなければいけない。
しかも瞬時に。
今回被害にあわれた、あの東北の広い地域の中に
地震発生後の わずか５分１０分というあの短い瞬間に
いったいどれほどの数の
どれほど残酷な決断があったのだろうか。
そう考えると、今も胸が締め付けられます。 苦しくなります。
ペットを飼う。
命あるものを家族として迎え入れることの重さを
改めて 眼前につきつけられた思いがしました。
………
私は いつもブログの記事を書くにあたり、思うところあり
“私の意見” を書かないように 気をつけて来ました。
だから震災の件についても
書こうか書くまいか、とても悩んだのですが
この気持ちを書きとどめておくべきだと考えました。
よって、今回は 私の意見が少し混じってしまったかもしれません。
もし不快に思われた方がいらっしゃったら
申し訳ありません。 お詫びいたします。
一日も早く、被災地の方々含め 全ての命あるものが
そして 天国に旅立った命も皆、
心穏やかに過ごせる日が来ますように。
