関内どうぶつクリニック 日々雑感

横浜市中区にある動物病院 「関内どうぶつクリニック」 HPから
「日々雑感」という日記だけこちらに移してきました。

お腹の中にこんなん入ってました_Vol.2

2006年05月08日 | 病院でのできごと
 さてさて。シリーズ第2弾もインパクト大の写真から始まります。見てのとおり、串です。焼き鳥の串。串が平べったいところを見ると手羽先かつくねあたりと思われます。
 今回の主はじゃこちゃん(仮名)。名前も犬種も飼い主さまたってのご希望で明かせないのですが(なぜ内緒かは後半で・・・)、その日はちょうど病院にいらしていました。診察後お会計も済ませてじゃこちゃんパパママは焼き鳥を買い、じゃこちゃんと焼き鳥の袋を車の中において少しの間、車を離れたそうです。で、戻ってきたら車内に焼き鳥散乱、・・・! 1本足りないっ!串ごとないっ! ということで、即座にまた病院に駆け込んでいらっしゃいました。この時ママは大泣きでした。
 串自体は「木」なのでレントゲンには映りませんから造影剤というお薬を飲ませて撮影してみると、串らしき物体が映し出されました。しかし胃の中にもう入っていて幸い吐き出させそうな位置にあったので、手術の前に一度吐かせてみようということで吐き気を催す注射を打ち、ケージの中で様子を見ることにしました。すると数分後、自分でゲボッと串を吐き出しオペにならずに済みました。
 Vol.1のイカ釣り針にしても今回の串にしても、こんなものするっと飲み込むなんてとても考えられません。じゃこちゃんパパも「えーまさか平気だよぉ」とずっとおっしゃっていたとか。でも飲んじゃうのですね、がじがじやってるうちにするっと。今回はじゃこちゃんママが「絶対に串ごと飲んだ!」と強く主張されて病院に連れてきたことで事なきを得ましたが、ほおっておいたらどうなっていたか・・・ 本当に恐ろしいです。

 さて、仮名にせねばならない理由。実はじゃこちゃんママとはVol.1のイカ釣り針の話で受付でちょっと盛り上がったことがあったのです。「恐いよねー」と。 そうしたら2週間後くらいにこの事件だったので、じゃこちゃんママの気まずそうな顔ったら・・・ 本当はHPにも「載せないで~」と言われていたのですが、ようやく気持ちの整理がついたそうで、仮名を条件にお許しが出ました。

 ちなみにじゃこちゃんママ、串が吐き出されたときも「ごめんねぇ~」と診察室でわんわん大泣きでした。素直なかわいいママに愛されていつも幸せそうなじゃこちゃんです。じゃこちゃん、良かったね。


最新の画像もっと見る