風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

友の送別会 62号

2007年04月23日 14時52分32秒 | 随想
6年間付き合ったカラオケ仲間の同僚が自己都合で退職した。送別会を馴染みの名古屋伏見のカラオケパブで行なった。正午からの開会であるが、時間が有ったので、会社の友人とオアシス21やNHK名古屋放送センターを訪ねた。

たまたまNHK名古屋の昼の生放送「情報フレッシュ便 さらさらサラダ」の公開放送に遭遇したのである。その番組の中の「さらさらカフェ - ゲストを迎えてのトークコーナー」でゲストはクラウンレコードの北島三郎の弟子・小金沢昇治である。メディアでは演歌歌手をいろいろ述べるが、印象は学校の先生のような普通の人である。持ち歌の「ひとひらの雪」をカラオケで歌った。

司会者は三橋大樹でポルトガル生まれのNHKのアナウンサーである。リハーサルの時には何度も何度も台本を読んで練習していた。華やかな場面しかテレビには映らないが、人目につかないところで、努力しているのである。そして陰で支えるスタッフは十人程度である。多くの人に助けられて番組は出来上がるのである。現場に足を運び、自分の眼で見ないと本当のことはわからないのである。

時間がないので、演歌を聴き終え、カラオケパブ「スターハウス」に向った。そこの店主はクラウンレコードの東二朗で、プロの演歌歌手なのである。会社の友人が過去に通いつめ、店主と懇意にしているので、その紹介である。名古屋の繁華街の一等地で、この料金は格安である。以前の会社では宴会要員の面もあり、演歌をおふざけで歌い笑いを取る、低俗な歌で、虚しさを感じていたところ、友人が真面目に演歌を勉強したいならという条件で紹介して頂いた。

月一回ペースで4年間通い、プロの演歌歌手に上達を褒められ、気分がよいのである。演歌は楽譜・歌詞をトレースするのでなく、歌の心を歌うのであるが、なかなか難しい。まだ10年は掛かる。

十数人の参加者であったが、「ひとひらの雪」の話題を聞きつけた先輩は、早速歌ってしまうのである。どれだけの演歌を歌えるのだ。上には上がいる。福沢諭吉は「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといえり」と言うが違うではないか。

友人が会社をやめ、新たな人生に旅立つので、北島三郎の「終着駅は始発駅」を歌った。列車は終着駅に着くと、暫しの休憩の後、折り返し新たな目的地に向って旅立つのである。自分の新たな目的地は自己責任で決めればよいのである。人は褒めもしないし、貶しもしないのである。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。