風来坊参男坊

思い付くまま、気が向くまま、記述する雑文。好奇心は若さの秘訣。退屈なら屁理屈が心の良薬。

インフルエンザのバンデミック 527号

2009年04月29日 10時48分31秒 | 随想
ニワトリが風邪を引いた。そしてウズラが風邪を引いた。今度は豚が風邪を引いて大騒ぎになっている。人にも感染して、メキシコでは多数が亡くなり、世界に拡散の兆しである。

人間が豚に風邪ウイルスを提供したのか、豚が人間に伝染させたのか不明である。永遠の論争「ニワトリと卵の問答」を思い出す。空気感染なら水と同様に、安全を購入するために空気が有料の時代になる。市役所に水道局と並んで、空気局が威張っていたりする。

豚の仲間の鼻の長いイノシシは元気だろうか。マタギの爺さん元気だろうか。

古代エジプトの時代にインフルエンザとヒトとの関わりの記録がある。しかし世界的な大問題にならなかったのは、交流が皆無で伝染の手段が無いから、局所的な流行でウイルスの怒りは鉾を収めたのだろう。

日本の農家一戸の豚飼育は、昭和40年には6頭程度・総数400万頭、平成15年は1031頭の一極集中で総数は1000万頭である。風邪が蔓延する速度は極めて速くなる。

食文化の西洋化と栄養信仰の戦後教育は、日本人の独断と偏見を醸成し、ロースとヒレ肉の集中消費の偏りを生んだ。不足を補う輸入品は、アメリカ・デンマーク・カナダが大部分で、チリそしてメキシコは極少量である。豚は3億8000万頭が中国で、7300万頭が旧ソ連地域で、6000万頭がアメリカで飼育され、デンマーク・カナダは少ない。世界合計8億6900万頭になる。

アメリカが風邪を引くと、日本が肺炎に成った経済事情、中国の豚が風邪を引くと日本の食糧事情は肺癌になる。

田舎が疲弊して、金を求めて都市に人が集中する近代日本人は、安全を求めて、田舎目指して分散する民族大移動が必要で、自給自足を志向する時期である。

風邪の予防になるネギやニラを豚に食わせ、人は玉子酒や蜂蜜大根を飲食し、早寝早起きを心掛ければ健康で文化的な生活ができる。

大量飼育の薬剤依存の豚の抗生物質が好物の新型ウイルスは、自然に育つ豚の体内に餌が無く、生存環境を無くし消滅する事になる。そして風邪の大流行も沈静化する。

日記@BlogRanking



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。