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遠い日(19)

2015-06-19 | Weblog
嫁は今どきの屈託のない明るい娘でしたが、家族になったという欲が出て、もっと良い嫁であってほしいと期待が高まりました。口出ししてはいけないと思いながらも、味噌汁に入れるエノキダケの切り方が悪いとか、掃除が雑だとかことごとく文句をいうようになりました。

気の小さい長男が母親の気持ちを察して、家庭そのものに不安を感じるようになったのだと思います。洗髪の度に大量に毛が抜けると気に病んで、嫁の洗い方が悪いのではないかと自ら洗ってやったこともありました。

それなりに努力はしたようですが、結局離婚したのは、母親である私の態度もおおいに影響していると思います。子どもができないうちに別れたのが、むしろ良かったかもしれません。知り合いの家庭内のごたごたを見聞きするたびに、自分だけはああはなるまいと思っていたのですが、あの誓いはなんだったのでしょうね。