そちらさま・こちらさま

ようこそ♪ おいでいただいてありがとうございます。

遠い日(18)

2015-05-20 | Weblog
駐車場で転倒以後、なんら連絡もないので勝手に出発します。もはや私の知らない時代に突入していますから、想像にまかせた記述が多いことをお許し願います。

次男が新潟に出発して4年、卒業の準備にかかろうとする頃、長男に縁談が舞い込みました。二人の年齢も近く、とんとん拍子に話が進み、新居も近くに建てました。若者の出発にはぜいたく過ぎるのではないかという思いもありましたが、世間への虚栄心と負けず嫌いがアパート住まいを許しませんでした。月々のローンは息子たちに任せるとしても、ある程度の頭金は借金で整えました。

趣味として始めた舞踊も衣装代や稽古代、免許をもらうための上納金とバカになりません。気がつけばかなりの負債がありましたが、いずれ返済できると思っていました。ところがこれを知った次男が遺産相続を放棄するといってきたのです。遺産はもちろん、借金の相続はしない、つまり親子の縁を切るということでした。

長男夫婦はうまくいっていると思っていたのですが、長男は帰宅時、玄関の天井に腕を広げた悪魔のような影に覆われると怪談みたいなことをいいだしました。

「遠い日」中断

2015-05-08 | Weblog
甥の話によりますと

「洗剤が切れたというのでスーパーに行った。聞いてもいないことをペラペラと元気よくしゃべってたんだけど、駐車場に車を入れて店の中に入ろうとした時に事件は起きた。

まだ止まることもなくしゃべり続けて、並んで歩いていたはずなのに、急に姿が消えちまった。驚いて辺りを見回すと車止めの段差に足がひっかかって、カエルみたいに両手足を伸ばしてコンクリの上に転がってたんだ。

おい、大丈夫かというより早く立ち上がると、衣服の裾など払いながら、こんな段差があるのが悪い、責任者に文句をいってやると威勢がいい。怪我はないか、頭を打たなかったかと聞いても返事どころではない。よほど腹が立ったのかあれ以来あの駐車場の話ばかりで、ほかのことには気が回らないようだ」

ってことで、少々お休みをいただきます。