さて、昨日は年末に発表された新型ゴルフ7のヴァリアントとゴルフハッチナックのTrendLineの
二台に試乗してまいりました。
まず一台目のヴァリアントです。
なかなか良い色ですねぇ、(建物の中のGTIは次回?)
こちらのヴァリアントですが、通常の5ドアハッチバックのゴルフと比べると全長が30センチ延長されているのが大きな違いになります。
ドアを開けますと大きく開きますね。ここまであく車は最近では珍しいかもしれません。
ドア上側の柱(Cピラー)がほぼ垂直なのが注目点です。
ここが垂直なので降りる際に全く柱を気にする必要がありません。
ぎっくり腰の人でもムチウチの人でも楽に乗り降りできます。
もちろんお年を召した方にも、
チャイルドシートのベルトを締める際にもアクセスが容易であることが想像され実に良心的。
後席に座った状態でドアを開け閉めしますが、開けるのも閉めるのも力はあまり必要ないです。
うちのE34(20年前のBMW)はドアノブの位置が悪いのか開けるのも閉めるのも子供では辛い。
設計年次の違いを感じるところです。ドアにもポケットが付いていてなかなか良い感じです。
ちなみに後席のショルダー部分にはエアバッグが内臓されています。
カーテンエアバッグも装備し、全席のドア側にショルダーエアバッグと安全装備にぬかりは
ありません。
Golf HBのTrendLineであってもプリクラッシュセーフ(自動緊急ブレーキ)は装備されます。
ヴァリアントはTrendLineがありませんので全車種ACC(アダプティブクルーズコントロール:前車追随型クルーズコントロール)付きになります。
後席に座った状態での膝前です。横幅も奥行きも天地も快適です。
右の写真が通常のゴルフですが、少し広い??
(実は椅子の位置を確かめずに撮ってしまいました同じ条件で取り直さないと、、、、)
当たり前ですが運転席の風景は通常のゴルフと変わりません。
後ろを振り返るとラゲッジセパレーションネットがあります。
キャンプ好きの我が家には必須の装備です。
日本車のワゴンにはあまり無いのが残念な装備です。
(後席利用時と、後席折りたたみ時にのBピラーの位置にもネットが脹れます)
後ろに回ります。太いDピラーがゴルフっぽくて良いですね。
(先代のヴァリアントにはこの太いピラーはありませんでした)
デザインは何かに似ているような、、、エスティマの上下を潰したイメージ??
とりあえずつまらない感じではありません。
■荷室について
バックドアはVWのロゴマーク上側を押し込むと下側が手前に飛び出てノブになります。
(バネが付いているので手を離す際にロゴマークのノブにかみつかれます)
トノカバーはいつもの如く、手前、中間で止めることの出来るタイプです。
一般的な引っ掛けで止めてバネで巻き取る仕組みとは異なり、全閉からノッチを外すと
一旦中間地点で止まってくれます。(全開にするのに一手間増えますが、全開が
必要な場合はあまり無いでしょう)
トノカバーのロックを解除するにはトノカバーのノブを掴んで下方向に傾けると
ノッチが外れて開きます。
荷室はパサート越えの605Lとのことですが、パサートほど広さを感じません。
奥行きはパサートの勝ち、床下も荷室容量に含めているのでしょうか?
しかしこうして見ても大きさがわかりにくいですね、不躾棒が欲しいところです。
こちら左右にはPassatでも付いていたワンタッチで後席を前方に倒す仕組みが
付いています。いやー、使いやすい、、、、そして倒したシートを起こすのも軽い。
(我が家のE34のシートバックの重いこと重いこと、、、Golfならシートバックを
倒して荷物を載せるという機能を普段使いできますね)
さて、床板があるのですから、その下のスペースを見ないとです。
持ち上げるとスペアのテンパータイヤが入っています。
床板との間には普通のホイールが収められるだけのスペースがあります。
テンパーを外してパンク修理剤に変えてしまえば更に容量は増やせそうですね。
(最近テンパーなしで修理剤とする車が増えています、バッテリーを積むHVに多い?)
■走ってみての印象
車両感覚としては左前がどこにあるのか良くわからないのは最近の車ですね、歩行者安全のためと言われていますがどうなんでしょう?(うちのは平らなボンネットなので前がわからないというのはありません)狭い場所に突っ込んでいくには慣れが必要です。(私だったらコーナーポール立ててしまうかもしれません)、走り出した感じは通常のゴルフとあまり変わりありません。
多少突き上げがゴルフよりも強めに感じますが個体差なのか、
まだ馴染んでいないのか判りません。
他は特段ワゴンだからという印象の差はありませんでした。
しかしPassatVariantと比べると雑味がない乗り味です。
Passatは完全に下克上喰らってます。(荷室や室内スペースはPassatが上ですが)
日本車ですとこんな下克上は認められないかも知れませんね。
さすが最先端を追い続けるVWです、下克上も厭わない。すばらしいです。
更に安全装備がテンコ盛り。。。。MQBプラットフォーム恐るべしです。さて、のり味は実はあまり狙いではなく今回の試乗はACCを試したくて乗りました。
ACCの印象と違和感のあったケースを紹介させてください。
■前車層追従機能付きACC(アダプティブクルーズコントロール)の印象
追随する前車が居ないと速度をどんどん上げます。(何キロにするかは設定可能)、
前車に近づくと速度を落とし追随走行になります。
追随開始後は時速ゼロまで対応し前車が停止すれば止まります。
止まる際に上手だ!と褒めている専門家の方がおりましたのでかなり期待。
んー、、、、、まぁ悪くは無いが、、迷いが感じられるブレーキです。
スー、ピタ!ではありません。(まぁ下手なドライバーよりは上なのは確かでした)
で前車が動き始めると、追随してスタート、、、、しません。
アクセルを軽く踏むとスタートします。(メルセデスも同じでしょうか??)
■違和感のあったACCの制御
右折レーンがあるところで前の車が自分のレーンから外れたのですが、空いたのを
車が判断して加速しますが、これが怖い、、、右折レーンには車が並んでいて、自分の
居る直進は10台分くらい空いていて前方の交差点は赤信号です。
できればスピードは現状維持もしくは減速で慎重に進みたい所です。
しかしACCは加速して抜けようとします。
任せておくのは心臓に悪いのでキャンセル(ブレーキに足を乗せ)ました
次に本線から左手前方向に鋭角に入るわき道に入る際
しつこく前車の車速に追随していきます。
ここで悩ましいのは左手前方向に曲がる道ですので一番の鋭角部分では
こちらは充分に減速したい。
しかし前車は既に角の部分を通過して直線部分で加速し始めています。
前方が空いたと判断したのか前車の加速に合わせたのかACCも加速に入ります。
こちらは減速して曲がりたい角で加速する。
これも違和感のあるシーンでした(ナビとの協調制御とウィンカーからどうしたいかを
連携して判断しないと難しそうですね)。
■Golf TrendLineの試乗
次に、variantも前回試乗したGolfもHighLineでしたので、
マルチリンクではない足の1.2Lも試したいということでTrendLineも試乗させてもらいました。
(専門家の方は1.2Lをべた褒めでした)
試乗車に乗りますと、コンソールがピアノブラックから銀色のパネルに変わります。
装備がない分見た目はスッキリした印象です。(好きならパネルは変えられますね)
コンソールにはナビは付かず、メーカー純正ナビは選べません。
ただしアフターパーツメーカーからフィッティングキットが販売されているそうで、
市販のナビを上位モデルのように収めることは出来るそうです。
走り出します、
むむむ、、、なんというまろやかさ、、、、
これは良い、、、良すぎます、、、、
マルチリンクではコツコツとした突き上げがありましたが角が取れています。
タイヤの扁平やサイズが違いますが、、、、それだけでは無いように思えます。
しかも1.2Lでも充分走る。
もちろん自動緊急ブレーキやらの安全装備は付きます。
普段使いなら絶対こちらが和みますね
■結論
ということで、VariantとGolfの印象から、
Variantを買うならComfortLine?
Golf HBを買うならTrendLineがお勧めになりそうです。
みなさまも是非試乗して確かめてみてください!!!
長文をお読みいただきありがとうございました。