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ある土木技術者の雑記帳

日頃感じたメモ、新聞投稿。"野にして粗だが卑ではない"生き方を目指す・・んなこと言っても結構難しいと感ずる今日この頃

猿田彦大神 私考

2006-10-12 00:00:00 | 歴史
 家の近く前橋市稲荷新田町に「猿田彦大神石塔群」がある。明治時代の日清戦争の出征兵士の無事帰還の祈願の気持ちを込めて、親族、縁者が建立した約二百基の大小の石塔には「猿田彦大神」と刻まれている。猿田彦という神様の名前である。この神様の容姿は異様である。身長七尋(十二m超)、口と尻は明るく光り、目は八咫鏡のように円く大きくて真っ赤なホオズキのように照り輝いていると文献にはある。現在、道祖神の神様ともされている。この名前が刻まれた石碑は日本全国に多い。
 しかし、古代とはいっても最初から神様がいたのではなく、神様と崇めてもいいような人がいたことが伝承の発端だと思う。私は、容姿から猿田彦大神は「外国人の集団」だったと思っている。古代の人が外国人居留区の住人のある特殊な能力(鍛冶、天文、狩猟、医薬)などに対し、畏敬や尊敬の気持ちを持ち言い伝えたと思う。容姿を考えると朝鮮半島や中国大陸の人でなく、どうもインド以西の中東の国の出身かも知れない。われわれの先祖が外国人だった可能性も多分にある。
 現在、国際化が叫ばれているが、有史以前のこのような時代、国家も国籍もない時代の方が国際性は豊かだったかも知れない。若い方でも見栄や民族意識、英語教育の課題も多く、国際化といっても腰が重いと思う。猿田彦の時代を覗かせて欲しいものだ。参考までに。