平成十九年六月十四日、午前八時四十三分、震度6強の地震が岩手県、宮城県の内陸山間部に起きた。内陸直下型地震であった。恐ろしいまでに山を壊していった。山がすり鉢状に窪んだ。まるでクレータのようになっているという。
ここですこし気付いた点を記述する。荒砥沢ダムの上流の集落、温泉(200人)が孤立したのだが、これはダムの存在自体が原因しているのではないかということである。ダムは下流の治水安全性を向上 . . . 本文を読む
サイクロンによって死者・行方不明者は10万人以上となることが明らかになったミャンマーのサイクロン被害であるが、これはその後の中国四川省の震災によってかき消されてしまったかのようである。この一員はミャンマーの軍事政権の情報閉鎖(鎖国)にある。そして、もう一つは中国は注目し、ミャンマーは軽視するという差別意識が実は国際社会にもあるのではないか。このように思う。つまり、中国の復興は国際経済、オリンピッ . . . 本文を読む
米国・ミネソタ州ミネアポリスで1日午後6時(日本時間2日午前8時)ごろミシシッピ川に架かる州間高速道路の橋が崩壊し、50台以上の車が約30メートル下の川に落下した。時間帯は帰宅ラッシュ時間で、付近の地元球場(ミネソタツインズ)へ向かう車も多かったという。
この原因追求をしなければならないが、その前に救出や遺体収容を早期にしなければならない。場所が河川上だけに、思うようにいかないようだ。
橋 . . . 本文を読む
湾曲の程度はともかく湾局してない河道はない。湾曲部外側の方を水表(水おもて)、内側の方を水裏(水うら)部と呼ぶことがある。当然、水表が強い流勢を受け、湾曲の半径にもよるが、いわゆる急カーブならば、流水が湾曲部外側の護岸に当たり水衝部となり湾曲部外側の方が護岸の痛みや被災は大きくなる。
現在の一般的な河川整備計画や河川計画の基準書では、湾曲の有無に関わらず、護岸の規格を左右岸で変えない。もちろん . . . 本文を読む
(1)基礎の支持安定式の新しい提案
直接基礎の安定計算は転倒、滑動、支持の3条件を満足するように、その形状を決めなければならない。荷重を含めた与条件としては以下のものがある。
・作用力 鉛直力V(kN)、水平力H(kN)、モーメントM(kNm)
・基礎幅(底版幅)B(m)
このとき、一般的には荷重の偏心量e(=M/V-B/2)を用いて、
①転倒の検討条件 B/6≦M/V≦2/3・B(ミド . . . 本文を読む